◇第91回全日本フィギュアスケート選手権大会2日目◇12月23日◇於・東和薬品RACTABドーム◇
[男子SP]
9位 三宅 76.69
14位 片伊勢 70.05
23位 須本 61.07
25位 木科 58.73
22日に開幕した全日本選手権大会。23日には男子ショートプログラム(SP)が行われた。関大からは4人の選手が出場。3,910人もの観客が会場で見守る中、演技を披露した。
関大から最初に登場したのは片伊勢武アミン(法3)。音とともにポーズを取り滑り出し、冒頭のトリプルアクセルへ。しかしここは少し着氷が乱れてしまった。しかし続く3回転フリップは余裕のある着氷で、きれいに決める。演技後半に残された最後の3回転ルッツ+2回転トーループは着氷させる、惜しい場面があったものの、それでもジャンプ以外の要素で点を獲得した。
続いて須本光希(政策4)の演技が行われた。今シーズンで引退を決めている須本にとって、最後のSPの披露となった。重低音が響く重い曲調から始まり、最初の3回転ルッツを着氷させると、ダブルアクセルも軽やかに着氷させた。そして続く要素もジャンプだ。3本目には、3回転トーループ+3回転トーループを成功させる。曲の中盤からはスピンやステップで魅せた。演技終了直後には、宙を見上げ、感動をかみしめた。
第4グループ1人目に、木科雄登(安全3)が登場。『Bad』のアップテンポな曲調に合わせてムーンウォークを披露するなど、会場を盛り上げた。観客の手拍子の中、演技が始まる。最初のトリプルアクセルを決めると、2本目の3回転フリップも着氷させた。さらにレベル4のスピンも披露。しかし、演技後半からミスが重なった。曲が盛り上がり、スピード乗ってきたところでコンビネーションジャンプ。しかし、回転が抜けてしまい、セカンドジャンプを跳べず。終盤のステップや2つのスピンもレベル3にとどまってしまった。「練習ではしないようなミスもした」と悔しさがにじむ結果となった。
三宅星南(情3)は、名前がコールされると真っ直ぐリンク中央に向かい、演技がスタート。冒頭の4回転サルコーは高く跳び上がるも、着氷が乱れてしまった。しかし続くトリプルアクセルを成功させる。続けて回転の速いスピンを2つ決めると、より一層リンクを大きく使い滑り出す。中盤のステップシークエンスでは、緩急のついたステップを丁寧に披露し、見事レベル4を獲得した。
SPの順位より、三宅、片伊勢、須本の3人が25日に行われるフリースケーティングへ進出を決めた。SPで残った悔しさを、FSで晴らす。【文:松尾有咲/写真:貴道ふみ】
コメントを送信