◇第45回関西女子学生剣道優勝大会◇9月12日◇東和薬品RACTABドーム
【2回戦】 〇関大2-1京産大
〇多田1-0
●宇都宮0-1
△長谷0-0
△松本0-0
△藏谷0-0
〇藏谷1-0(代表戦)
【3回戦】 〇関大2-1佛教大
〇多田1-0
●宇都宮0-1
△長谷0-0
△松本0-0
△藏谷0-0
〇藏谷1-0(代表戦)
【4回戦】● 関大1(1)-1(2)園田女大
△多田0-0
〇谷川1-0
△長谷0-0
△松本0-0
●藏谷0-2
1回戦は不戦勝となった関大。2回戦の京産大戦では、先鋒の多田日菜子(情4)が面で一本を先取し一本勝ち。しかし次鋒の宇都宮彩花(経1)が一本負けを喫し、追いつかれる。そのまま引き分けが続き、代表戦までもつれこむが、大将の藏谷美音(人4)が長身を活かした飛び込み面で見事勝利。接戦を制し3回戦進出を決めた。

3回戦は、全日本インカレの出場権を懸けた佛教大との一戦。先鋒の多田が幸先良く二本勝ちし、そのまま引き分けで逃げ切るかと思われたが、大将の藏谷が引き込手と飛び込み面を打たれ二本負けし、二戦連続での代表戦となった。代表戦の前には多田が監督と話す場面も見られたが、最終的にはメンバーからの後押しもあり藏谷が出場。再々延長までもつれこんだ末、藏谷の出小手が決まり、全日本インカレの出場権を確定させた。

4回戦の園田女大戦では、谷川真由(法4)が一本勝ちし、リードした状態で大将戦を迎えるも、二本負けを喫し、逆転負け。惜しくもベスト4入りを逃した。

ベスト8入りを果たし、念願であった全日本インカレへの出場権を獲得した関大。11月に控える全国の舞台に向けて、さらなる高みを目指す。【文:堀池勝大/写真:坂井瑠那】
▼藏谷
「(今日の試合を振り返って)まずは目標としていた全日本インカレにみんなで出場できることが素直に嬉しいです。(京産大戦を振り返って)大将戦で引き分けて、代表戦の前に監督に行けって言っていただいて自信がついたのと、チームのみんなからアドバイスをもらいながら試合に臨めたので、とても心強かったです。(代表戦での一本を振り返って)自分は守るよりも攻める方が得意で、追い込まれているときの方が自分の剣道ができるので、取れたことは素直に嬉しかったですし、自信にも繋がりました。(インカレ出場には最低でも2回戦は勝利が必要だったがプレッシャーは)なぜかいける気がしていました。構えてるときは緊張したんですけど、打つ前は、この技いけると直感で思いました。(佛教大との大将戦で二本負けした時の心境は)やってしまったというのがありました。簡単に言ったら守ったら勝つという場面で、逆に硬くなってしまって、取られたらどうしようというのが頭にずっとあった結果、足が止まってしまいました。(代表戦に出るまでの経緯は)監督に呼ばれて、いけるかと言われて、心境としては多田に任せた方がチームのためになるんじゃないかと思ったんですけど、多田から、藏谷に託しますと言ってもらって、監督にもお前が行けと後押しされて、勝つしかない、行くしかないという気持ちで行きました。(再々延長までもつれた末に勝利した代表戦を振り返って)正直本当にきつくて、頭の中で勝てるように願っていました。打った瞬間は一試合目の代表戦と同じで、なぜかいけると思いました。危ない部分もあったんですけど、自分の技が出せました。(園田女大戦を振り返って)谷川が繋いでくれたのに、自分の弱さが出て打たれてしまったのと、監督から、大将は勝負が決まっていたとしても一本勝負やと思っていけと言われていたので、そういう気持ちでいった結果、最後も取られて、自分の未熟さが出たなと思います。(最後の返し胴が痛かった)自分の課題の一つなんですけど、背が高くて面が得意な分、胴を打たれるリスクが大きいので、しっかり修正したいです。(久しぶりの団体戦はどうだったか)楽しかったし、みんなと頑張ってきた成果が出たので、嬉しいです。(先鋒の多田選手が活躍した)多田が流れ作ってくれて、次鋒の谷川も流れを作ってくれたので、4回生で戦えたっていうのが嬉しいですし、メンバーに入っていない選手たちも一緒に頑張ってきたので、みんなには感謝しています。(11月の全日本インカレに向けて意気込み)目標を達成できた嬉しさはあるんですけど、まだ未熟さも残っているので、全日本インカレでしっかり結果を残せるように頑張りたいと思います」
▼多田
「(今日の試合を振り返って)今までコロナ禍で思うように練習もできない状況だったんですけど、こういうふうに開催してくださったことにまず感謝したいです。試合ではチーム一丸となって全日本インカレ出場という目標を達成することができたので、嬉しく思っています。(今大会の目標は最低でも準々決勝までということか)4年間全日本インカレに出場したことがなかったので、出場権を必ず取ることを目標に取り組んでいました。(インカレ出場権を獲得した時の心境)ずっと目標にしてきたことを達成できたので、嬉しさもあるんですけど、もう少し上を目指せたという悔しさもあるので、その悔しさを全日本インカレにぶつけたいです。(2回戦、3回戦ともに勝利していい流れを作った)自分自身、最後の大会になるかもしれないというプレッシャーもあったので緊張していたんですけど、チームの仲間たちに背中を押してもらったので、思いきって自分の試合ができたかなと思います。(久しぶりの団体戦で先鋒として最初に試合したことについて)なかなか大会にも出られない時期が自分にもあったので、緊張があったんですけど、そこで緊張を言い訳にして後悔したくないという気持ちもあったので、気持ちを切り替えて、周りからもいい流れを作ったと思ってもらえるような試合ができたのは良かったかなと思います。(調子は良かったか)調子の良し悪しは自分でもよく分かっていないですけど、最後の大会なので、体がどうこうよりも気持ちの面では負けたくないと思っていたので、それができたのかなと思います。その結果が二本勝ちに繋がったと思っています。(佛教大戦の代表者を決めるときの心境)藏谷がこの一年間、主将として苦しいこともたくさんあったと思うんですけど、その中で誰よりも努力して、誰よりもチームのことを考えていたので、勝負関係なく、関大の代表は藏谷に託したいと思ったので、監督にも、藏谷でと伝えました。(藏谷が代表戦で勝利した瞬間の心境)素直に嬉しかったんですけど、藏谷は誰よりも勝負強さがあると思っていましたし、私も信頼を置いていたので、良かったです。(園田女大戦で藏谷が二本負け)彼女自身、悔しさはあると思うんですけど、一試合一試合後悔はしていないので、ここまで勝ち上がれたことが嬉しかったです。(全日本インカレに向けて意気込み)勝っても負けても大学最後の試合になるので、ここから気を引き締め直して、コロナに負けず、最後まで全力でやり切りたいと思います」
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