◇地区推薦大学弓道大会選出試合◇第2戦◇対関学大◇9月27日◇関西大学弓道場◇
【試合結果】
関大126―109関学大(全160射)
2年連続の全国出場を決めた!昨年、26年ぶりに王座出場権を手に入れ、王座決定戦では31年ぶりの準優勝を果たした関大弓道部。今年は正式な王座決定戦は中止となってしまったが、王座決定戦の代替試合である地区推薦大学大会への出場が決定した。
先日行われた第1戦目で京橘大と対戦。130―99で関大が圧勝し、全国へ一歩近づいた。そして迎えた2戦目。関学大に勝利すれば文句なしの優勝。負ければ、関大、京橘大、関学大の全出場校が1勝1敗になるため、順位決定戦が行われるという重要な一戦に挑んだ。
「初立は一番緊張して、チームメートからも緊張は伝わってきた」と、張り詰めた空気の中始まった1立目の前立。冨田涼太(シス理3)、菅野竣介(シス理2)、宮下哲也(商4)、津田純平主将(シス理4)が登場した。皆中とはならなかったものの、全員が3中を出し安定感を見せる。後立は、井上裕文(法3)、中西啓(経3)、澤田達矢(経4)、吉田智哉(情3)が順に弓を引き、中西がチーム内で唯一皆中を出した。1立目の合計が、関大25中、関学23中となり、一歩リードすることに成功する。
初立から良い流れを作り、2立目以降、少しずつ相手を引き離していく。3立目では、前立、後立ともに3人が皆中という好成績を残す。前立の落前である宮下は「自信を持って引くことができた」と、2立目から最終立まで、全て皆中を出してチームを引っ張った。
最終5立目。4立目までで102―87と点差を広げていたが、最後まで気を抜かず関大の弓道を貫いた。最終的な結果は126-109。京橘大戦、関学大戦ともに完全勝利で見事に全国への切符を獲得した。
2年連続の快挙に喜ぶ顔を見せたが、「126中というのは、やはり物足りない数字」と、全国の壁に挑むにはさらなる努力が必要だ。昨年のキーワードである「バトン」を今年も受け継いで、日本の頂点まで持って行く。【文/写真:森本明日香】
▼津田主将
「チームの印象は、今週のメンバー練習の時に的中数があまり奮わなくて、試合前になっても満足のいく数字にはならなくて、どこか不安なところもあったと思うけど、試合になったら、自分たちが良い時の雰囲気のまま試合に臨めたと思う。上回生が多いチームなので試合経験が多い上回生が雰囲気を作っていた。自分たちが悪い時の雰囲気を作らないように自然とできていて良かった。夏から練習を始めて、136中を最初の目標としていて、それが普通に越えられるようになってきていたので、今日の126中というのは、やはり物足りない数字だった。最終的な目標が140中であったり、9割である144中なので、全然足りないと思う。(前半は)いつも通りの自分たちという感じ。良くも悪くもいつもの自分たちの数字だった。(良かった選手は)副将の宮下が一番チームで中てているけど、練習中もずっと中ててくれていたし、頼りになる存在だと思う。あとは、二的に入っていた菅野は、2回生で、最近少し調子も悪かったけど、何とか合わせていた。途中で交代はしてしまったけど、菅野らしい良い射で、仕事を果たしてくれたと思う。チームとして数字はあまり見ないようにしているけど、後半は本数差もあったので、自分たちの弓道をしようという感じだった。(王座決定戦代替試合に向けては)まずは的中数が足りないので、練習で140中とか144中をたまに出すのではなくて、それが続けられるチームに今後仕上げていきたい。あと、射義の面では安定性が多くの選手に欠けているかなと思うので、しっかり粘って放すなどの基本的な部分をもうちょっと詰めていきたいと思う。(自身については)今週は思った通りの的中数が出なくて少しあせっている部分はあって、決して満足のいく数字ではなかったけど、チームに言った、今できること、今自分が出せる全ての力を、自信を持って出そうというところはできたのではないかと自分では思っている。納得のいく結果とか射技は満たせてないけど、気持ちの面ではできたのではないかと思う。でも全然足らないのでこれからもっと練習して頑張っていきます。(王座決定戦代替試合の意気込み)去年は準優勝で終わって、自分たちが目指しているのは王座で優勝することなので、代替試合だけど日本一になる機会で、日本一になることは先輩たちから託されているので、何としてでも今年、先輩たちから受け継がれてきたバトンを引き継いで、日本一のところまで持っていきたい」
▼宮下
「調子は良かったので、あとは試合で実力を出すだけだなとは思っていた。前回は試合前のメンバー練習で結構崩れてしまったけど本番では中てられたので、今日も試合前に崩れたけど試合では中てられると思って挑みました。初立は一番緊張して、チームメートからも緊張は伝わってきたけど、全員3中で耐えられたということで、2立目からは割とリラックスした状態でできるようにはなった。(後半は)前の菅野くんが抜いていたけど、2回生で試合もほとんど初めてだったので、僕が中てて助けるという気持ちで、簡単ではなかったけど頑張って取れた。(良かったところは)1立目で結構端の方に中って、今日調子悪いのかなと思ったけど、2立目の1本目で真ん中に行ったので、大丈夫だと自信を持って引くことができた。(王座については)去年僕が出て、16中で崩れてしまった。今年は王座ないかなと思っていたけど、学連の方が頑張ってくださって、代替だけど出来ることになって、去年の悔しさを返しにいこうと思っている。(王座決定戦代替試合への意気込み)去年は幹部ではなかったしリーグも出てなくて、王座を自分の手でつかむことはできなくて、王座だけ出させてもらった。今年は自分の手でつかんだので、僕を選んでくださった先輩たちのために戦いたいと思う」
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