Loading Now
×

◇2020年度関西学生リーグ戦5日目◇対大院大◇10月3日◇於・ノーリツアリーナ和歌山◇

[第1Q]関大21―16大院大
[第2Q]関大15―13大院大
[第3Q]関大16―16大院大
[第4Q]関大12―23大院大
[最終結果]関大64―68大院大

40分間の終了を告げるブザーが鳴った時、選手たちは悔しさをにじませた。リーグ5戦目で対戦したのはここまで全勝の大院大。最終Q(クオーター)中盤までリードしていたが、相手に1度逆転を許すと、同点に追いつく場面もあったが相手のリードを覆すことはできなかった。

IMG_9212-scaled-e1601773179457-300x145 終盤に逆転許し大院大に惜敗

開始直後、竹村崚(文3)の得点で先制に成功。その後、菅原紳太郎(文4)がインサイドで躍動する。西村晴人(商2)のパスを受けゴール下でシュートを沈めると、そこから5連続得点。中盤、相手の連続スリーポイントが決まるも、竹村のスティールからの得点や岸拓也(経3)のスリーポイントでリードを広げた。

IMG_7785-300x200 終盤に逆転許し大院大に惜敗
△竹村
IMG_8872-scaled-e1601778201536-257x200 終盤に逆転許し大院大に惜敗
△西村
IMG_7802-scaled-e1601778051956-256x200 終盤に逆転許し大院大に惜敗
△菅原

第2Q、序盤は得点の入らない時間となる。開始約3分後に竹村のパスから武村壮二郎(人2)がゴール下シュートを決め、これがチーム最初の得点に。相手に連続得点を許し、一時は1点差にまで詰められたが、大内一慶(社1)のタフショットや武村のリバウンドショットなど、インサイドの得点で再びリードを得る。7点差で試合は後半へ。

IMG_8210-scaled-e1601778109804-255x200 終盤に逆転許し大院大に惜敗
△武村
IMG_8237-scaled-e1601778155934-259x200 終盤に逆転許し大院大に惜敗
△大内

「 両方シュートが入らない時間が結構続いていた 」と田代良雅主将(商4)。我慢の時間となったのは第3Q。序盤は菅原の連続得点で好スタートを切ったかのように思われたが、両者ともゾーンディフェンスを敷く中、オフェンスのペースが落ち、決め切れない展開となっていく。終盤、秋岡和典(人4)のカットインや糸瀬公平(人2)のスリーポイントが決まり、なんとかリードを守って最後の10分を迎える。

IMG_8866-scaled-e1601778251599-272x200 終盤に逆転許し大院大に惜敗
△秋岡
IMG_8175-scaled-e1601778319403-267x200 終盤に逆転許し大院大に惜敗
△糸瀬

最終Q、エンドスローインからの攻撃で相手に得点を許すと、相手にリバウンドを制されセカンドチャンスをものにされる。さらに、相手のスリーポイントが決まり始め点差を縮められる。開始3分30秒後には、オフェンスリバウンドからの得点で逆転を許す。その後、岸のスリーポイントや菅原の得点などで食らいつくが、要所で相手のシュートが決まり点差を詰め切れないまま、試合終了を迎えた。

IMG_8379-300x200 終盤に逆転許し大院大に惜敗
△岸
IMG_9018-scaled-e1601778594813-272x200 終盤に逆転許し大院大に惜敗

最終Qまでリードをしていた中での悔しい敗戦。だが、「この試合を通してチームがまた一段階成長できたかなと感じた 」と菅原。ポテンシャルの高い選手が揃う相手に対し、最後までどちらに転ぶかわからない試合を展開。上位チームに通用する力を持っていることは再確認できた。 次戦は昨年優勝校の京産大との対戦を迎える。 「 自分たちのバスケットスタイルを信じて、貫くだけ。そうすれば、結果は付いてくると思う 」と田代主将。最後の1秒まで、関大のバスケットを体現した先に、勝利は待っている。【文/写真:金田侑香璃】

▼ラディオノフ・ユリアンヘッドコーチ
「今日は負けてしまった。でも、チームのプレーに満足していないわけではない。私たちはいい試合をしていたと思う。第4Qでスリーポイントやいくつかのリバウンドなどのを重要な場面で許してしまった。ディフェンスの部分が敗因になったと思う。いつも通り、私たちは相手の強い選手への対応を練習してきた。今日の場合だと、相手の8番。彼はすごく良いプレーヤーだし、彼のレベルはリーグの中でトップレベルだと思う。もちろん、相手チーム全体に対して注意を払っていたけど、1番は彼を止めることだった。今日も出だしが良かった。良いスタートで試合を始められたけど、相手のペースに乗せられて遅くなった時間があった。スローペースな展開で勝つことは難しい。相手に飲まれずに、もっと速いペースでプレーすることが重要になる。最後のタイムアウトは、オフェンスについて話した。選手たちはタイムアウトのあと、良くやっていた。最後の1分でタイムアウトを使ったことは、あの時は完璧なタイミングだと思った。でも、ゲームの結果がこうなって、私はもっと早くタイムアウトを取らなきゃいけなかったと感じた。ずっと週末の2戦目を落としている。これは良くないこと。選手たちは賢いし、責任感もあるから、次のゲームに向けて回復して、準備してくれると思う。だから、次もタフなゲームができると思う。強くて良いチームと対戦するけど、気持ちを切り替えて次のゲームに臨みたい」

