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◇2020年度関西学生リーグ戦7日目◇対龍谷大◇10月11日◇於・大阪経済大学◇

[第1Q]関大6―11龍谷大
[第2Q]関大28―18龍谷大
[第3Q]関大10―17龍谷大
[第4Q]関大13―11龍谷大
[延長]関大9―13龍谷大
[最終結果]関大66―70龍谷大

「 絶対に勝てた 」(竹村崚=文3)。試合後、コートには悔しさを滲ませる男バスの姿があった。龍大との一戦は、延長に及ぶ激戦に。リードを奪った時間帯もあったが、勢いのある相手に対し、スコアでも、気持ちでも勝ち切ることができなかった。

IMG_1894-300x200 延長に及ぶ激戦制せず。龍谷大に惜敗

第1クオーター(Q)、ターンオーバーやチャージングが重なり重い立ち上がりになると、タフショットや速攻などで畳みかけられ、7点のリードを奪われる。その後なかなか相手のペースを断ち切れずにいたが、開始約4分30秒後、西村晴人(商2)がタフショットを沈め、これがチーム初得点に。さらに、終盤には西村のジャンプショットや大内一慶(社1)のカットインが決まり点差を縮め、5点ビハインドで最初の10分を終える。

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△西村
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△大内

迎えた第2Q、竹村の4連続得点と糸瀬公平(人2)のスリーポイントで逆転。好守で相手の得点を封じると、山内佑真(経4)や菅原紳太郎(文4)のシュートが決まりオフェンスもいいリズムで展開。最後の1分には岸拓也(経3)が2本のスリーポイントを沈めた。

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△糸瀬
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△山内
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△岸

第3Q、相手にオフェンスリバウンドからの得点や速攻を決められ点差を詰められると一進一退の攻防を繰り広げた。終盤、相手に連続得点を許し逆転される。

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△武村壮二郎(人2)

残り時間がわずかとなったとき、「 とりあえず勝ちたかった。やるしかないなってことしか考えてなかった 」と語った福島大智(法2)が躍動。オフェンスリバウンドに飛び込みフリースローを獲得するとしっかり2本とも沈める。さらに、このQの終了を告げるブザーと同時に放ったシュートがリングを通過。1点ビハインドでこのQを終える。

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△福島
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第4Q、開始直後に大内のフリースローで点差をひっくり返す。しかし、相手のスリーポイントが決まり再びリードを奪われる。竹村や西村の得点が決まりリードを奪うが、リングに嫌われるシュートも多く、点差が開かない。残り26秒で2点リードだったが、相手にシュートを沈められ同点に。その後、両者とも得点は動かず試合は延長へ突入する。

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IMG_1431-300x200 延長に及ぶ激戦制せず。龍谷大に惜敗
△菅原

延長最初の得点は竹村のフリースロー。先手を取ったかのように思われたが、ここから関大の得点が止まる。その間に、相手に要所でシュートを沈められ8点差とされる。終盤、フリースローでの得点や秋岡和典(人4)のジャンプショットで点差を詰めたが、逆転とはならず。相手に軍配が上がった。

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△竹村

「 勝ちたいって気持ちが相手の方が強かった。そこの差だと思う 」と田代良雅主将(商4)。相手の勢いを45分間、完全に断ち切ることはできなかった。リーグも終盤に差し掛かかったなかでのこの1敗は大きい。全日本インカレ出場のためには、この先、負けられない戦いが続く。残り4戦、持てるものをすべてコートで出し切り、全国への切符をつかむ。【文/写真:金田侑香璃】

▼ラディオノフ・ユリアンヘッドコーチ
「私たちは相手のエネルギーに対して、同じ、もしくはそれ以上のエネルギーを持って戦うことができなかった。それが今日の敗因だと思う。コンタクトも、リバウンドも、私たちより相手の方が強かった。今日のゲームプランはただ勝つこと。勝たなければいけなかった。残念な事に、今日は試合の入りがとても悪かった。さらに、4Qも良くなかった。それ以外の時間帯は、悪いときと比べればいいプレーができていたけど、始めも終わりも良くなかった。延長では、相手に簡単なバスケットをさせた。それが勝敗を分けた。2Qでは、私たちは少し良いプレーができたと思う。だけど、オフェンスとコンタクトにとても苦労した。オフェンスが良くなかった。オープンショットをたくさん打つことができなかった。(延長に関して)いつもとやることは変わらない。ディフェンスで相手を止めなくてはいけなかった。オフェンスではいいスペーシングで、ペネトレイションからのキックアウトをもっとしなくてはいけなかった。来週、2試合あって、それは本当に重要な試合になる。今日のような試合の後は、モチベーションを保つのが難しいが、仕方がないこと。その中で良い準備をしていかないといけない。今日について反省する部分は反省をした上で、早く忘れて次の試合に向けて準備をしなけれはいけない」

