◇2022年度第48回西日本大学女子選手権大会◇決勝トーナメント戦◇対帝塚山大◇6月25日◇おおきにアリーナ舞洲 メインリーナ◇
[第1セット]関大18―25帝塚山大
[第2セット]関大25―22帝塚山大
[第3セット]関大22―25帝塚山大
[第4セット]関大25―20帝塚山大
[第5セット]関大9―15帝塚山大
[セットカウント]●関大2―3帝塚山大
予選、決勝1、2回戦と、順調に勝ち進んできた関大。大会も3日目に突入し、試合は5セットマッチとなる。トーナメント3回戦の相手は、春季リーグ2位の帝塚山大。目標の「センターコート」に立つためにも、負けられない戦いに挑んだ。

第1セット、先制を許すも直後に中屋ちひろ(人3)のブロックを弾くスパイクで得点。しかしその直後、相手の多彩な攻撃に対応できず4連続得点を奪われてしまった。再び中屋の強打でこの流れを切るも、序盤は相手のペースに乗せられる。ここでタイムアウトを取り、切り替えを図った。タイムアウト明けには、関大の硬さはほぐれる。川上良江(文2)のブロックアウトなどが立て続けに決まり、一気に点差を縮めた。升谷未来主将(人4)のライトからのストレート攻撃が決まると同点に並ぶ。その後中盤までは、互いに点を取り合う展開となった。しかし後半に入ると、再び流れをつかまれる。力強いスパイクや淡々と決める速攻、ブロックアウトなどで先に20点台に乗せられてしまった。終盤でも逆転はかなわず、セット先取は相手に許した。



取り返したい第2セット。前セットから一転、序盤から接戦となる。立ち上がりは中屋のスパイクが繰り返し決まり、リズムを作った。内田千晴(人1)も、ここから猛攻に出る。相手コートの隙をついたスパイクや、長いラリーを決め切る強烈なスパイクなどを相次いで発揮。守備面でも活躍を見せ、内田のディグでつないだボールを升谷主将がライトから決め切る連係プレーも披露した。順調に得点を重ね、1点リードでセットは後半へ。ここからは、サイドアウトを取り合う激戦を繰り広げた。内田や伊関万絢(まひろ=文1)のレフトからの強打が決まっていくも、両者なかなかブレイクが取れない。どこかでブレイクしたいと思った矢先、川上が見せた。ライトからのストレートで20点目を挙げると、ブロックに当てて相手を乱し21点目もものにする。ここで関大が一方リードし、相手にタイムアウトを取らせた。しかし、タイムアウト明けはさらに関大のペースになる。内田がスパイクを連発し、相手に隙を与えない。最後の4得点は、全て内田の攻撃で決め切った。3点差で第2セット奪取に成功し、雰囲気良く第3セットへ移った。



第2セットの流れを崩したくない第3セットだったが、序盤はミスなども続き相手に連続得点を与えてしまう。早々にタイムアウトを取り、リズムを取り戻す。気持ちをリセットした関大は、ブレイクに成功。升谷主将がセンターからの攻撃で相手を乱すと、直後にはサービスエースを繰り出す。さらに伊関のクロス攻撃も決まり、追い上げを見せた。相手の速攻がネットにかかりミスになると、ついに同点に。再スタートを切った。だが、相手も食らいつく。強烈なスパイクで得点を許し、再び相手が一歩リード。そのままセットは後半へ突入した。日野美里(人3)のブロックポイント、ネット際へ返った相手のレシーブを川上がダイレクトで真下へ落とすなど、関大も雰囲気を盛り上げるプレーを見せる。しかし4点差で先に20点を取られ、最後まで点差は埋まらず。セット連取とはならなかった。


取られたら終わり、勝負の第4セット。序盤は少しずつ相手にブレイクされ、関大も必死に食らいつく。相手のミスにも助けられ6点で並ぶと、ここでリリーフサーバーとして岡崎凜華(人3)を投入。その岡崎がサービスエースを決め、チームは勢いづく。直後には内田のスパイクも連発で決まり、岡崎がサーブのターンで4連続得点に成功。逆転を果たした。中屋の好レシーブや升谷主将のサイドラインギリギリを狙ったショットなども見られ、相手を追いつかせない。だが、タイムアウト明けには相手も切り替えブレイク。同点で、セットは終盤へ突入した。ここで流れをものにしたのは関大。レフト側から繰り出す伊関の連続スパイクやエンドラインギリギリを狙った中屋のノータッチエース、川上のブロックアウトなどで、脅威の7連続得点に成功した。終盤での連続失点に、相手のプレーにはばたつきが見られ始める。2度のブレイクを許したものの、開いた点差は埋まらない。最後は内田の鋭いスパイクが決まり、第4セットを取り返した。勝敗のゆくえは、ファイナルセットに託される。


