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◇2020年度関西学生リーグ戦4日目◇対近大◇9月27日◇於・関西大学体育館◇

[第1Q]関大12―21近大
[第2Q]関大6―24近大
[第3Q]関大19―14近大
[第4Q]関大18―14近大
[最終結果]関大55―73近大

「 ずっとしんどい試合だった 」(田代良雅主将=商4)。近大との一戦は、立ち上がりで相手にペースをつかまれると悪い流れを断ち切れなず。相手に主導権を握られたまま、今季2敗目を喫した。

IMG_3860-scaled-e1601386430544-300x200 近大に惨敗「自分たちの強みが全然出せなかった」

第1クオーター(Q)、相手に先制点を献上すると、得点を決められない時間が続く。開始約3分後に、菅原紳太郎(文4)のスリーポイントが通過すると、西村晴人(商2)のシュートも決まり、食らいつく。しかし、そこから相手に連続得点を許し、点差を広げられる。中盤に糸瀬公平(人2)スリーポイントや岸拓也(経3)のシュートが決まるも、その後スコアは沈黙。9点ビハインドで最初の10分を終える。

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△竹村
IMG_3936-scaled-e1601386373460-209x200 近大に惨敗「自分たちの強みが全然出せなかった」
△糸瀬
IMG_4186-1-scaled-e1601386312673-261x200 近大に惨敗「自分たちの強みが全然出せなかった」
△岸

第2Qも苦しい展開は続いた。序盤、秋岡和典(人4)のシュートが決まるも、相手のシュートが入り、点差を広げられる。インサイドでも、アウトサイドでも得点を決めてくる相手に対し、悪い流れを断ち切れない。 「『4回生の意地を見せよう』ってうっちー(内田宏紀=シス理4)と佑真(山内佑真=経4)と話した」と田代。最上級生を筆頭として、途中出場のメンバーが攻守にわたりペースを上げたものの、リングは遠く、この10分で関大の得点は6得点。相手に大きくリードを許した。

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△田代
IMG_4053-scaled-e1601386278913-269x200 近大に惨敗「自分たちの強みが全然出せなかった」
△山内
IMG_4074-scaled-e1601386106882-223x200 近大に惨敗「自分たちの強みが全然出せなかった」
△内田

第3Q、西村がタフショットをねじ込むと、菅原や秋岡の連続得点や岸のリバウンドショットなどでスコアが動く。しかし、要所でリバウンドを制されると相手も得点を重ねていく。また、「 ディフェンスの緩みがあった 」と菅原。反撃の糸口をつかみかけたところで、ミスが出るなど、流れを変えられない時間が続く。終盤、秋岡や菅原の得点もあり、点差を縮め最終Qへ。

IMG_4109-scaled-e1601386172422-236x200 近大に惨敗「自分たちの強みが全然出せなかった」
IMG_4121-scaled-e1601386333496-232x200 近大に惨敗「自分たちの強みが全然出せなかった」
△菅原
IMG_3882-scaled-e1601386255957-230x200 近大に惨敗「自分たちの強みが全然出せなかった」
△秋岡

第4Q、最初の得点は相手に決められたが、「 俺がやらなきゃと思っていた 」と語ったルーキー・大内一慶(社1)が躍動する。持ち味のドライブでリングにアタックすると、この10分で12得点を挙げた。また、田代、菅原の得点もあり、点差を詰めた時間帯もあったが、逆転とまではいかず。強敵を相手に悔しい敗戦を喫した。

IMG_4268-scaled-e1601386213415-208x200 近大に惨敗「自分たちの強みが全然出せなかった」
△大内
IMG_4085-scaled-e1601386134561-231x200 近大に惨敗「自分たちの強みが全然出せなかった」
△西田倫太郎(シス理1)

「 悪いときに悪い流れのままやり続けてしまった 」と秋岡。終始、自分たちのペースで試合を展開することができなかった。4戦を終え、2勝2敗。「 天理と近大での負けはしっかり反省して、関学と体大に勝ったのは自信にして 」と田代主将。勝利も、敗戦もこの先の7試合につなげる。次戦に向け、選手たちが口にしたのは「自分たちのバスケットをすること」。次の40分こそ、関大のバスケットをコートで体現し、必ず白星をつかみ取る。【文:金田侑香璃/写真:北島大翔】

