◇令和2年度関西六大学連盟秋季リーグ第5節◇対関学大1回戦◇10月14日◇わかさスタジアム京都◇
関学002 020 020=6
関大000 000 400=4
(関)所、内川-谷村
(学)上村洸、稲益-藤岡
1(三)今井
2(捕)谷村
3(指)鈴木
4(一)福山
5(左)松本航
6(右)東原
7(二)野村
8(中)山田
9(遊)東條
関学大との首位攻防戦。相手エースに抑えられ中盤まで打線は沈黙。その間に4得点される。7回に打者一巡の猛攻で一時同点に追いつくが、再び勝ち越しを許すと、逆転はかなわず敗戦した。

関大の先発・所知樹(安全1)は走者を出しながらも2回まで無失点で抑える。迎えた3回、連続四球で1死二、三塁のピンチを背負うと相手4番に2点適時二塁打を放たれ先制を許す。

4回は三者凡退に抑えたが、続く5回再びピンチが訪れる。1死から死球とエラーで得点圏に走者を進められると、失策と適時打で1点を失う。ここで、所に代わり内川大輔(文3)が登板。1球で遊ゴロ併殺打に仕留め、この回を乗り切る。


打線は、相手エースを打ち崩せず、5回まで無安打。4―0で迎えた7回、ついに打線が沈黙を破る。先頭・鈴木成大(安全3)の安打から連続で出塁し、無死満塁の好機を作る。ここで打席に立ったのは代打・西本有希(情2)。3球目を振り抜くと、打球は中堅手の頭上を越え、走者一掃の適時三塁打となった。続いて打席に立った代打・花房拓海(経3) がスライダーを狙い打ち。これが同点の適時打となった。この回、打者一巡の猛攻で試合を振り出しに戻す。



悪い流れを断ち切ったかと思われたが、8回、先頭に安打で出塁を許すと盗塁と犠打で三塁まで進まれる。そこから、暴投と犠飛で2点を失い相手に再びリードを許した。


終盤での逆転を目指したが、8、9回と打線が抑えられ点差をひっくり返すことはできず。白星をつかむことはできなかった。

この秋、頂点を目指す関大準硬にとってこの敗戦は痛いものとなった。しかし、優勝の可能性はまだ消えていない。「 全員がチームが勝つために戦えるかが勝負の鍵になる 」と東條光希主将(安全3)。負けられない戦いが続くなかで、目の前の1勝をチームでつかみとる。【文:金田侑香璃/写真:宮本晃希・金田侑香璃】
▼東條主将
「序盤にミスが出たのと、最初全くヒットが出ずに相手のペースに完全にのまれた。その中で、7回裏に頑張って追いついたのは良かった。でも、その後にすぐに勝ち越しされて負けたので、ミスが響いた試合だったと思う。負ける試合ではなかった。最低でも5回のエラーからの2点がなかったら引き分け、同点なので。そしたら9回にもう少し違った流れがきてたのかなっていうのはあります。 (相手投手が)元からいいピッチャーだってことはわかっていた。その中で序盤はほんまに全く打てなかったので、正直まずいなと思った。しっかり7回に先頭から出てくれて、そこからみんなつなげたのでそれは良かったと思います。西本とか、そのあとの花房とかは代打陣のなかでも一番信頼があるので、絶対打ってくれると思ってました。(投手陣について)今日は正直悪くなかったと思う。その中で、僕らが、点数が入った回に関しては 野手がミスしていたので 。その中でも良く2点ずつで抑えてくれていたと思う。打てない中で全員がどうするかっていうのは考えないといけないと思う。今日は、7回につながったけど、つながったのはあの回だけ。序盤からみんなが繋げれるような打撃ができたらもう少し試合の展開は変わると思う。次勝たないと、何の望みもない。明日は絶対に勝たないといけない。全員がチームが勝つために戦えるかが勝負の鍵になると思う。もうあと3戦、全部負けられないので明日に限らずチームが勝つためにできることを出る選手1人1人がやってくれたら今日の7回みたいに流れが来ると思う。そこを全員が意識して明日の一戦に臨めたらと思う」
▼内川
「自分のせいで負けた。ほんまに悔しいです。本当はもう少し後に登板する予定だったけど、ピンチだったので代わった。1球で打ってくれたのでラッキーでした。ゲッツーでよかったです。所にはナイスピッチって言って代わりました。(調子は)良くはなかった。かわしてかわしてという感じだった。点を取ってもらった後に自分のミスで点を取られたので調子が良くなかったとしても、絶対に抑えないとあかんところだった。あの8回は忘れないようにしようと思います。結構振ってくる打線だった。僕は振ってきてくれる方が投げやすいのでその部分では投げやすかった。でも、甘いところに投げたら捉えられるなという感じだった。まだ登板機会はあると思うので、そこに向けてしっかりやっていきたい」
▼花房
「序盤に相手のエースを攻略できなかった。最後の方、疲れてきたときに4点取れたんですけど、チームとしてはそこの部分でもう少し頑張らないといけない。あの場面で出るとは言われていた。なんとしても三塁の西本をホームに帰さないとと思っていた。打席に入る時からずっとスライダーを狙っていた。スライダーをしっかり待って打てたので良かった。あそこで1点取れたのはめっちゃ気持ち良かったです。打ったら同点ということは意識していました。まず、負けへんことが大事だと思ってました。とりあえず1点。最悪どんな形でもいいから塁には出たいと思っていた。今日は意外と落ち着いていて、スライダーだけ狙っていくとしか考えていなかった。出る前は緊張してましたけど、打席に立ったらしっかり集中に変わっていたので良かったです。チームが負けてしまったのは残念ですけど、チャンスの場面で打てたことは、少し自信にしていきたい。残りの3試合は全部勝たないと優勝がない。こういうチャンスの場面で出ることが多いので、とにかくランナーを帰すことを意識して頑張っていきたいです」
▼西本
「4点を取るまでは、チームでヒットがなかなか出ていなくて、ムード的にも悪かったけど、追いついた時はいけるって思った。結果的にミスが出て負けたので悔しい。阪大2回戦のときに、ツーアウト満塁で出て打てなくて、自分の中では自分のせいで負けたと思っていた。今日も満塁の場面で出してもらって、なんとかこの前の分を取り返さないといけないと思って打席に入った。自分は絶対にスタメンとかじゃなくて、いつも一発勝負の代打のところで出してもらってる。この秋のリーグもなかなかいい場面では打てていなかったので、今回は打てて良かった。今日は自分は打てて良かったと思ってるけど、チームが負けてしまったことが一番悔しい。明日もう1度関学とあるので、自分も含めてチームで一丸となって勝ちにいきたいです」
▼所
「優勝が懸かってる試合で、その先発をさせてもらってこういう結果になってしまった。チームに対して申し訳ないし、悔しい。自分の調整不足とかで体力的にしんどい部分があった。いい状態で挑むことができなかった。もっといい調整をしていたらこういう嫌な展開にはならなかったと思う。自分が登板していた時ではないけど、4ー0で負けてる場面で、2、3回生のみなさんが一生懸命ベンチでも声出して、4点取ってくれて、負けなくなったぞって声をかけてもらった。自分のピッチングがあかんかったところで、折れてしまったところがあったけど、野手の方が諦めずにつないでくれた。ほんまに素晴らしい野手陣だと改めて感じた。強い打球でも内野の方が体当てて止めてくれてたので、相手のバッターがどれだけバットを振ってきても、安心感はありました。1人でピッチングしているところがあったので、もうちょっと野手陣とコミュニケーションをとりながらやっていくのが大事だなと感じた」
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