15点マッチの第5セット。序盤から主導権を握りたいところだ。先制したのは関大。内田が連続レシーブでつなぎ、最後は中屋がライトから決める。幸先のいいスタートを切った。その後は、一進一退の攻防を見せる。4点目には伊関のレセプションがネット際へ返り、児玉がセットするかと思われた。しかし児玉はとっさの判断でこれを見逃す。ボールはダイレクトで相手コートへ返り、コート前方に落ちる。不意を突かれた相手は対応できず、チームを沸かせる得点に成功した。しかし直後、相手に3連続得点を許す。流れを渡したくない関大は、ここでタイムアウトを取った。タイムアウト明けには点を取り合う展開に。しかし2点差で先に8点を奪われ、ここでコートチェンジとなる。ここから、ペースは徐々に相手のものに。苦しい場面に託されたボールを内田が決め切るも、終盤には関大のミスが目立つ。「勝ちたい」という思いから出る力みからか、スパイクが相次いでアウトに。最後は相手のブロックアウトが決まり、マッチポイント獲得を許す。勝機の見えた試合だったが、ベスト16で西カレ敗退が決まった。




春リーグの順位では格上の相手に善戦するも、勝ち切ることはできず。「悔しいしかない」と、升谷主将は試合を振り返った。しかし、リーグから成長していることは確か。連携がはまった、関大らしさあふれるプレーも幾度となく見せた3日間となった。悔しさは残るものの、次は秋季リーグが待っている。関西2位のチームをフルセットにまで追い込んだ関大。飛躍的な成長が期待できそうだ。秋に勝利を重ねる関大女バレの姿が、今から楽しみで仕方ない。【文:横関あかり/写真:小西菜夕・横関あかり】
▼升谷主将
「悔しいしかないです。5セット目あそこまでいって、本当に取りたかったなというのは、もう本当に悔しいところです。リーグで負けてリベンジしようと言っていました。やられ方的にも、リーグのときは相手に結構打たれて終わったんですけど、今日の負け方は自分たちのミスが多くて負けてしまったっていうところでした。なので本当に、悔しいしかないです。(リーグよりも接戦だったが、関大がリーグから成長した部分は)ブロックとレシーブの関係は、対策しているところは絶対に崩さないようにということを試合前に言っていました。それが今日はブロックでタッチを取ってというのが、1セット目の序盤はできていなかったんですけど、だんだんとできるようになってきて、はまっていた部分もあったのでそこは良かったです。(今日はメインアリーナでの試合。緊張感は)雰囲気がまた違って、応援の方を見たらたくさんの方がいるので、私はあまり緊張していなかったんですけど、応援をもっと力に変えて。広い体育館でもやっぱり違う雰囲気があったので、それはすごく楽しかったなと思います。(チームの雰囲気は)1セット目から、自分たちがしっかりやってきたこと信じて戦おうというふうに言っていたので、1点取ったときの自分達の盛り上がりというのはすごく良かったと思います。でも、ミスが出たときに少し下にいってしまう感じがあったので、それは次の大会に向けて修正していかないといけない部分ではあると思います。(相手への対策)結構上からしっかり打ってくるタイプの相手だったので、そこでしっかりとブロックタッチを取ってから、レシーブ1本返していこう、つなげていこうというふうには言っていました。そういう相手の強みに対しては、しっかり自分たちのブロックははまっていたので、そこは良かったと思います。(今後へ向けて)春リーグと西カレで帝塚山大には負けたので、次はリベンジということで、秋リーグまでに絶対勝てるようなチーム作りをしたいです。あともう少しすると天皇杯の予選もあるので、そこに向けてしっかりと自分たちが一番最後まで勝ち切れるチームを作れるように詰めてやっていきたいと思います」
