◇令和5年度関西学生野球春季リーグ戦第1節◇対京大2回戦◇4月2日◇わかさスタジアム京都◇
京 大 000 000 020=2
関 大 020 143 13X=14
(京)川渕、西字、米倉、羽田野、安田ー水野、南
(関)田中湧、荒谷、岩井ー有馬、越川
1(一)岑
2(中)中井颯
3(遊)髙田幸
4(捕)有馬
5(三)富山
6(右)藤原太
7(二)佐藤
8(左)田中大
9(投)田中湧
昨日の悔しい敗戦から一夜。なんとしてでも3回戦に持ち込むべく、負けられない一戦に挑んだ。試合は序盤から関大が効果的に得点を積み重ね、主導権を握る。守っては3投手の継投で京大打線をわずか2失点。投打が噛み合った関大が快勝を収め、勝点の行方はあすの3回戦に持ちこまれた。
大事なマウンドを任されたのは、リーグ戦初先発の田中湧也(法4)。直球主体の投球で初回、京大打線を三者凡退に抑える。2回こそ先頭打者に長打を許し、得点圏に走者を背負うものの、後続を三者連続三振。冷静なマウンド捌きでチームに流れを呼びこんだ。
田中湧を援護したい打線は2回、富山雄正(情3)がチーム初安打を放つ。三塁まで進むと続く藤原太郎(法3)の内野ゴロの間に生還。貴重な先制点を挙げた。なおもチャンスを拡大し、打席には8番・田中大翔(情4)。右中間を破る適時二塁打で佐藤慶志朗(経3)がホームに。この回2得点で試合を優位に進める。
田中湧はその後も安定した投球が続く。5回まで被安打2に抑え先発投手としての役割を果たした。
追加点がほしい関大は4回。先頭の田中大が低めの球に食らいつき、内野安打で出塁する。犠打で得点圏まで進むと、打順は先頭に返り1番・岑幸之祐(社4)。4球目を捉えた打球は右中間を深々と破る適時三塁打となり、貴重な追加点をもたらした。
勝負を決定づけたのは5回の攻撃だった。先頭の藤原太の四球を皮切りに無死満塁の好機を演出。ここで関大ベンチが動く。好投の田中湧に代打を送り、名迫佑介(人4)を起用。名迫はしっかりとボールを見極め押し出しの四球。さらに1点を追加すると、2死となり有馬諒(商4)が打席へ。2球目をしっかりと捉え、打球は中堅手の前へ。走者2人が生還し、この回一挙4得点。頼れる主将の一打で勝利を手繰り寄せた。
6回からは荒谷鉱匡(法2)がマウンドへ。荒谷は2回を投げ、出塁を許したのは四球による1人のみ。リーグ初登板らしからぬ落ち着いた投球を見せた。
止まらない関大打線は終盤にも得点を重ねる。6回は田中大、中井颯良(政策4)、髙田幸汰(商4)がそれぞれ適時打。7回には佐藤のこの日4本目となる安打が適時打となり攻撃の流れを止めない。8回には途中出場の村田明日社(法4)がフェンス直撃の安打で出塁の後、連続四球を挟み髙田幸、越川海翔(人3)の連打で3得点。そつのない攻撃を見せた。
最終回のマウンドには8回から登板の岩井将吾(商3)。安打と四球で走者を背負うものの、最後の打者を左飛に抑え試合終了。無失点で試合を締めくくった。
終わってみれば18安打14得点の猛攻。終盤にも得点を重ねるなど試合を通しての集中力の高さも発揮した。昨日当たりのなかった中軸にも安打が生まれるなど、あすにつながる攻撃を見せた関大ナイン。開幕前から不安視されていた投手陣も、今日は今までリーグ経験の少ない選手が奮闘し、今後リーグを戦う上で明るい材料となりそうだ。まずはあすの3回戦を全員野球で勝利し、勝点奪取へ。春の頂からの景色を見るために、これからも負けられない戦いが続く。【文:稲垣寛太/写真:島田采奈、稲垣寛太】
コメントを送信