▼田代主将
「気持ちの部分が弱かった。そこに尽きる。アップを見ていてもいつも通りだったし、試合前の雰囲気を見ても今日はいい出だしを切れるかなと思っていた。全然心配はしてなかった。何かがあるとしたら、1ピリのチャージング2つ。そこでちょっと揺れたのかもしれない。出だしが良くなかった。ほんまに気持ちの部分だと思う。近大に近い体を当ててくる相手に対して、嫌がっているわけではないけど、笛は鳴らなかったし、それにアジャストできなくて、相手のペースに合わせてしまった。序盤から打つべきシュートを打てなかった。オープンショットを打てるのに回して回してドライブでブロックとかが多かった。ああいうところは自信を持って打てないと乗れない。2Q、大智(福島)がすごく踏ん張ってくれた。あそこでもうちょっと離したかったのに、めちゃいいディフェンスをしているなか、最後跳ねたボールのリバウンドとか、そういう部分がなかなか良くなくて、しんどかった。リバウンド総数は俺らの方が多かったけど、大事な場面で簡単にリバウンドを取られることが多かった。今日はどこ、というより満遍なく良くなかった。全体的に、ここ乗れるんちゃうかってところで乗れなかったし、いい形で相手を崩せてたけどシュートが入らなかった。リバウンドをよく頑張ってて、ファウルを貰えたのにそのシュートを決めきれなかった。それがずっと続いてた。勝敗は、40分で決まるかなと思っていた。延長に入ったらうちに分があるかなとも思ってた。最後、あそこを追いついた時点で。いけるかなと思ってたけど、簡単なミスが響いた。シュートが入ってないから思い切ったオープンショットを打てずにドライブに行ってしんどいショットになったのかなと。入らないなかでも打たないとダメやし、そこは難しいところだと思う。でもフリースローは入らなかったし、ファウルは絶対貰えてたから、そこさえ決め切れていれば、違った展開になったと思う。全員が勝つって気持ちはあったけど、それがコート上で表現できているかって言われたらどうかなと。もちろん、全員がそういい気持ちを持っていたと思うけど、この結果を見てまだまだじゃないかなと思った今日の敗因は、勝ちたいって気持ちが相手の方が強かった。そこの差だと思う。21番のところに、キープレーヤーだって言ってたところに対して、学院戦では吉井のところを守れていたのに、今日はそこが徹底できなかった。タフショットを決めてくる選手だった。あそこを止めれたらもっと乗れたのかなとも思う。誰か1人の問題じゃなくて、カズ(秋岡)がプレッシャーをかけたのに対してヘルプのローテーションが甘かった。あとはディフェンスリバウンド。もう、次落とした時点でインカレはなくなる。1週間しっかり準備してきたつもりではいたけど、こういう結果になったってことは練習が甘かったんだろうし、チームの雰囲気も良くなかった。それは多少なりともあると思う。そこは俺の仕事だし、しっかりまとめて練習からもっと自分らに何が足りなかったか、そこを火曜に修正して、水木金、ハードに練習して試合を迎えれば全然まだインカレっていう目標に対しては可能性はある。他力本願な部分も少しは出てくるけど、絶対に自分らがまず4勝すればおのずと結果はついてくると思う」

▼竹村
「もったいない試合だった。どうしてもこっちのシュートが入らない時間帯とか、そういうときに相手に決められたり、イージーシュートをやられたのがもったいなかった。それをやられていなかったら全然勝てる試合だった。勢いがすごい相手に対して、その勢いに負けずにしっかり自分たちのペースでやろうと思ってた。だけど、相手のタフショットとかスリーが入りだして向こうの流れを断ち切れなかった。1ピリはファストブレイクを出せていなかったし、ペースが遅かった。チームの雰囲気は全然悪くなかった。だけど、結構シュートも相手に合わされてた。レイアップとかも溜めすぎてブロックされてるのも多かった。出だしでリズムが少し狂った。そこを早く自分たちのペースにできれば良かった。もう少し良い入りができてたら展開は変わったかなって思う。ディフェンスリバウンドで取りきれないところとかは良くなかった。気持ちの部分で特にリバウンドは負けてたし、そこで負けてたから速攻も出せなかった。大事な時間帯にリバウンドが取れなかった。絶対に勝てた。4Q通してもっと速い展開でやって、リズムをつかめば勝てるし、チームのオフェンスができると思う。出だしからしっかり自分たちのペースでできるように頑張っていきたい」

▼福島
「最初、1Qの入りと延長の入りの部分で、どう考えても相手の方が気持ちを出してきた。それに構えてしまったわけではないと思うけど、そこの入りが今日の試合のポイントだったかなと。龍谷は上手い選手もいるけど、それよりとりあえず気持ちで戦ってくる感じだった。自分たちはディフェンスを頑張って走れているときはすごくいい時間帯だった。今日はいつも通りのプレーができた時間が少なかった。点差が開いて、そこから焦って、自分たちのプレーをしようとして、追いついたらちょっと安心してってことが多くて。そんなに自分たちのプレーができた時間は長くなかった。(自身のプレーについて)出る時間が、ピンポイントでわかっていた。ディフェンスを必死にやろうと思ってた。(3Qの最後のプレーについて)とりあえず勝ちたかった。やるしかないなってことしか考えてなかった。チームの雰囲気は良くないときと良い時の波がすごく激しい。ほんまに、ディフェンスをちゃんとやって走れてるときはいいけど、相手が気持ちを出してきたときにどうしても悪くなる。自分らより下位のチームとか、2部から上がってきたチームは絶対に自分らより気持ちを出してくるから、そこに負けないぐらい自分たちがインカレに行きたいって気持ちをもっと出さないといけない。思ってるだけじゃなくて、それをリバウンドとかディフェンスとかのプレーにつなげていかないといけない。ディフェンスとかリバウンドとか全然圧が違ったと思う。それに構えてしまったのが痛かった。気持ちを全面に出して、やれることを1つずつ丁寧にやっていって勝つだけです」

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