▼内田
「勝てたら、全日本インカレへの切符がもらえるという試合でした。4年生と出られる最後の西カレで、自分たちは初めてなんですけど、全カレに出たいという気持ちはチーム全体で持っていました。この試合で勝ち切るという気持ちはあったんですけど、力が及ばなかったなと思います。4セット目までは25点あるので、後半から自分たちの強みを出して粘り切ってということはできます。だけど(5セット目は)15点という中で、やっぱり初めから走らないといけないというところが、ずっと練習でも課題に挙がっていたので、もう少し前半からしっかりと戦っていければいいかなと思います。(相手の)連続ポイントをなくさないと、向こうもしっかりとやってくるチームなので、そういうところでしんどくなるかなと思います。(相手選手の上からも打っていたが)自分の強みが、高く跳ぶということなので、どんなブロックでも、絶対に上から抜いてやるという気持ちで全力でジャンプをして打ち切っています。そういうところは良かったかなと思います。(大学で春リーグ、有観客の西カレを経験して)(今大会は)有観客なので、いろいろな人に見てもらえます。私は1年生なんですけど、関大らしさというのを見てもらいたいなと思っていて。自分が入学して最初の試合は、選手しか人がいませんでした。こういう大きい会場でたくさんの人に見てもらえるというのと、たくさんの人に応援していただけるので、それが力に変わっています。有観客の方がやりやすいなと思います。(ここぞの場面で決め切っていたが)私は、そういう場面の方が結構好きで。プレッシャーをかけられたりとか、この1点を取らないとというときにパスを回してくれるのがすごくうれしいというか。そういうときにこそ絶対に決めてやるというような気持ちは絶対に負けない自信があります。プレッシャーが楽しいという感じです。(自身の納得いかない部分は)自分がブロックワンチを取られると、簡単に相手に決められてしまう。高さもあるしうまさもあるので、そういうところで、自分が1回で決めないといけないというときに決め切れないことが何本かありました。あと、ハイセットとかでもオーバーにしまうことが多かったので、そういうミスを減らすというのもそうなんですけど、大事なときに頼ってもらえるからこそ、決め切りたいと思います。(守備やトスもできていたが)小学生のとき、私はスパイカーじゃなくてリベロ、レシーバーをずっとしていました。正直、アタックよりもレシーブの方が好きかなと思います。私自身はそこまで背が高いわけではなく、ブロックが特別できるわけでもないし、アタックも普通にいるよう感じです。だから全体的にできるようになりたいなと思って、トスの練習もレシーブの練習もやってきました。前衛のときはスパイカーとして絶対に決めてやるという気持ちなんですけど、後衛のときは絶対にこのボールを上げるという気持ちで。3ローテでシフトチェンジというか、そういう気持ちの変化はつけています。(秋リーグに向けての意気込みと、修正していきたい点)絶対に秋リーグでは全日本インカレの出場権を取って、4年生と出られる大会も多くはないので、一つ一つの大会でしっかりと成績を残せるようにしたいです。自分個人としては、ここで決めるというときにも、もっと勝負に出るようなスパイクを極めたいです。後ろの守りでも、自分がリベロやというぐらいの気持ちで全部上げ切って、絶対にチームを勝たせます」
▼岡田監督
