◇第46回総合関関戦前哨戦◇3月23〜26日◇対関学大◇福井空港◇
[団体]
優勝 関大 3245点
[個人]
板澤武(社3)準優勝 831点
中津北斗(シス理2)3位 785点
一木幸音(法2)592点
森凌真(政策3)535点
横林翔太(シス理1)502点
いよいよ幕を開けた関関戦前哨戦。4日間の予定で行われたが、天候の影響で発航できたのは3日目だけ。1日で決着がつく試合展開となった。結果は、関学選手の反則もあり、団体で勝利する。また個人でも2人が表彰された。
曇天の中でも発航できる条件が揃った大会3日目。競技は空にどれだけ滞在したかの「滞空時間」を競うルールで行われた。動力を持たないグライダーは、教官の操るエンジンを持つ曳行機(えいこうき)によって引かれる。曳行機の動力で離陸後は、上空およそ600㍍にまで上昇。そして曳行機とグライダーをつなぐロープを切り離す「離脱」と共にタイム計測開始となる。ここからが部員の腕の見せ所だ。サーマルと呼ばれる熱上昇気流を探し出し、その近くまで行く。そうすればより長い時間滞空することができ、勝利へとつながる。



競技は関大からスタートした。航空部は大学間で機材を共有しているため、同大所属の機材が用いられた。この1つのグライダーで両校が対決する。1番手は4月から主将を務める中津。620㍍で離脱し、13分5秒の記録を出す。

関大2番手は一木。先の関学の選手が20分という好記録を叩き出していたため緊張が走るが、630㍍で離脱し9分52秒で着陸した。

関大勢で午前ラストの森は630㍍で離脱し、8分55秒でフィニッシュした。

午後からは午前中とは違う大工大所属の機材を使用して行われた。午後からは雲底高度が低くなり、高度600㍍は危険な状態に。安全のため離脱高度は500㍍ほどとなる。午前の選手との不公平をなくすため高度の差の係数を、本来の点数にかけることとなった。
午後1番手の板澤の記録は11分37秒。主将としてはラストの関関線。520㍍での離脱となるが長い時間の滞空に成功した。

横林は510㍍で離脱し7分1秒。今大会で唯一の1年生としてのフライトを無事に終えた。

横林の後、大会最後の関学の選手が離陸する。このまま行けば、負ける可能性が高い状態だった。しかし携帯することが必要なGPSを持たずに離陸してしまったことが発覚。失格となり関大の勝利が決まった。
4日目は雨天となったため表彰式だけ実施。優勝杯を手にすることができた。さらに、個人でも板澤が準優勝、中津が3位となる。
平成29年の第40回大会以来の勝利を決めた航空部。次は全国大会への出場を目指す。さらには関関戦の勝利のための幸先のよいスタートを切ることができた。【文/写真:中村祐貴】



▼中津次期主将
「グライダーは、天候に左右されることが多い競技だ。1日しか飛べなかったが、個人としても、いい時間帯に飛ぶことができて、それを行かせたのでよかった結果。僕はあまり滞空したことはなかったのだが今回はうまく行ってよかった。天候の条件を勉強してきたことが活かすことができたと思う。もっと勉強して知識をつければさらに良い結果を目指すことができるので勉強に励みたい」
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