▼ラディオノフ・ユリアンヘッドコーチ
「私たちは試合には負けたが、このことをすごく悲観しているわけではない。おそらく、これから負ける試合もあると思うけど、問題は熱くなりすぎたこと。相手とのコンタクトを嫌がった部分があったから良いスタートを切ることができなかった。その部分で私たちは弱かったし、相手のチームは強かっただけだ。今日はバスケットボールではなく、ただの争い合いになってしまった部分があった。それでも、バスケットボールはコンタクトが大事なスポーツ。だから、今回の試合はきっと私たちにとって良い教訓になると思う。これからは、同じような試合を2度としない。私は、研究して相手を見ていたが、私たちの問題はパトリックが強かったことじゃない。彼以外の4人のプレイヤーがとても上手く試合を作った。私たちは彼らにそれを許してしまった。それが問題。相手チームはすごく良いチームで、すごく良い試合展開をされた。でも、リーグ戦はまだ続くから、私たちはこの試合を引きずってはいけないし、すぐに切り替えて次のゲームへつなげないといけない。このような試合では、ベンチにいる選手がとても重要になってくる。1、2Qでとても苦戦していた。ベンチにいる選手は、みんなで1つのチームだという意識を持っている。だから、このような難しい局面の時は、ベンチの選手の力が必要。彼らはもっとできたとは思うけど、そのなかで彼らは良いディフェンスができたと思う。来週戦う2つの学校両方が、とても強いチームだ。今回の相手のように、とてもいい選手がいる。だから、次の試合に向けて十分に準備をしていきたい」

▼田代主将
「(2Qの交代について)スタートのメンバーが乗り切れなくて、リズムがなかなか取れなくて、それに対してユリアンはファイトしなさいっていう風に言った。そこで、結構勝負に出たというか、しっかり5人替えて転機やぞと、ここで出た5人がファイトして流れを持ってこいってことだったと思う。確かに、頑張ることしかできないメンバーで出た。コートに入ったときに『4回生の意地を見せよう』ってうっちー(内田)と佑真(山内)と話した。結構がむしゃらに当たって、コート上の雰囲気とか、その場のベンチの雰囲気とかはだいぶ盛り返してきたのと、コートにいてだいぶ声も出てきて、もう一回、戦おうってなっていたと思う。出だしが重たかった分、それだけギャップがあった。あそこで雰囲気は取り戻したし、ハードにディフェンスをする、ユリアンの求めていたことは達成できたんじゃないかなと。やっぱり、止めてくるところは岸のスリーポイントと、糸瀬のキャッチアンドシュートだった。そこのディナイに、ファールな部分もあったけど、それに対して引いてしまった。気持ちでは違うかもしれないけど、無意識に逃げていた部分があった。そこで、相手のペースになって、いつものリズムでできなくて、っていう悪循環が生まれてしまった。ずっとしんどい試合だった。パトリックっていうすごい選手がいて、あれに対してマークをしつつ、他の選手に抜かれないとか、そこが大前提だった。難しいことはわかっているけど、君たちはできるって信頼してくれてた。結果、スコアを見るとパトリックに点数はそんなに取られていないけど、他の14番のスリー、あとは7番。ああいうところの得点がたまたま続いてしまって、気持ちが落ちてしまった。自分たちの想定とは違うことが起きた動揺や、ちょっとしたズレから、リバウンドが弱くなった。セカンドチャンスでのシュートがすごく目立った。昨日はそれに対してしっかり抑えてブレイクを出したけど、今日は取り切れなかった。そこでどうしても重たくなった。あとは大事なときに、細かいミスが出た。コートもベンチもちょっと重かった。そこで打開しないといけないのに、相手のペースにのまれてしまった。自分たちの強みが、全然出せなかった。この課題は絶対に次に生かさないといけない。来週は、また大きい選手がいるチームと当たる。今日、近大のパトリックに対してああいうディフェンスをして、いい経験ができた。そのディフェンスと今日できなかったボックスアウトの部分を、練習でしっかり対策して試合に臨みたい。しっかり自分たちのやるべきことをやればいけるだろうと思っていた。それが、試合の苦しい時間でしんどくなっていった。今日はこれまでの3戦に比べて、コートでハドル組むのもそうだし、ベンチからの必要な声の数も少なかった。今日はチームで完全に負けた。シュートが入らない、重たい展開になった時に、引っ張れないといけない。そこは反省。ちょっと空回りしてしまった時間帯もあった。流れが取れそうなところで、連続得点が欲しいときにリバウンドであったり、軽いミスが出てしまった。乗り切れなかった。(4戦を終えて)乗れば本当に強い。逆に、自分たちのペースというか、自分たちで崩れていけば今日みたいなもろさも出る。この4試合は、ディフェンスも頑張れたし、リバウンドで粘れた部分もあった。そういう自分らの強みを40分間継続させれば大きく離されることもない。今から、どうしても研究されて、岸のところは止められると思う。各ポジション、研究された後にどうアジャストしていくか。天理と近大での負けはしっかり反省して、関学と体大に勝ったのは自信にして、何が足りないのかを全員で意見を出し合って、しっかりコミュニケーションをとって、来週に臨みたい。もう、大分落とせない。大きい相手がくるし、こっちはサイズがないけど、そこで体の当たりを嫌がってはいけないし、リバウンドで負けたら終わりやと思う。相手というよりは、自分たちがどれだけ自分たちのバスケットをするか。十分勝機はあるから、しっかりトライしていきたい」

