◇天皇賜盃第91回日学生対校選手権大会1日目◇9月9日◇たけびしスタジアム京都◇
[男子100㍍予選]
濱田澪(法2) 1組7着 10.90
宮内和哉(文3) 2組2着 10.58 準決勝進出
[男子100㍍準決勝]
宮内 2組8着 10.41
[男子1500㍍予選]
石丸尚弥(環都3) 3組8着3:54.67
市林佳育(経4) 4組9着 3:57.50
[男子10000㍍決勝]
亀田仁一路(安全3) 4位 28:49.45
[男子3000㍍障害決勝]
嶋谷鐘二郎(法4) 14位 9:23.55
[男子4×100㍍リレー予選]
関大 1組2着 (宮内、松井健斗(社2)、濱田、山田雄大(経1)) 40.18
[女子100㍍予選]
井上晴稀(法2) DNS
[女子1500㍍予選]
伐栗夢七(法2) 1組4着 4:28.13 決勝進出
木下茜(人4) 3組12着 4:36.82
[女子1500㍍決勝]
伐栗 10位 4:29.01
[女子10000㍍決勝]
近藤来那(人3) 15位 36:23.95
[女子4×100㍍リレー予選]
関大 3組3着 (延安美月(商3)、井上晴、立川加乃(人3)、野川明莉(シス理1)) 47.08
曇天の中開幕したインカレ。その初日、関大からはトラック種目中心に出場し、各々が全国の舞台でベストを尽くした。

まず行われたのは1500㍍予選。女子1組に登場した伐栗は、序盤から前方でレースを進めると4着でフィニッシュする。3着以上で決勝進出が決まる中、+aの上位6名に食い込み決勝進出を決めた。3組には木下が出場。開始直後から徐々に浮上し、好位置でレースを展開する。しかし、ラスト1周時点で周りのスパートにのまれてしまい12着でゴールした。続く男子の部では3組に石丸、4組に関カレ王者の市林が登場。両者ともに集団真ん中で好機をうかがう。市林が残り300㍍あたりでスパートをかけ首位に躍り出るも、上位でゴールすることはできなかった。




男子100㍍予選には2名が出場した。1組の濱田は好スタートを切ったものの、後半に伸びず7着でフィニッシュ。2組の宮内は着順で準決勝進出を決め、関西優勝の強さを見せた。約4時間後に行われた準決勝ではさらにタイムを縮めたが、決勝進出とはならなかった。




混戦が予想される女子1500㍍決勝。序盤、伐栗は集団後方につき出方をうかがいながらレースを進める。残り1周の鐘が鳴ると、全員が一気にスピードアップし、伐栗もそれに食らいつく。順位を上げ、10位でゴールラインを切った。


続いて行われた男子3000㍍障害決勝に、関カレ2連覇を成し遂げた嶋谷の姿が。レース序盤からばらつきが見られるレース展開。嶋谷は後方位置で進め、一定のペースでトラックを駆ける。上位入賞はかなわなかったが、最後まで力強い走りを披露した。


次に行われたのは4×100㍍リレー予選。3組に出場した女子は、関カレとは違うメンバーで臨んだ。1走の延安が好位置でエース・井上晴へバトンを渡すと、バックストレートを力走。立川とのバトンパスもきれいにつながり、3番手でアンカー野川へ。福島大との接戦を見事逃げ切り、3着でフィニッシュした。1組の男子は関カレ優勝時と同じメンバーで挑む。宮内が勢いよく飛び出し、2走の松井がさらに順位を上げる。濱田へとバトンをつなぎ、勝負の行方は4走の山田に託された。2番手についた山田は、前を走る法政大との距離を縮めたが、追いつくことはできず2位でゴールラインを切った。






初日最終競技の10000㍍決勝には男女1名ずつがエントリー。先に行われた女子の部では近藤が奮闘した。集団後方に位置づいたが、ハイペースな集団を追走し離されることなくレースを進める。中盤で引き離されてしまったが、最後まで大きくペースを落とすことなく走り抜いた。男子の部には長距離エースの亀田が出場。号砲が鳴ると同時に飛び出し、5番手についた。4000㍍通過あたりで青学大の選手に抜かれ7番手まで下がるも、落ち着いてレースプランを立てる。じわじわと順位を上げ、先頭集団に食らいつく。6000㍍通過時点でばらつきが見られるも、ペースを落とさず走り続けた。その後上位3名が抜け出し、亀田は青学大の選手と4位争いになる。ラスト1周の鐘が鳴るとさらにスピードが上がり、第3コーナーまでデッドヒートが繰り広げられた。見事競り勝ち、ホームストレートを全速力で駆け抜ける。4着フィニッシュとはなったが、日本人選手の中では1位を獲得。「関西大学として日本人一番を取ることは価値のあること」。スタンドで応援する仲間へ拳を突き上げ、弾けるような笑みを見せた。





4位入賞を果たした亀田だけでなく、1日目から多くの選手が全国の舞台で躍動。あすからも関大の『超戦』は続く。【文:小西菜夕/写真:小西菜夕・牧野文音】
▼亀田
「うれしいっていう気持ちが一番にあって、少しほっとしたというか、安心感もあるような状態です。(レースの目標)関西記録も考えながら走ったというのと、一番は日本人トップを狙っていました。(レース展開について)再スタートになってしまって、最初のスタートのときに留学生が飛び出していて、手の内が見えたというか。そこで留学生が引っ張ってくれるなというふうに思っていて、すぐ前に出るのかなと思っていたんですけど、なかなかけん制している状況だったので、見た上で2回目のスタートのときに迷わずに行こうと思いました。ハイペースに加え、このような気象コンディションでかなりきつくなってしまった部分があったんですけど、余裕を持って途中後ろに下がることができたというところで、自分のレースに持ち込むことができたかなと思います。(中盤でまた前へ出たときについて)きつくなってしまったときに、監督やコーチから前に行くようにと指導を受けていたので、それを思い出して。ここが言われていたポイントかなと思って粘りました。かなりゆっくり(ペースを)上げていくと楽な部分はあるんですけど、迷わずに心に決めて、走り抜けようとしました。(前を走る青学選手が見えてきたとき)2000㍍から仕掛けることができれば、ラスト1周になるまでには絶対に追いつくと思っていたので、想像通りのレース展開になって、最後勝ち切れたのは良かったです。正直、足は残っていなかったんですけど、気持ちで押し切りました。(日本人1位について)関西大学として日本人一番を取ることは価値のあることだと思います。今回達成することができて、後輩や次の世代の選手たちが結果を残そうというふうに思ってもらえればなと思います。(出雲駅伝に向けて)今回は惜しくも全体としては4番だったんですけど、そこを改善して出雲駅伝では留学生にも負けないような走りをしたいです。日本人トップとは言わず、留学生も含めて大学生トップ。それ以上の日本トップっていうところを目指して頑張っていきたいです。まずは出雲駅伝で区間賞を取って、チームを引っ張っていきたいと思います」
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