◇2020年度関西学生リーグ戦10日目◇対同大◇10月24日◇於・東淀川体育館◇
[第1Q]関大18―9同大
[第2Q]関大14―15同大
[第3Q]関大11―19同大
[第4Q]関大9―22同大
[最終結果]関大52―65同大
リーグ最終週を迎えた男バスは、同大と対戦。リードを保ち試合を折り返したが、第3クオーター(Q)に同点とされると最後の10分で逆転を許す。悪い流れを断ち切ることができず、敗戦。この結果により、全日本インカレ出場の可能性は消滅した。

第1Q、序盤は両者とも得点を決められず重たい立ち上がりとなる。竹村崚(3年)のジャンプショットで先制すると、好守で相手のミスを誘い、攻撃の回数を増やす。菅原紳太郎(4年)のインサイドでの得点や、岸拓也(3年)のスリーポイントが決まりリードを奪う。


第2Q、福島大智(2年)がショットクロックぎりぎりでシュートを沈め、西村晴人(2年)もタフショットを決める。勢いに乗りたかったが、相手エースに切り込まれると連続得点を許す。その後は、取って取られての展開に。岸の連続得点や、田代良雅主将(4年)や秋岡和典(4年)のオフェンスリバウンドを竹村が得点につなげるなどリードを保つ。8点リードで後半へ。



迎えた第3Q、相手にオフェンスリバウンドから得点を決められると、そこから連続得点を許し一気に点差を縮められる。一方、相手ディフェンスを崩せず、中盤まで関大のスコアは動かない。秋岡、糸瀬公平(2年)のスリーポイントや武村壮二郎(2年)のリバウンドショットが決まりなんとかリードを保ったが、終盤、相手の連続スリーポイントや終了間際の得点で同点とされる。




最終Q、序盤に相手のシュートが決まりリードを奪われる。なんとか食らいつきたかったが、相手のゾーンディフェンスに阻まれ、苦し紛れに放ったシュートはリングに嫌われる。ターンオーバーからの失点や、チームファウルが5つを超えたことによるフリースローなどで徐々に点差を付けられる。中盤、岸のスリーポイントリングを通過。しかし、再びそこから得点が止まる。勢いに乗った相手を止めることはできず、試合終了の時を迎えた。


