◇2023年度関西学生女子春季リーグ第7節◇対武庫女大◇6月18日◇姫路獨協大学◇
【前半】関大0-0武庫女大
【後半】関大0-2武庫女大
【試合終了】関大0-2武庫女大
▼スターティングメンバー
GK 勢古
DF 瀧沢雪、南中、中尾、山田
MF田中、𠮷尾、青木、吉田遙、吉田り
FW 森重
▼得点
32分 失点
42分 失点
フォーメーションを変え、FW森重亜衣子(政策4)をワントップで起用し臨んだ春季リーグ最終節。自力で自動降格から逃れるには勝利が絶対条件の正念場だ。前半は度々相手ゴールに接近しチャンスとなる場面も多くあったが、決め切ることができず0-0で試合を折り返す。後半に入り、試合の主導権は次第に相手に流れ、2失点。1部8位となり、2部自動降格が決定した。
真夏のような太陽が照りつける中、関大ボールから試合がスタート。開始早々、MF吉田遙(情1)がプレッシャーをかけ相手のミスを誘発。左サイドから仕かける。パスを受けたMF田中光紀(安全4)が中央へボールを上げるが、これは惜しくもタイミングが合わない。その後も相手ゴールに接近。MF吉田遙がドリブルで中央を突破し、相手のファウルでフリーキックを獲得する。DF中尾純菜(社4)のクロスは相手DFにカットされるものの、攻めの姿勢は崩さない。カウンターされる場面もあったが、GK勢古亜実(人2)がしっかりキャッチして対応する。
チャンスが訪れたのは、前半23分。MF青木陽和(政策1)がパスカットする。FW森重のクロスを挟んでもう1度MF青木がシュートを放つが相手GKに弾かれ、転がったボールは惜しくもポストに当たりゴールとはならない。まだまだ勢いは衰えず、関大がボールを完全に保持。直後にはこの試合初のコーナーキックを獲得する。DF中尾があげたボールは相手ゴール前で混戦するが、またもやポストに。クリアされたボールにもDF山田志穂(人2)やDF南中優衣(人4)が体を張った守備を見せ、前線へとボールを運ばせない。前半終了間際には、最大のチャンスが。相手ゴール前で混戦し、相手GKが弾いたこぼれ玉に反応したFW森重がシュートを放つが、これもポスト直撃。試合の主導権を握り終始相手ゴールに迫る場面があったが、3度ポストに嫌われ得点とはならず。0-0で試合を折り返した。
メンバー交代なしで迎えた後半。開始直後にCKを与えるが、DFがうまく対応しクリアする。その後相手陣地へボールを運び、MF青木が放ったシュートは相手DFに当たる。そのこぼれ玉に反応したFW森重が左足を振り抜くが、惜しくもゴールの枠外に。ベンチからも「惜しい」と声が。前半と同様、後半も主導権は関大が握るかと思われたが、ここから次第に相手ペースへと変わり始める。DW瀧沢雪乃(人4)が負傷し、MF井口結愛(情1)と交代する場面も。攻められる時間が続き、クリアするのに精一杯だった。
試合が動いたのは、飲水タイム直後の後半33分。パスカットされ、そのままシュート。まっすぐ飛んだボールは関大ゴールを貫き、痛恨の先制点を許した。流れを変えるため、MF馬場悠月(人1)とFW中川詩織(文2)を投入。なんとか1点を返したい状況だが、ボールをなかなか奪うことができない。後半42分には右サイドを崩され、追加点を許した。最後まで必死に走り抜けるが、鳴り響いた試合終了のホイッスル。自動降格の決定に、悔し涙があふれた。
春季リーグは最下位に終わり、悔しい決定となった。しかしまだ1年の半分も終わっていない。次に控えるのは皇后杯、秋季リーグだ。皇后杯は1つでも上へ。そして秋季リーグでは優勝し、最速で1部へと返り咲く。【文:合田七虹/写真:井藤佳奈】
▼DF中尾
「(試合を振り返って)前半はすごくいい形でゴール前に迫るシーンも作れて、そこで点を取れなかったというのが1番勿体なかったポイントかなと思う。前半すごくチーム全体でいい雰囲気があった中で、ただ後半時間が経っていくにつれてやっぱり体力も落ちてきて、相手のパワーに押し切られる場面がすごく多くて、そこで失点してしまったというのが敗因だと思う。(最終節としての気持ち)負けたら落ちるということが決まっていた試合で、全員1週間色々なことを考えて、色々な練習をしてきたんですけど、それでも勝てなかったというところは足りてないことが多いということなので。今日で言ったら、例えば押し返す力、相手の力に対して、こっちがもう1度、相手の陣地に入っていってどんどん仕掛けていく力というのが全く足りてないなとは思って。チームの1人だけがそれができても駄目で、全員がどうやって相手の陣地に入っていって、どうやってサッカーしていくかというところの理解と、あとは技術や体力など、体の部分も全然足りてないなというのは思うので、そこを上げていって、秋のリーグにつなげていきたいなと思う。(皇后杯の意気込み)インカレがなくなってしまったというのはもう決まったことなので、もうそこは受け止めるしかないと思うので。皇后杯も全国があるのでそこ目指して頑張っていきたいと思う」
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