◇2023年度関西学生女子秋季リーグ第1節◇対大国大◇9月9日◇関西大学高槻キャンパス第1グラウンド◇
【前半】関大0-0大国大
【後半】関大0-1大国大
【試合終了】関大0-1大国大
▼スターティングメンバー
GK 冨田
DF 中尾、南中、吉田り、井口
MF 瀧沢美、𠮷尾、青木、田中光
FW 森重、吉田遙
2部自動降格という悔しい結果に終わった春季リーグ。全勝優勝での1部昇格を掲げ、秋季リーグ開幕戦に挑んだ。何度かチャンスがあったものの決め切ることができず、前半を終える。後半も勢いそのままに攻め続けるかと思われたが、意表を突くプレーで先制点を献上。そのまま追いつくことはできず、0−1で敗北を喫する。秋季リーグ開幕戦は、黒星スタートとなった。
9月にもかかわらず真夏のような日差しが照りつける中、試合がスタート。春まで1部で戦ってきたチームとして試合の主導権を握りたいところだ。しかし開始早々右サイドを崩され、CKを与えてしまう。これにはGK冨田歩花(政策3)がしっかりとキャッチして対応する。
直後には、MF青木陽和(政策1)が自陣でボールを奪いそのまま相手ゴールへと接近。2枚をかわしてそのままシュートを放とうとするが、相手DFに拒まれてしまう。相手のプレッシャーも強く、なかなかうまく連携をとることができない。
男子チームも応援に駆けつけ、選手たちの背中を押す。飲水タイムを境に、徐々に関大がボールを保持する時間が増える。前半30分にはCKを獲得した。DF中尾純菜(社4)が高くあげたボールは相手に当たってラインアウト。2度目のCKにFW森重亜衣子(政策4)がうまく合わせるが、これは相手GKの真正面。ベンチからも「惜しい」の声が飛ぶ。その後も両サイドを幅広く使った攻めのサッカーを展開。先制点がほしい場面で、最大の決定機が訪れる。前半40分、相手ゴール前で混戦。空いた空間にボールが飛び出し、反応したMF𠮷尾香音(社3)が振り切ったシュートはこれもまた相手GKの正面。立ち上がりは攻められる場面も多かったものの、次第にペースをつかんできた関大なでしこ。何度も相手ゴールに迫る場面があったが物にすることができず、0-0で試合を折り返した。
メンバー交代なしで迎えた後半。開始早々、相手ゴールへと接近する。MF瀧沢美冬(人2)が左サイドをあがり、DF中尾のワンタッチを挟んでボールを運ぶが、相手DFにカットされる。前半の勢いそのままに攻め続けるかと思われた後半10分、悲劇は訪れた。前に出たGK冨田の動きを見た相手がロングシュート。大きく弧を描いたボールは関大ゴールへと吸い込まれる。後半の早い時間帯に、先制点を許してしまった。全勝優勝を目標とするだけに、痛い失点。
残されている時間で、まずは1点を返したい。FW森重に変えて、FW山口紗弥(人2)を投入。攻撃陣を中心に、相手ゴールに果敢に迫る。しかし相手も必死の守りで同点弾を許さない。相手ベンチから「あと5分」の声。後半終了間際には怒涛(どどう)の攻撃ラッシュ。MF田中光紀(安全4)があげたクロスにMF青木がシュートを放つが、枠をとらえきれない。惜しくも関関女子定期戦の再現ゴールとはならなかった。直後にはフリーキック(FK)を獲得。DF中尾が放った鋭角に差し込んだ強烈なボールは、飛び出した相手GKに弾かれる。このこぼれ球に反応したDF南中優衣(人4)がシュートを放つが、相手GKの正面。相手ゴール付近でボールが飛び交い、いつ点が入ってもおかしくないような状況。しかしここで、試合終了を告げるホイッスル。全勝優勝を掲げていた関大なでしこは、儚くも第1節を黒星で落とした。
2部の世界も、そう優しいものではないと現実を突きつけられた。しかし、一喜一憂している時間はない。「1部昇格」という目標のために、まずは1勝を。京教大との次戦こそ、ゴールが生まれるに違いない。【文:合田七虹/写真:岩口奎心】
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