目標の地への切符をつかむために絶対に必要だった勝利を逃した。この結果によりリーグ最終戦の立命大戦がこのチームで戦う最後のゲームになる事が決まった。「最後は勝って終わりたい」と試合後、多くの選手が口にした。40分間、持てるもの全てをコートで出し切り、笑顔で締めくくる。【文:金田侑香璃/写真:金田侑香璃・牧野文音】
▼ラディオノフ・ユリアンヘッドコーチ
「酷い試合になってしまった。このリーグ戦の中で、一番弱い試合だった。とても許すことができないようなプレーや姿勢だった。とてもペースが遅かったし、受け身で試合を始めてしまった。第1Qはリードすることができたけど、それは同志社がゲームをうまく始められなかったから。ゲーム中、とてもソフトなプレーばかりしていた。それが後々、私たちを苦しめる事になった。それに対して、同志社は大事な瞬間を逃さなかった。そこが勝敗を分けた点だと思う。今回のゲームに関して、良かったことを言うのはとても難しい。一番大きな問題は、チームが上手くいっていないとき、みんなが自分の力で状況を打開できるだろうと考えたこと。それをできるのはたった1%の選手で、私たちにとっては間違ったアプローチだ。私たちは、チームとして勝利し、チームとして良い試合を作ってきたし、もちろん、負けるときもチームとして負ける。これを選手たちに教えるのは難しいしけど、気持ちを切り替えて、このことを理解していくことはとても重要なことだ。とてもソフトに、ゆっくりとしたプレーをしていたことが敗因。半分の時間、リバウンドを失っていた。大きな選手がいないチームに対して、リバウンドが取れていなかった。戦っていく中でコミュニケーションもあまりできていなかった。今日は、本当に良くないゲームだった。自分たちの前の試合を、選手たちは見ていたから、正直、インカレに進むことが厳しいことを知っていた。そのせいで、このような結果になってしまったのだと思う。だからといって今日のゲームのような試合をしてはいけに。あともう1試合あるから、モチベーションを持って、良い結果で終わらせられるように正しいアプローチをしなければいけない。これが一番重要なことだ。バスケットボールに関してではなく、チームであること、コートの上で戦う選手として一番大切なことだ」
▼田代主将
「自分たちの前の試合は見るなって言う方が無理だから、そこは信頼関係のもとで見ても良いし、その代わり自分にフォーカスしてやろうって言っていた。そこに関しては特に気になることはなかったけど。アップの場所の広さであったり、いつもと違う環境の中でやらなきゃいけなくて、そこで準備の部分が少なかったのかなと思う。先週連勝したことで気持ち的には楽になった部分はあった。だけど、今週の2戦を取らないとインカレに行けないっていうのはみんな分かっていて、練習に隙は無かった。すごく良い雰囲気で練習ができていて、チーム状態的にも上がってきたし、1人1人が自覚を持ってやっていた。今週の2戦で最後って気持ちはなかったけど、自分たちが2つ勝っても龍谷次第では最後になるわけで、この1年本当に口うるさく言ってきた一体感を出したかった。そこに関して山中(山中里予マネージャー=4年)が気を遣ってくれて、みんなで練習一緒にする?って言ってくれて、最後みんなでやって、全体で集合もした。今年Bのキャプテンを頑張ってくれた服部(服部弘聖=3年)と、崚(竹村)、紳太郎(菅原)、俺から一言ずつ話した。この4年間、自分が懸けてきたものはバスケしかなかった。インカレに行けるチャンスがあるから、この2戦で絶対に終わりにしたくなかった。もう1カ月練習をして、その先の東京で、全員でバスケがしたい。そのための準備はしてきたし、コロナの影響もあってしんどい中俺らがやってきたことを信じてやれば大丈夫だと思っていた。Bチームは会場に入ることはできないけど、その応援は絶対に届いているし、練習を見てもすごくハードワークしてくれてる子たちだからすごく感謝してる。その分、15人しか入れないベンチメンバーに選ばれた人間は頑張らないといけない。その中でもスタート、試合に出る5人はなんとしてもその思いを背負って、1人だけの責任じゃなくて関大っていうチームを背負って戦わないといけない。そこはもう一回再認識して、全員で臨もうと伝えた。今日の出だしは、アップ不足もあったと思う。だけどそれは相手も同じ。お互い、気持ちの面というよりは環境の違いに対応し切れていなかった。だから、重い展開になった。24の万久里が想像以上に当たった。1人だけじゃなくてコミュニケーションをしっかり取って守らないといけなかった。そこに関して、今日はコート上が静かだった。先週末に比べたら出てる5人がすごく静かな印象だった。ベンチの方からもしっかり声出そうってことは伝えていたけど、どうしてかわからないけどそこに関して今日は緩かった。オープンショットは打てていたけど、入らなかった。それは仕方が無いけど、入らない時間帯でうちのバスケットはスピードで持っていかないといけないのにすべてのコールのセットに関してガードも貰いに行くボールオフマンの動きも遅かった。そこでズレを作れなくて、シュートが入れなくてって時間がずっと続いて苦しかった。3ピリの出だしがすごく悪かった。大智(福島)があれだけハードワークしてくれていたのに周りがあまり乗れなかった。これまでやってきたことを今日はできなかった。いくら15人のメンバーが試合で戦っているけど、コートでそれを体現するのは試合に出ている人だし、今日ベンチからすごく良い声は出ていたと思うけど、それに対して5人が、呼応しなかった。悪い時間もあったけど、自分たちの良い時間も確実にあった。今日は攻守どちらも最後、ちょっとして隙が出た。岸のシュートが入らなかったっていうイメージが強いと思うけど、これまで岸のシュートやリバウンドにどれだけ助けられてきたか。だからあいつを攻めることはできないし、その分他のプレーヤーがもっと攻めれたらまた違う展開になったと思う。近大戦とかもそうだったけど岸が止められると厳しい。もっと覇気を出さないといけなかった。インカレが懸かった試合なのにそれをコート上で体現できなかった。たぶん、ここ数年最終戦はこういう状況で、そして負けている。やっぱり明日で俺自身もバスケをすることは最後。毎年言っているけど、自分たちに何が足りなかったのか、そういうことも自覚した上で下級生は来年につながる、4年生は自分たちがやってききたものをぶつける試合にできたらいいと思う。その中で、下の子たちに今年の4回生、強かったなとか良い学年だったなって言ってもらえるように、最後意地を見せて、勝って笑って終わりたい」
▼竹村
「前半は全然良かったし、いい入りができたと思う。上手く攻めることができなくてそこから相手に流れを持っていかれた。ゾーンディフェンスに対する攻め方をもう少し考えていかないといけない。前半はいいシュートを打てていた。前半はゾーンをされていても結構攻めれていた。だけど、後半の3ピリが流れにもう少し乗りたい時間だった。いいディフェンスをして、リバウンドを取って、速い攻めをするってことができなかった。そこが立て直せなかった原因だと思う。3ピリ、10分出なくて、4ピリに入って、あまりゲームを作ることができなかった。もう少し自分たちの流れを作れるようにしないといけない。ゾーンディフェンスを攻略できなかった、明日もゾーンをされるし、今年のリーグ戦でずっと課題だった部分。来年に向けて、ゾーンをされたときの攻め方をスタッフ陣と選手同士がもっと話し合って、しっかり攻められるように、苦手意識を持たずにできるようになったら良いと思う。明日は、4回生とできる最後の試合なので、しっかり4回生のためにも勝たないといけない。来年に向けて、新チームにつながる大事な試合だと思うので、今年やってきたことをしっかりやっていい形で終われるように。絶対に勝って終わりたい」
▼糸瀬
「勝てた試合だったけど、途中で自分たちで崩れてしまって相手を勢いに乗らせてしまった。すごくもったいない試合だったと思う。周りにカズさん(秋岡)、佑真さん(山内)、田代さんがいて緊張とかも全然することなく試合に臨むことができた。後半にスリーを決めれたけど、もっとやれたんじゃないかなと思う。決めることができたもっとシュートはあったし、もっとノーマークの味方にパスを出せれば良かったと思う。普段通りの関大のスタイルでやれば勝てると思って練習をしてきたけど、それが出せなかった。24番に最初 、レイアップで得点されて後半では中を警戒しすぎて外で点を決められた。全然止めれてなかったと思う。あれをもっとチームで止めなきゃいけなかった。明日は全力でやるだけ。最後、勝って終わりたい」
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