「正直、今は悔しいしかないです。リーグでは結構簡単に負けてしまったんですけど、リーグの後半から自分たちのバレーができたという手応えがあるのと、自分たちのバレーをしっかりやれば、どこが相手でもしっかり勝っていける可能性があるというのを感じて、勝つことを目標にしっかりやってきていました。これに勝てばベスト8と全カレも確定していたというような大事な試合だったので、勝てなかったのはすごく悔しいです。(第1セットはフェイントで取られる部分が多かったが)やはり強打をしっかり打てるチームで、高さもあってブロックの上からも抜けてくるというところがありました。なかなか前に詰めるというのができないところで、相手もそれが分かっていて、わざと前に落としてくるっていうのをやってくるというところでした。そこは、分かっていながらもなかなか拾えなかったというところですね。向こうがいい展開になると、余計にそういうふうなバレーをされてしまうので、やはり最初にリードするというのがすごく大事だったなと思います。(第2セットは)ライトの方からも攻撃ができたというところが大きかったかなと思っています。こっちが(ブロック)2枚のときも、向こうのセッターが(背が)低いので、そのあたりで確実にレフト側に速めのトスを上げて、しっかりその上から打ったりとか、そういうことができていたことが大きかったのかなと。サイドも速いトスを打ったりとかしている中で、みんなを使えたのが有効だったのかなと思う。(第4セットはサーブが良かったように思うが)そうですね、あのセットは特にサーブが本当に有効的でした。チームとしても、サーブで攻めることができているときにいい展開になっています。サーブは攻めようと、しっかり言ってきたことです。サーブで攻めることができるとブロックが機能するから、ブロックとレシーブの関係がしっかりできて、自分たちの攻撃がしっかりできる。そのあたりが、理想としている形になれたかなというセットでした。(最終セットは)最後のセットは15点なので、気持ちの部分であったり、最初に(勢いに)乗れるかどうかというところがかなり大きいです。そういうところは、選手も分かりながら入ったと思います。(サーブミスが続いたが)相手が相手なので、やはり入れておくだけのサーブだと簡単に点を取られるので攻めるしかないです。でもやはりサーブはそういう状況の中で、メンタルの影響も受けやすいというか。そこで点を取りたいと思いすぎると、ミスにつながったりします。こういう場面でも、しっかりサーブで攻めてという形を作っていくのが次の課題かなと思っています。(内田選手について)彼女は特に今日は向こうのセッターが(背が)低いというのもあって、内田に上げておけば決まる、みたいな感じになっていました。2段トスもしっかり打ってくれるし、相手によってはしっかり移動したりとか、そういうこともできます。甘いボールが来れば、移動して簡単に決めるというか、しっかり決めてくれたりできるので、内田はまだ1年生なんですけど、もうチームの中心です。実際、ちょっと苦しい場面では頼られてしっかりやってくれているので、本当にこれからも期待しています。(内田のジャンプ力について)実際、ブロックの上から、結構高い選手相手で打ったりします。そのあたりも以前よりはフォームが良くなったというか、打点が高くなったというところがあります。ミスも減ったし、大学に入ってからこの期間だけでも、かなり伸びてくれているかなと思っています。(スパイクだけでなく、レシーブやトスもできるが)そうですね。相手の意表を突いたプレーとかもしたりするので、そういうところで、もうどんどん自分の思うようにやってほしいなと思っています。(秋リーグへ向け、今大会で見つかった課題)やはりミスが出ている方が落としているということになります。形的には自分たちのバレーができてきていると思うので、その中でもやはり、サーブを攻めるけど、しっかりミスを出さずにというところ。あと、最後はスパイクもアウトが多かったので、ああいうところでしっかりギリギリのところに入ってくると、流れが来ると思います。そのあたりが次の課題かなと思います。しっかりブロックが機能してきて、ブロックとレシーブというところが機能しました。その辺をもう1回継続しながらも、ミスを減らせていけるように頑張りたいと思います」
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