▼菅原
「オフェンス面では自分たちがやりいたいことを全然やらせてもらえなかった。そこからオフェンス全体のリズムが崩れた。そこはすごく感じた。ブレイクとかを出して打開したいっていうのはみんなが思っていたけど、どうしても自分たちのリズムが取り戻せなかった。ディフェンス面では、ユリアンの指示があって、それを自分たちで表現しようと思ってコートに入った。だけど、どうしても相手に穴を突かれた。ディフェンスでも相手の完全にペースだった。それが今日のダメだったところ。(相手チームについて)全員がやることを徹底していて、もちろん留学生がいて、そこは脅威ではある。だけど、周りがやることを徹底しているのがすごい、良いチームやし、自分たちは見習わないといけないところ。前半の、相手のスリーが入り始めたところで、留学生を止めようと意識を持って寄ったところで、相手がシュートを決めてきた。そこは苦しかった。ユリアンとか、中を抑えようっていうのはタイムアウトで言ってくれて、外は仕方ない部分もあった。そうなってたけど、やっぱり何本か決められると気持ち的にもしんどい。2ピリの相手のシュートが当たった時間はすごくしんどかった。最後、試合が終わってから山花さん(山花健作コーチ)にも言われた通り、リングに向かってアタックしていくシーンがすごく少なかった。それは、相手のディフェンスに完全に圧で負けてた。5人が1人1人でどうにかしようって意識をもって、それがチーム全体の動きとしてかみ合わなかったことが多かった。いつもだったら、これが無理だったらこういう動きをしようっていうのがあるけど、それが今日は出せなかった。個人的には、留学生が相手でもローポストでの勝負はできるっていう手ごたえはあった。だけど、もうちょっと存在感を出さないと、ガードがドライブしてきたときに留学生とかが自分の方を全く気にかけないでボールマンのカバーに行っていた。崚(竹村)とかがすごいこっちにパスを出しずらいというか、視界を遮られて出せないっていう状況が多かった。自分のところでもうちょっと動き方だとか変えて、ガードから受け取りやすい位置を取ってリングにアタックする回数を増やさないといけない。どうしても中の点数は、どのチームにとってもやられたくないし、自分たちからしたらやりたい。だからこそ、自分のところがもっと鍵になってくると思う。相手の留学生とかが下がったときに、ディフェンスのミスが、今日たぶん3回ぐらい同じことをやってしまった。もちろんそこだけではないけど、留学生がいなくなった場面でのディフェンスの緩みがあった。そういうときこそ、自分たちのディフェンスを、もっと足を動かしてハードにやるべきだった。完全に、すべて後手に回ってる。そこが点差を詰められなかった要因。やっぱり、良いディフェンスができないと、良いオフェンスもできない。課題だらけ。技術面もそうだし、今日は特に気持ちの面での課題が多かった。1人で打開しようとしてる様子がすごくあった。関大は、ほかのチームに比べて絶対的エースは正直いないって思っていて、そういうチームだからこそ1人で打開するんじゃなくて、5人で共通の意識をもってこそ、本来の力が発揮されると思った。そういう所はもっと練習からどんどん話していかないといけない部分。ユリアンには留学生を止めることも大事だけど、それ以外の4人にやられることの方がいけないって言われていた。だいぶ、自分のところで、留学生のところで、点が取られないようにみんなケアしてくれた。そこでどうしても周りの4人にやられてしまうシチュエーションが出た時に、タイムアウトとかのときに自分たちは指示待ちだった。すごく受け身だった。自分たちからこうしていこうっていう声が今日、本当に少なかった。そこも含めて、気持ちの面での課題が多かった。この2戦、個人的には土曜日勝って、日曜日に負けたっていうのが2週続いたから、っていうのはあまり感じていない。ただ、負けた試合がこういう形になっただけ。そこはあまり気にしていない。やっぱり、一戦一戦集中してやっていかないとインカレっていうのはすごく遠いと思う。みんな、たぶんそんなに気にしていないというか、試合後の雰囲気とか見ても、すぐに切り替えられている子の方が多かったと思う。チーム全体でいい切り替えをして、この日曜日の課題を冷静に、みんながダメだったところをユリアンだけじゃなくて、自分たちから出せるように練習に取り組んでいきたい。来週も、日曜は留学生がいるし、土曜日は身長が高いエースがいるチーム。相手の抑えるべきところを抑えつつ、自分たちのオフェンスのリズムを作っていく。それは難しいことかもしれないけど、それをユリアンの指示に対して自分たちはそれも使いつつ、どう自分たちのリズムを作っていくかっていうところも考えて、次の土日こそ自分たちの良いリズムを作って勝つことを目標にやっていきたい」

