2桁失点、1安打完封で惨敗
令和5年度関西六大学連盟春季リーグ第1節◇対同大2回戦◇3月10日◇わかさスタジアム京都◇
同 大 150 000 04=10
関 大 000 000 00=0
(同)北口、竹本、中川―新居
(関)所、林、田治、三浦、岐部、山本倖―福永
1(右)藤澤
2(一)今村
3(中)加藤
4(指)山本遼
5(捕)福永
6(左)木下
7(遊)福留
8(二)濱田
9(三)古田
先発 所
前日の勝利の勢いそのままに 加藤準硬は同大戦に臨んだ。しかし、守っては2桁失点、打っても1安打完封。完全に相手のペースで試合を進めさせられ、惨敗を喫した。
先発の所知樹(安全3)は初回、先頭打者に四球を出すと、盗塁での進塁を許し得点圏へ。2番打者は抑えたものの3番打者に6球目を右前へ運ばれ、いきなり先制を許す形となった。しかし、後続は2者連続で三振に抑え、最少失点で食い止めた。
2回表、所は1死から下位打線相手に安打、失策、死球で満塁のピンチを作ると、1番打者に三遊間を破られ失点。ここで所は悔しいノックアウトとなった。マウンドに上がったのは本来外野手で登録されている林風太(商3)。しかし林も代わり端の初球にスクイズを決められると、そこから更に3連打を浴びる。 結果、スクイズで取ったアウト1つのみで林もマウンドを降りた。3番手としてマウンドに上がった田治健太郎(経3) は3球で続く打者を三ゴロに打ち取り、長かった相手の攻撃がようやく終了。結局、打者10人の猛攻で5点を一挙に失った。
奮起したい打線は3回、先頭の濱田凌平(経3)がヘッドスライディングで内野安打をもぎ取る。そこから藤澤駿平(政策2)への死球と加藤陽也主将(人3)への四球から2死満塁のチャンスを演出する。続く4番の山本遼太郎(文3)はフルカウントから際どい球を見送るが、審判はストライク判定。見逃し三振となり得点を奪えなかった。
田治は3回以降もマウンドに上がった。結果、4回と1/3を投げ、5つの四死球を与え、得点圏にランナーを4回背負った。しかし、被安打は1に抑え、それぞれ無失点に抑える要所を締めるピッチングを見せた。
田治に代わり、7回からは本来は捕手で登録されている三浦太我(法3)がマウンドへ 。球を投げる度に帽子が脱げるほどの気迫あふれる投球で難なく2死を取るが、四球と安打で2死一、三塁のピンチを迎えた。それでも後続を三邪飛に打ち取り、1回を無失点に抑えた。
8回のマウンドには5番手の岐部大凱(社2) が登板した。しかし、1死から2者連続の死球を与えると、続く打者にも中前に安打を浴び、1死満塁で山本倖輝(安全3) に交代した。しかし、山本も相手打線の流れを止められず、2度の適時打と1度の押し出し四球を与える。結果、この回4点を追加で失い、10点のビハインドを背負った。
8回裏の攻撃次第では、9回を迎えずコールド負けとなる。しかし、3回に生まれた濱田の安打以来、四死球でしか走者が出せぬまま8回でコールド負けとなった。
前日から一転、非常にダメージが残りそうな1敗を記録した加藤準硬。しかし、今のチームに残った課題が分かりやすく浮かび上がったとも考えることができる。しっかりと課題に向き合い、来週の試合には気持ちを切り替えて臨んで欲しい。【文:𠮷村虎太郎/写真:𠮷村虎太郎・稲垣寛太】
▼加藤主将
「(今日の試合を振り返って)正直序盤から劣勢の戦いになるとは思っていましたが、想定外の投手の制球難から相手に流れを渡してしまいました。投手が抑えて攻撃のリズムを作るというのが基本ですが、その基本がなかなかできずに守備の時間も長くなり、攻撃も乗り切れずにずるずると行ってしまったのは良くなかったと思います。(打線について)練習試合の頃からなかなか安打が生まれませんでした。相手から四死球を貰いましたが、カウントを上手く作ることができず、悪いカウントから打ち上げるなど相手を助けるようなプレーをずるずると続けてしまったと振り返ります。(次節以降に向けて)昨日の勢いのまま勝つと言うことはできなかったので悔しいですが、まだリーグ戦は8試合あるので、しっかり切り替えて次節以降に挑んでいきたいと思います」
Share this content:
コメントを送信