◇令和4年度関西学生リーグ第4週◇対近大◇9月25日◇関西大学弓道場◇
【試合結果】
関大115―127近大(全160射)
先週、京橘大を相手に貴重な勝利を収めた弓道部男子。後半の2戦で勝利を果たせば、優勝の可能性が残る状況となった。そんな中迎えた3戦目は、近大を相手に一戦を交える。負けられない試合に挑んだものの、相手が次々と好的中を記録し徐々に差をつけられる。最後まで相手の勢いに押され、敗北を喫した。
前立の先発メンバーは、菅野竣介(シス理4)、小林里樹(外1)、髙本真生(法3)、林信吾(シス理4)の4人。1立目の1本目を全員があて、好スタートを切った。菅野と林はその後も順調にあてていき皆中。4年生の安定感を見せつけた。続く後立では、西本知生(文3)、大下拓真(シス理3)、佐々木大河(法2)、坂田康樹(経4)が先発として抜てきされる。前立に続き、後立も全員が1本目をあてる好発進となった。多くの選手が3中以上を出す中、大下が見事皆中。合計24中を記録し、22中の相手をリードする展開となった。
2立目でも、菅野と林が前立をけん引。後立では、1立目に続き大下が皆中を果たした。さらに、坂田も皆中を達成。互いに補い合い、合計は21中。しかし相手は24中を記録し、逆転を許してしまった。
形勢逆転を狙う3立目。ここで前立が意地を見せた。菅野が1本目を的に収めると、3立目からリリーフで出場した門口陽樹(社2)も堂々の行射で的中。髙本、林も流れを止めることなく次々とあてていく。4人合計15中という好的中を見せつけ、後立へとつないだ。後立でも大きく崩れることはなく、11中を記録。合計26中という高い数字を出したものの、相手はこれを上回ってきた。前立後立ともに14中で、合計28中。レベルの高い戦いとなったが、差を広げられる展開となってしまった。
食らいつきたい4立目。前立では林が、後立では大下が皆中を果たし粘りを見せたが、ここは合計19中。一方相手の前立は14中、後立は16射皆中と、勢いを増していく。苦しい状況となったが、勝負はまだ終わらない。力を出し切るべく、最終立に挑んだ。
最終立の前立では、最初の2本を全員があてる順調な滑り出しとなる。髙本、林は後半でも粘り皆中を見せた。後立では大下、佐々木が皆中。大下はこの日4度目の皆中となり、個人としては19中の好的中となった。全ての矢を引き終わり、5立目の合計は25中。23中の相手を上回ったものの、最終結果では12中及ばなかった。
今試合で敗北を喫し、王座決定戦出場の可能性が絶たれた男子。足立拓馬主将(社4)も、「悔しいしか思い浮かばない」と試合を振り返った。だが、リーグ戦はまだ終わらない。来週は、天理大を相手に最終戦に挑む。最後まで自分たちの射を貫き、納得のいく数字で勝利をつかむ。【文/写真:横関あかり】
▼足立主将
「正直、悔しいしか思い浮かばないです。自分の気持ちとしては、絶対に今日は勝ちたかったし、勝つつもりでした。今日勝たないと、王座に行ける可能性自体がなくなってしまう状況でした。選ばれた8人はしっかり頑張ってくれたと思うんですけど、気持ちの部分でもっと頑張れた部分はあったのではないかなと思います。普段通りの力を出せば勝てると思っていたんですけど、試合は何が起こるか分からないなと思いました。(途中でどんな声をかけたか)最後まで諦めずに、関大の諦めない姿を見せてやろうと。あたっても抜いてもいいから、1本に全力で取り組んでと言っていました。(改善点は)維持ですね。技術面で言えば今引いている子たちは特に悪いとも思いませんし、気持ちの部分であったり維持の部分でもっと持って行かないといけないんだなと思います。そこを来週、再来週、順位決定戦もあるのであれば、絶対にメンバーたちの気持ちの部分を強くさせます。(来週へ向けて)絶対に負けません。そこは覚悟を持って全員でやります。今日みたいに110中台とかではなくて、120台後半や130台を出して、関大の強いところを最後まで見せていきたいなと思います」
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