▼秋岡
「雰囲気としては、先週も土曜日に勝って日曜日に負けちゃっているので、今週こそは日曜も勝つ気だったので、モチベーションとしては良かった。3試合、関大っていうチームがちょっと調子が良い部分はあった。それは良いときは良いけど、悪いときに悪い流れのままやり続けてしまった。それが今日の1番の直すべきところ。自分たちのやりたいことをやれずに、流れていく時間が前半は特に多かった。それが、スコアにも表れている。そこをもっと自分たちのやるべきことを理解して、徹底することが大事。今日はコミュニケーションが少なかった。それが1番。1ピリの途中から、相手のセンターを意識し始めて、自分たちのやりたいことができなくなって、相手がそこを突いてきた。1ピリが点差もそうだけど、内容的にも痛いところを突かれたなという感じ。2ピリは、相手のシュートがよく入って、流れが来てた。ゾーンしても外が入ると止めきれない。それで得点がずっと止められなかった。向こうのシュートが入ってしまうのは仕方ないので、その外れたボールを少しでも1回のリバウンドで抑えられたら、こっちのオフェンスでもトランジションで点が取れたかもしれない。そこも改善すべき点。後半になってやっと、相手センターがおりてくれた。自分たちのバスケがそこで意識できたと思う。(自身のプレーについて)後半に点は取れたけど、やっぱり前半からチームが困ったときに僕と紳太郎(菅原)の4回が引っ張っていかないといけない。そういうときこそ、頑張って、点数が取れる、チームに貢献できる選手になれるように頑張りたい。来週は、今週と似たような感じなので、来週こそは2連勝できたら。でも、2連勝することよりも自分たちのバスケを貫くことが僕は大事だと思う。それをしたら自然と結果がついてくるという考えで、チーム全体で自分たちのバスケをすることを心がけてやっていきたい」

▼大内
「今日の出場時間は10分くらいだったと思う。相手の印象としては、留学生がいるけど勝てないわけではないと思っていた。(自身のプレーについて)相手に流されることなく、自分の持ち味のドライブをするだけだと思っていた。(最終Qについて)俺がやらなきゃと思っていた。ゴール下は大体決められるので、攻めようと。自分はベンチから出るメンバーだからハッスルしました。(試合に出るなかで)意識していたことは、とりあえず、手を抜かず、頑張り続けること。これまでは、主力の方と一緒に出ると遠慮がちになるというか、自分を出せていなかった部分があった。だけど、今日は自分を出せたと思う。(この2試合について)自分が出ているときはコミュニケーションが取れていたかなと思う。この負けから得るものは大きいし、残りの試合はこれを糧にやっていきたい」

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