◇2022年度関西大学連盟秋季リーグ戦第2日◇対近大◇9月11日◇於・近大◇
[第1セット]関大24―26近大
[第2セット]関大20―25近大
[第3セット]関大16―25近大
[セットカウント]●関大0―3近大
秋季リーグ開幕戦、黒星発進となった関大は今季初勝利を目指して近大と相見えた。近大は春季リーグで3位となった強豪。それでも臆することなく第1セットから一進一退の攻防を繰り広げる。何度かリードを奪う場面も見受けられたものの、最後は力の差を見せつけられストレート負け。今季初勝利は次戦へ持ち越しとなった。

金子玄(人3)のサーブから始まった第1セット。いきなり近大に3連続ポイントを決められるも、そのまま押し込まれないのが関大。久保田滉平(情3)のスパイクなどですぐに同点に追いつくと、下﨑大輝(情1)が拾ったボールを再び久保田が決め勝ち越す。さらに安平瑠也(商2)のブロックなどもあり点差を一時3点差まで広げた。だが近大の高さを生かした攻撃に苦戦しすぐに同点に追いつかれる。ここで流れを変えるべくピンチサーバーとして投入されたのは中村奨(社3)。見事期待に応え、サーブで相手の攻撃の形を崩すとアウトを誘い近大の猛攻を食い止めた。金子のブロックや久保田のブロックアウトなどでさらに得点を重ねると、終盤には井上桜佑(人1)を起用。この作戦が的中し井上がサービスエースを奪う。先に関大がセットポイントを握った。しかし、決めきることができずデュースに持ち込まれると、連続得点を許し第1セットを落とした。



第2セット、最初に得点をあげたのは関大。金子のレフトからのスパイクで幸先よく先制に成功する。安平はノータッチエースを決めると気合のこもったガッツポーズ。チームに流れを呼び込む。しかし、関大のタッチネットなどもあり、圧倒的な攻撃力を誇る近大に5連続得点を許してしまう。嫌なムードが漂う中、流れを食い止めたのは金子。得意のスパイクで得点を奪うと、続いて金子が今度はバックアタック。簡単には突き放されない。またセッターの池田勇太郎主将(法4)のツーアタックや岡田大雅(経4)の強烈なスパイクも決まり、互いに得点を奪い合うシーソーゲームに。関大は川合涼太(人2)からも得点が生まれ、多彩な攻撃を見せる。それでも最後は地力の差を見せつけられ第1セットに続いて第2セットも落としてしまう。



2セットを先取され後がない関大は、サーブレシーブで下﨑が執念を見せボールをつなぐものの、第3セット最初の得点を許す。攻撃陣では岡田がレフトからスパイクを決めると、センターからも岡田が決め食らいつく。相手の強烈なスパイクにも高い集中力で懸命に拾い続けるが押し切られる展開が続く。反撃に転じたい関大は金子を中心に得点を積み重ねていく。金子はプレーだけでなく何度も「ここから、ここから」と声を掛けチームを鼓舞し続けた。第1セットに続き中村や井上をピンチサーバーとして投入し、巻き返しを図るも簡単に得点を許してくれない。あっという間にセットポイントを握られた。最後に岡田のスパイクで一矢報いるも反撃はここまで。マッチポイントを奪われ開幕戦に続いてストレート負けを喫した。



秋季リーグは悔しい連敗スタートとなった関大男バレ。それでも下を向いている時間などない。次戦の相手は春リーグでストレート勝ちを収めている大体大だ。まずは今季初勝利を目指して最善の準備を尽くす。【文:稲垣寛太/写真:貴道ふみ】
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