◇Substitute match of Kansai handball league 第3節◇対福科大◇10月3日◇関西福祉科学大学◇
【前半】関大 7―12 福科大
【後半】関大 11―4 福科大
【試合終了】関大 18―16 福科大
華麗な逆転劇で、新チーム初勝利を挙げた!今年度2戦目を迎えたハンドボール部女子。前半は相手先行のゲームとなり、後半の頭で最大7点差をつけられる苦しい展開に。しかし、ディフェンスの粘りや要所での得点で攻守がかみ合い、見事逆転勝利を収めた。
「エンジンがかかるのが遅かった」(吉川歩里主将=人3)と、速攻や巧妙なパス回しからの失点が重なり、相手に主導権が渡る。だが、高岡咲良(法3)のサイドシュートや村田七奈子(法1)のロングシュート、吉川主将の7㍍スローでの得点で、負けじとスコアを動かす。ラスト1分ではGK山下汐香(社3)の好セーブが連発。最少失点に抑え、5点差で前半を終えた。
後半6分経過時点から、関大の反撃が始まる。それまでに2点を追加され、点差が7点に開いた中、村田が豪快にシュートを決める。さらに、ターンオーバーから高岡が得点。途中、反則からコート上のメンバーが5人となり、相手が優勢になったかのように思われた。しかし、「みんなよくやってくれた」(吉川主将)と、吉川主将や井上真希(人2)を中心に固い守りで無失点で窮地を切り抜ける。
そこで劣勢だった流れが変わる。中山真侑(人3)が体勢を崩しながらシュートを押し込み4点差に詰め寄ると、井上、山根菜摘(人2)ら2年生や、戎井琴音(商1)と村田の1年生2人の連続ポイントでラスト10分までに同点に追い付く。だが、相手も黙ってはいない。すぐさまリードを取り返され、再び1点差に。激しい攻防戦の末、得点を決めたのは、ルーキー・村田だった。「絶対に負けたくなかった」(村田)と、同点ゴールのみならず、勝ち越し点も挙げる。オフェンスで波に乗った関大は、ディフェンスもそれまで以上に機能し、逆転後は1点も許さず。終盤、負傷退場が相次いだが、苦境も全員で乗り越え、2点差がついた状態で試合終了のブザーが鳴り響いた。
この勝利について吉川主将は、「自分たちができることをしたら、勝てるということが分かった」と、自信につながったことを語った。さらに、この日は吉川主将自身の誕生日だったということもあり、そのうれしさはひとしおだ。新体制となって初めて手にした白星。この勝利が今後、関大女ハン快進撃の起爆剤となるはずだ。【文:中西愛/写真:中西愛・木原綺音】
▽中川監督
「序盤は押されていた中で、よく頑張った。心が折られてもおかしくない展開で、後半の出だしは7点差がついていた。勝因はディフェンスが気持ちが切れなかったこと。真ん中の歩里(吉川歩里)と真希(井上真希)が特に良かった。しっかり声を出しながらやってくれていた。オフェンス面に関しては、後半の七奈子(村田七奈子)が良かった。まだ線が細いが、よく頑張った。(次戦に向けて)明日は相手が強いが、やることは今日と同じ。今日の気持ちで、明日どれだけやれるか」
▽吉川主将
「(自身の誕生日白星となったが)最高。エンジンがかかるのが遅かった。もしもっと早くかかっていたら、前半もう少し楽な展開だった。とりあえず、自分らでできることをしようと。オフェンスで攻め終わったらとりあえず全員帰ること、そこだけは意識しようと話をした。(ターニングポイントは?)退場して5人になったときに、0点に抑えられたとき。みんなよくやってくれたなという印象。(村田七奈子選手の活躍について)だいぶ大きくて遠いところから(シュートを)打てる。あの子がいることによって、攻め方のバリエーションが増えた。(次戦に向けて)自分たちができることをしたら、勝てるということが分かった。けが人も多いが、やれることをやっていきたい」
▽村田
「フェイントよりもロングシュートが得意なので、ロングシュートを打ってどれだけチームに貢献できるかが今年の目標。今日はフリーで外してしまったので、50点ぐらい。(後半について)絶対に負けたくなかった。前半はディフェンスで出ていたが、ディフェンスが苦手で、活躍できることはオフェンスしかない。オフェンスでどれだけ点を取るかを考えて挑んだ。(大学でプレーしてみて)高校がそんなに強いところではなかった。1部のチームで戦えることが自分の中ではいい経験。この環境の中で自分がどう戦っていくのか。(次戦に向けて)ロングシュートを武器として、フェイントもできるように攻めていきたい」
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