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◇第95回日本学生氷上競技選手権大会◇2回戦◇対大東文化大◇12月22日◇於・ダイドードリンコアイスアリーナ◇

[第1P]関大2ー1大東文化大
[第2P]関大1ー0大東文化大
[第3P]関大1ー1大東文化大
[試合終了]〇関大4ー2大東文化大

1回戦を大勝で突破した関大はベスト8を掴むべく大東文化大と相まみえた。両者ともに激しい攻防が続いた。先制を許すも、第1P(ピリオド)で追いつき、勝ち越し。 キルプレー(数的不利な状態)でも関大がチーム力をみせつけゴールを守り切り、2点差をつけ勝利。ベスト8を決めた。

試合はFW神山太一(人2)のフェースオフでスタート。その後すぐ、FW嶋野瑛心(文3)がシュートを放つも相手GKに止められてしまう。開始1分にはこの日初めてキルプレー(数的不利な状態)となり、幾度となく浴びたシュートを止めきれず先制点を許してしまった。アタッキングゾーンでのプレーや、シュートを打つことはできても得点が遠い関大。昨日とは打って変わり、パックがリンクを行き来する状況に苦しめられる。これを打破したのがFW根本慎太郎(情3)だ。10分にゴール横にいたFW泉大我(人4)、FW黒須誠眞(情2)とパスをつなぎゴール。同点に追いつくと、このP終盤にも、FW根本がゴールポスト正面からシュート。逆転に成功し、試合は第2Pへ。

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△1点目を決め、喜び合う選手たち
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△FW根本

1点差で迎えた第2PはFW神山のフェースオフで開始。DF熊谷天智(情2)、FW嶋野がパックを運ぶも相手に取られてしまう。開始3分経ったところで相手が連続でシュートを放つ。ここはGK加藤主将が止めきった。その後は、アタッキングゾーンのフェースオフでスタート。関大がパックを取ったものの、相手に奪われて一気に攻めこまれてしまう。だが、GK加藤が全身でゴールを死守。観客からは拍手と歓声が広がった。開始7分でパワープレー(数的有利な状態)に。関大は1点を追加したいところ。パワープレー後すぐDF鈴木郁也(情3)のパスからFW嶋野がブルーラインからシュートを放つもパックはわずかに左にずれ、得点とはならなかった。開始10分が経過しようとしたところでキルプレーになってしまう。しかし、FW小笠原慶太(人4)がパックをディフェンディングゾーンからアタッキングゾーン付近まで返し、相手をゴールから遠ざけるなど、不利な状態の中でもチーム一丸となってゴールを守り切った。

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△DF熊谷天智
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△GK加藤主将

シュートを多く放つもネットを揺らすことはできず、ディフェンディングゾーンでのプレーが続き我慢の時間となる。しかし、DF鈴木が全身でパックを抑えるなど関大は攻撃の機会を待っていた。残り1分のところで待ちわびていた時が訪れる。FW嶋野のアシストでFW神山がシュートを決め、2点差に。ここで第2Pは終了。勝負の第3Pへと進んだ。

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△DF鈴木
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△FW神山

迎えた最終第3P。DF熊谷天裕希(情4)が相手を交わしながら一気に攻め込み、第3P開始から関大が攻めの姿勢を見せる。しかし、開始4分でキルプレーに。関大は粘りのディフェンスを見せ相手に思うようなパスを出させない。その後もすぐ、キルプレーとなり、関大に不利な時間が続く。しかし、ここで負けないのが関大。全員でゴールを守り切り相手に得点を許さなかった。パワープレーになったところで、FW根本、FW山根、FW神山がゴールを狙うもここは相手にパスカットされてしまう。1対1となったところで、GK加藤がナイスセーブを見せた。

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△DF熊谷天祐希

第3P残り5分を切ったところで、相手に1点を追加される。その後、再び関大はキルプレーとなるも守り切った。時間は残り9秒。相手が攻めている時にパックをカットしたFW嶋野が一気に攻め上がり、1点を追加した。4ー2で試合終了。関大のベスト8が決まった。

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△FW嶋野
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△試合終了後の選手たち

我慢の時間が続いたものの、チーム一丸となり白星を掴み取った。明日は明大との一戦。「長年ベスト4の壁を突破できていない中で今年は必ず明大に勝つという気持ちが全員強い」。強い気持ちでベスト4を掴みにいく。熱い戦いから目が離せない。【文:写真/村中望乃、島田采奈】

▽GK加藤主将
「(昨日の試合を受けて)昨日の試合とは打って変わって展開の早いゲームになることはある程度想定していた。実際にスピードも早くなったが、柔軟に対応することができていた。また、相手の何人か上手い選手を把握してケアをしていた。(試合を振り返って)スタート直後の失点で、良くない入りをしてしまった。しかし、すぐに第1Pのパワープレーで逆転することができたのはすごく良かった。第2Pはひたすら我慢の展開が続いていた。そのなかで追加点をものにでき、チームとしてはとても大きい一点だった。第3Pは気持ちで勝っている方が勝つと思っており、失点してしまったが、最後までプレーを変えずやる事で勝利をものにできた。(今日一番輝いていた人)FW根本慎太郎。彼のシュートで逆転でき、常にゴールを打つ執念が結果として現れた。根本はチームが沈んでいる時に点数をよく決めてくれる選手で流れを持ってきてくれる、とても頼もしい選手である。(明日に向けて)明日は大一番になる。長年ベスト4の壁を突破できていないなかで今年は必ず明治に勝つという気持ちが全員強い。私は最後の年なので後悔する事なく全力で勝ちにいく」

▽FW嶋野
「(ゴールを振り返って)無人のゴールだったのでなんとも言えませんが、3―2、1点差の場面で正確にプレッシャーに行き、奪い合いゴールできたのでよかったです。(明日に向けて)明日勝つことで近年の関大としての歴史を塗り替えることができるので、チーム一丸となり勝利を掴みたいです。お世話になった4年生、1人で頑張ってくれている、マネージャーのみくちゃん(=MG石橋美玖)のために自分のできることをします」

▽FW鈴木
「(途中負傷もありましたが)加藤さんがずっと止めてくれていたから少しでも負担を減らしたかったので咄嗟にブロックしました。(ディフェンスについて)他にキルプレーで出ている仲間とコミュニケーションを取っていたので、みんなに助けられました。(明日に向けて)このインカレのために1年間ずっとやってきました。少しでもこのチームで多く試合をしたいので明日も勝って近年の関大の歴史を塗り替えます。明日以降もまだこのチームで戦いたいので、何としてでも勝ちます」

▽FW根本
「(インカレへの意気込み)先月の早稲田との練習試合からゴールがなく、形としてチームに何も貢献出来ていなかったので、今大会にかける想いは誰よりも強かったと思います。それが今日結果として形に残りました。(同点のゴール、逆転のゴールを振り返って)第1Pの立ち上がりに失点してしまいバタバタしていたので、1回目のパワープレーですぐ返せてよかったです。2点目についてはラッキーゴールなのでうれしいの一言につきます。(明日に向けて)ここまでの道のりは決して簡単ではなかったが、僕たちが目指しているのはベスト8の壁を破ることなので、実質明日からが本番だと思っています。明日勝つためにこの1年間頑張ってきたので、本当に勝ちたいです」

▽FW神山
「(インカレへの意気込み)最後の大会なので存分に楽しみながらプレーしていきたい。(ゴールを振り返って)気もちぃ〜!(明日に向けて)まだ4年生のことを引退させるわけにはいかないので、全力で頑張ります!」

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