◇第46回総合関関戦本戦◇6月3日◇於・関西学院大学第3フィールド硬式野球場
関 大 020 030 001=6
関学大 000 100 030=4
1(遊)甲斐
2(二)角野
3(三)三枝
4(一)今橋
5(捕)森野
6(中)横井
7(右)長岡
8(左)小田
9(指)軽部
(投)越前
関学大で行われた総合関関戦。試合は、関学大の反撃を振り切った関大が勝利を収めた。「この試合が秋の勝利へ勢いづけるような試合にしたいとチームで共有して挑んだ」(門脇啓介=シス理4)。前日に大雨が降ったが、試合に出場するメンバーは自主練習に励むなど熱い思いをもって関関戦を迎えた。
天候にも恵まれ、青空の下試合が開始された。先発の越前智大(環都4)は、二死から死球を与え走者を出す。続く打者に右安打を許すも、長岡渉(文4)が好送球。一塁走者の三塁進塁を防いだ。
得点が動いたのは2回表。関大は今橋貫太(人4)の右安打から1死一、二塁のチャンスを作る。続く打者は先ほど好返球をみせた長岡。左翼手の頭上を越える二塁適時打で2点を先制した。
4回裏、内野安打から連打を浴びて1失点。しかし、直後の5回表。安打と四球などで無死満塁の好機を迎えた。2者連続で三振に倒れ、打席には石原翔(商4)。右中間へ走者一掃の適時三塁打を放つ。5-1と関学大を突き放した。
しかし、8回に先頭打者に出塁を許す。その後、暴投や四球などが絡んで3失点。気づけば、1点差まで攻め寄られた。
最終回、足を使った攻撃を見せて一、三塁に走者を置く。打席には主将を任された門脇。「ひとつでも多くの打席を仲間に回したかった」という気持ちで挑んだ打席は中犠飛に。相手に傾きかけていた流れを関大に呼び戻す追加点となった。
裏の関学大の攻撃も無失点に抑え、関関戦を勝利で終えた。
試合後は4年生がグラウンドに集まり、勝利の喜びを分かち合った。「みんなが支えてくれたおかげで勝てた」と門脇はこう振り返る。
他の学年よりも10人ほど人数が多い4年生。その分目立ち、よく怒られた世代だ。各4年生が口にする「仲の良さ」は応援に表れている。今年は特に4年生の気合いの入り方が一味違う。声出し応援が今年から解禁。スタンドの応援とベンチが一体となって戦う。これこそが今年の関大野球の強さだ。日本一のチームと応援は持っている。残すは、日本一という「結果」だけを手に入れることが目標だ。悔しい思いをした春シーズン。この試合が秋へつながる勝ちになったことは間違いない。【文:永松愛/写真:永松愛、井藤佳奈】
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