▼田代主将
「吉井に対する対策はすごく練ってきたし、それがよくコートで出てたから良かった。だけど、もったいないリバウンドのミスがあった。それが気になったところ。みんな頑張ったと思う。(前半について)しっかり走るところは走れたし、いいディフェンスをしていた。特に、インサイド陣が踏ん張ってくれた。紳太郎(菅原)がファウルしちゃったけど、代わりに入った壮二郎(武村)とかもかなりいい活躍をして、よく繋いだ。前半はインサイドに支えられた部分が大きかった。あとは、竹村がアタックしていた。他に寄る分、しっかり自分でアタックしてくれた。前半はうちの展開だった。でも、いい流れの中で10点以上離せなかった。もう少しあそこで離せてたら後半に入るときに気持ちは楽になっていたと思う。(第3Qについて)お互いがゾーンディフェンスをしていくなかで、両方シュートが入らない時間が結構続いていた。そこで相手の56番に結構痛いスリーポイントを決められた。あとは、ゾーンの後にブレイクが出なかった。ゾーンディフェンスをずっとしてて、そしたら遅い展開になっていった。そこでリズムに乗り切れなかった部分はあった。さらにリバウンドも少しやられた。初めてじゃないかな、逆転されたのは。そこで折れてはないと思うけど、引いてしまったところがあったのかなと思う。関学、体大はリードする展開から、しんどい時間帯に踏ん張れた。今回はいいディフェンスをしていても、ああいうゾーンの最後に本来自分らが止めるべきところ、吉井以外のスリーポイントをあんなに決められると、ちょっとはダメージがあったと思う。体大のときは、苦しいところで1本ブレイクが出ていい形に持っていけた。でも、そこは相手もしっかり対応してきた。そこでハーフコートバスケットになってしまった。もしあそこで自分たちの良さが出せてたらまた違った展開になったのかなと思う。今日はディフェンスリバウンドだと思う。吉井のところはしっかり止めたと思うし、あとは相手のシュートが良く入って、あそこのチェックをあともう一歩でないといけなかった。ゾーンをする以上、最後のシュートに対してチェックしたらだとか、もうひと工夫あっても良かった。あと一歩が出なかった。相手が一枚上だった。チームの雰囲気は、これまで勝った試合の時ぐらい良かった。全員が40分間、吉井のところは全員で止めようっていう意識を持って声を出してた。ほんまにいい雰囲気の中やってたからこそ、勝ち切りたかった。学院は個々の1対1で攻めてきて、身長もあってっていうチーム。俺らは能力がそんなにあるわけではなく、コートの5人がかみ合ってプレーするし、しっかりベンチでも声を出してやってる。一体感はうちの方が絶対にあった。だからこそ、すごく悔しい。この5戦、いろんなパターンのゲームができた。こういうゲームプランを通して、上位のチームに対して自分たちのバスケットは通用することがわかった。次の京産大戦で勝てば、勢いに乗ってインカレまで突っ走れると思う。この5試合通して、出だしが必ず鍵になってくるってことはわかった。アップからしっかり集中して、チームの雰囲気を上げて、いいスタートを切りたい。あとは、ここを抑えないといけないってポイントをしっかり抑えて、自分たちのバスケットスタイルを信じて、貫くだけ。そうすれば、結果は付いてくると思う」

▼菅原
「今日の試合は、悔しいの一言に尽きる。前の近大戦と違ってみんな気持ちでも戦ってたし、ディフェンス面でも相手のポイントになるところをすごく抑えて、ずっと我慢し続けてた。その上で、最後相手の方がひとつ上で、逆転されてしまって、負けてしまった。悪い試合ではなかったからこそ、今日の負けはすごく悔しいです。ディフェンスが最初マンツーでよく効いていて、相手のキーポイントになる選手をうまく抑えられた。だから、自分たちのオフェンスもいいリズムでできてた。いい形で入れたと思う。試合前から相手が能力のあるチームでだってわかっていて、3ピリあたりでどうしても能力が高い選手にオフェンスリバウンドを取られてしまった。そのときに、コート上の雰囲気が気持ちで押されてた部分があった。そこは、自分たちの課題かなと思う。ユリアンがいつも簡単なバスケを絶対にさせてはいけないって話をしていて、リバウンドを取られた後にそういう簡単なバスケットをさせてしまった。それは、自分たちが言われていたことに反するプレー。それを出してしまったってところが反省点。中のディフェンスはすごく固めていたけど、嫌なところで相手が外のシュートを決めてきた。そこが気持ち的にもしんどかった。自分の中では、この試合を通してチームがまた一段階成長できたかなと感じた。学院は能力の高い選手がいて、ずっと勝ち上がっている。そんなチームに対して、どっちが勝つかわからない試合を最後まで続けられた。これは、自信を持っていいことだと思う。そこの自信と今日負けた悔しさをバネにして、明日、勝ち切ることができたらまたもっと成長できると思う。今日の負けは次につなげなくちゃいけない」

▼竹村
「すごく悔しい試合だった。いつも通りやって、自分がピックで崩せるなら崩して、無理やったら他の人にパスを渡してっていうことは意識していた。今日は出だしで崩せてたからそれは良かった。後半、リバウンドを取られているときは少ししんどかった。リングにアタックはできてたけど、足元に落ちたりしてた。みんなあんまりテンションが上がってない感じだった。そこは良くなかったと思う。相手がゾーンディフェンスだったからそこで、もうちょいピックからアタックして、外に散らさないといけなかった。そこはガードでもう少し作らないといけない。焦ったりはしていなかったけど、相手にスリーをやられたり大事なところでリバウンドを取られたりしたのが流れをこっちに持っていけなかった要因だと思う。(5戦を終えて)全然インカレに行ける力はある。明日、しっかり切り替えて勝ってインカレを目指していきたい」

コメントを送信