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2年連続の4強入り果たすも悔しさ残る

2年連続の4強入り果たすも悔しさ残る

◇第70回関西学生優勝大会◇9月11日◇エディオンアリーナ大阪

[2回戦]○関大6-0滋賀大

○舘井1-0

○栗原1-0

○内城 2-0

○岡本怜2-0

△上田 0-0

○吉本1-0

○大橋2-0

[3回戦]○関大5-1甲南大

○舘井1-0

○栗原2-0

△内城 1-1

○岡本怜1-0

●上田 0-1

○吉本2-0

○大橋1-0

[準々決勝]○関大2-1佛大

○舘井1-0

△栗原0-0

●内城 0-1

△岡本怜0-0

○宮本 2-0

△吉本0-0

△大橋0-0

[準決勝]●関大2-3近大

△舘井0-0

●栗原0-1

●内城 0-2

○岡本怜1-0

○宮本 1-0

△吉本0-0

●大橋0-1

シードで2回戦からの出場となり、最初の相手は滋賀大。口火を切った舘井慎太郎(経3)は初太刀から思い切った遠間からの面でチームを勢い付ける。見事面を決め、1本勝ちを収めた。その後も各々が力の差を見せつけ勝ち星を重ねる。1本も許すことなく、計6勝で初戦を突破した。

△舘井

3回戦の相手は甲南大。先鋒の舘井は両者引かない展開も終盤に華麗な面返し胴を決め先勝。続く栗原蒼空(経2)も激しい試合になるが打ち気の相手の出ばなで見事に小手を2本決め、一気に関大のペースに持ち込む。その後は岡本怜大(化生4)、吉本瑞輝(化生4)、大橋宙暉(法4)も着実に技を決める。快勝でベスト8入りを果たした。

△栗原
△上田主将

準々決勝では佛大と相まみえる。舘井は遠間から面を打とうと試みる相手の小手を巧みに打ち1本を先制。その後は果敢に打とうとする相手の竹刀をはらい、動きを封じ1本勝ちを収めた。このまま勝ち切りたい関大だが五将の内城毅(法3)は相手に鋭い面を打たれ1本負けとなり、試合は振り出しに戻る。同点の展開の中、光るものを見せたのが準々決勝から上田主将に代わり出場した宮本周次郎(安全3)。得意と語る相手を引き出してからの面で2本勝ちを決める。その後はこの勝利を吉本、大橋が守り切り準決勝に進出した。

△内城
△宮本
△吉本

準決勝の相手はこれまで何度も接戦の末、敗れている近大。次鋒の栗原は遠間から惜しい辺りを連発するもののなかなか決まらない。栗原が押しているかと思われたが、終盤に痛恨の1本を奪われてしまう。続く内城も取り返しにいくが出ばなをくじかれ、2本負けをしてしまう。連敗し劣勢になった関大。だがこれから巻き返しを見せる。中堅の岡本怜が上段対決を制すると、続く宮本も合い面で打ち勝ち連勝。勝ち数が同じで1本差で負けている状況まで盛り返した。しかし、ここまで追い上げても副将と大将で取り返すしかない。吉本は必死になって食らいつくが引き分けに終わる。大橋も果敢に技を仕掛けにいく。しかし、慌てたところを相手は逃さず1本を取られてしまう。惜しくも及ばず決勝進出は叶わなかった。西日本大会に続き敗れたが、差は大きくないだけに次はリベンジを果たしたい。

△大橋

今大会は悔しくもベスト4に終わったものの、10月に開催される全国大会への出場権を手にした。昨年の全日では4強まで上りつめたものの、優勝の夢は叶わなかった関大。このチームでの残る大きな大会は全日のみ。今年こそ全国制覇を目指し、1ヶ月半稽古に励む。【文/写真:荒川拓輝】

▼上田主将

「(試合を終えて)チーム全体の動きはすごく良かったと思います。最後の近大戦もリードはされましたが、取り返す能力があることが分かりました。全日本学生に向けて収穫もあったと思います。(近大に勝てないことについて)近大の剣風は僅差で守り抜くことだと思います。だからこそどれだけリードされないかが大事だと思います。西日本も今回もリードされて後ろに回されたのが1番の敗因だと思います。もし全国で当たることがあれば絶対にリードさせない。相手に上段が2人います。中段に強くて上段に弱い学生はいっぱいいると思います。近大以外にも上段は対策が必要です。(今大会について)普通にやればチームとして勝てる実力はあると思います。でも剣道は1本取られたら負けてしまうかもしれない。その時の運も関わってくると思います。そこでどんだけ気を抜かないでやるか。絶対に勝てるという位置付けではないと思います。危機感を持ってやらないといけないと思います。(ベスト4という結果について)去年もベスト4でした。優勝を目指してたので悔しいという思いです。僕自身の問題ですが今日調子が悪くて途中で変えられてしまいました。もっと自信を持ってチームを任せられるような選手に僕自身がなれたらなと思います。キャプテンとしては不甲斐ない結果だったと思います。チームとしては実力を出し切っての負けで仕方ない部分もあります。(途中から宮本選手に交代し活躍されていましたが)僕自身は変わって勝ってくれたのは複雑でした。けどチームが勝つに越したことはないです。嬉しい気持ちと自分が勝ちたかったなという思いです。(全日に向けて)改善点が見えた試合でした。個人個人としてもチームとしてもあったと思うのでそこを改善して、去年は3位だったのでその壁を越えて優勝できるように頑張りたいと思います」

▼宮本

「(試合を終えて)途中から出て正直考えられないくらい緊張していました。でも頑張った甲斐がありました。(指名された時の気持ちは)出る準備はしていました。正直胃が痛い気持ちもありました。出たくなかった気持ちもあったけど、せっかく練習してきたから出て活躍せなって気持ちが強かったです。(試合を振り返って)正直何も考えられないくらい緊張していました。自分の剣道ができたと思います。(取った技について)あれは自分の得意な技です。下がって相手を引き出して打ちました。得意なところが出ました。2試合目は取る気はなかったですが勝手に体が出ました。1つ負けている状態で副将大将に回せたらなと思っていました。(3位の結果について)3年生で来年もあります。近大は来年も強いですが、しっかり練習したいと思います。ベスト4なのは悔しい部分もありますがいい結果ではあるのでしっかり明日から稽古したいと思います。(全日に向けて)出るつもりで準備しています。出ることになったらチームの優勝に貢献できるような働きができればと思います」

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