◇令和3年度関西学生大会/全日本インカレ決定戦◇女子シングルス◇8月26日◇和歌山県立橋本体育館◇
【1回戦】
●間島1(15―21 21―17 13―21)2杉原(関学大)
●橋本0(7―21 9―21)2加藤(関学大)
●宮本亜1(14―21 21―14 19―21)2伊藤(大経大)
●青嶌0(18―21 14―21)2津村(大体大)
●岩下0(7―21 8―21)2辻(京産大)
○福井―市橋(羽衣大)相手の棄権により不戦勝
○山根2(21―18 21―8)0榮阪(武庫女)
【2回戦】
○森脇2(21―8 21―2)0山岡(立命館)
○篠原2(19―21 21―17 21―12)1山口(神院大)
●宮本有1(23―21 23―25 17―21)2岩井(関学大)
○仲井2(21―9 21―13)0永井(関学大)
○佐藤2(18―21 21―721―17)1松本(園女大)
●福井1(19―21 21―17 20―22)2杉本(京産大)
●山根1(21―16 10―21 15―21)2谷川(神院大)
【3回戦】
●森脇1(21―16 10―21 15―21)2谷川(神院大)
●篠原1(21―16 14―21 20―22)2鎌田(関学大)
○仲井2(21―15 21―18)0寺尾(立命館)
●佐藤0(16―21 16―21)2宇佐見(同志社)
有尾明香(人3)は棄権
昨日に男子シングルスが行われ、女子シングルスの部が開幕。インカレへの出場権をかけた戦いは、仲井杏花里(人3)が3回戦を突破。次の舞台へ進む準備を整えた。
宮本亜湖(政策2)は第1ゲーム、ネットインやスマッシュが決まる場面があるもこのゲームを取られる。2ゲーム目では先制点を奪われるもののそこから連続3ポイント。勢いがつきそのままこのゲームは取り返す。第3ゲームはお互いにリードを許さず、19点目に入る。このままデュースにもつれ込むと思われたが、最後相手に2連続得点を奪われ惜しくも敗退。岩下千笑(人1)は相手のミスやサーブで得点を重ねるも一歩及ばず、1回戦は敗戦となった。


橋本莉奈(人1)は、相手のコースを狙ったショットや、前後に揺さぶられるプレーに苦戦。序盤からの劣勢を覆すことはできず、ストレート負けを喫した。間島瑠花(文3)は、1ゲーム目で粘りを見せるもアウトが重なりこのゲームを落としてしまう。だが、2ゲーム目は中盤での4連続ポイントが光り、ゲームを奪取する意地を見せた。その後は、コースへのスマッシュが決まり出すが、相手のペースで試合を進められ、白星を挙げることはできなかった。青嶌七那(社2)は、お互いに点を取りあう拮抗した試合を展開するが、相手の鋭いスマッシュに打ち勝てず1ゲーム目を落とす。そこからは、勢いに乗った相手のペースを奪えず黒星となった。



山根凛紗(情1)は難しい体制でも相手の打球をしっかり返し、スマッシュを軸に1ゲーム目を奪取。そしてそのまま勢いに乗り危なげなく1回戦を突破した。2回戦も序盤から試合のペースを握り、点差は縮められたものの、ゲームを先取。だが、そこから相手のショットに翻弄(ほんろう)され、思うように得点を重ねることができない。2連続でゲームを落としてしまい3回戦進出とはならなかった。

森脇瑠莉(政策4)は、強いショットで相手を寄せ付けない圧倒的な試合運びを見せ、難なく2回戦を突破。だが、3回戦は対照的に相手の打球についていくことができず1ゲーム目を落としてしまう。2ゲーム目も相手の勢いは変わらず点差を広げられるが、5-11の場面から3連続得点で食らいつく。4年生の意地を見せ、13-13の同点まで追いついた。その後は、ラリー戦でも流れをつかむ連続得点もあり、21-16で2ゲーム目を制す。このままの勢いでいきたい森脇だったが、3ゲーム目の後半でアウトが重なってしまう。徐々に点差を広げられ、次のステージに駒を進めることはできなかった。

宮本有紗(政策3)は序盤から接戦を強いられる。11-7で先行するも、お互いが一歩も引かない意地を見せ、デュースに持ち込む。緊張が高まる場面となるが、見事1ゲーム目を制した。その後も粘り強い両者のプレーでまたもやデュースに。ここは相手のコースを狙ったショットもあり、ゲームカウント1-1となった。ここまで実力は互角。ネット際を狙う打球などで得点を重ねるがミスも増え、長時間続いた試合を制すことはできなかった。

福井楓菜(シス理2)は速いスマッシュで相手のミスを誘い序盤をリードする。だが、徐々に相手に対応され1ゲーム目を落としてしまった。だが、2ゲーム目は粘り強いプレーで流れを取り戻す。順調に得点を重ね、このゲームを奪う。勝負の行方はファイナルセットに持ち込まれた。相手の隙を見逃さない攻撃でペースは福井が握る。このまま勝ち切りたいところだったが、20-18のマッチポイントとなったところで相手のスマッシュが決まり出す。ここから3連続ポイントを奪われ惜しくも敗北となった。

篠原七緒(商1)は第1ゲーム、相手も返球できない強烈なスマッシュが決まる場面もあり、一時は7点リードするも19点目でまさかの同点に追いつかれる。しかし冷静に2点を取りこのゲームは勝利。2ゲーム目では相手の隙を突くショットを放つ場面があるも相手の底力を見せつけられこのゲームを取られ、ファイナルゲームにもつれ込まれる。ファイナルゲームは終盤6連続ポイントし、9点の差をつけて快勝した。3回戦では両者ともリードを譲らずシーソーゲームに。コート端にスマッシュが決まり、長いラリーを制す場面があるもファイナルゲームへと突入。開始直後はスマッシュが決まり2点を先制する。しかし、相手に5点ビハインドから驚異の5連続得点で同点に追いつきデュースとなるも、2点を奪われここで敗退となった。

仲井は2回戦で緩急ある球で相手を前後に揺さぶりなかなか点を取らせない。そのまま大差をつけてストレート勝ちを収めた。3回戦もその勢いに乗り、角度のついたショットで危なげなく1ゲーム目を先取。その後はアウトが重なり相手に詰め寄られる場面もあったが、落ち着いた試合運びを見せ、最後は強烈なスマッシュを決め、見事3回戦を突破した。

佐藤鈴奈(人4)は第1ゲーム、4点ビハインドから7連続ポイントで相手をリードするもあと一歩届かずこのゲームを落とす。2ゲーム目は序盤4連続ポイントし、波に乗る。そのままスマッシュやコート端の攻撃も決まり、10点以上の差をつけ勝利。第3ゲームもその流れのまま勝利し、2回戦を突破する。3回戦の第1ゲーム、序盤はリードするも相手のスマッシュが決まり同点に追いつかれる。そこから、1点を取ると1点を返される拮抗した苦しい展開になり、このゲームは取られてしまう。第2ゲームはサーブが決まり先制点を取るが、相手に左右に動かされなかなかチャンスがつかめないもどかしい展開となる。スマッシュやコート端に決まる場面があるも第2ゲームも落としてしまい、3回戦突破とはならなかった。

仲井が4回戦へと駒を進め、インカレへの望みをつないだ今大会。「次は相手が強いと分かっているので自分が最初から攻めてラリーを切らないように」と仲井。残すは1勝、全国への意気込みは十分だ。【文/写真:中山秋桜津・宮本晃希】
▽佐藤主将
「(今日の試合について)私が怪我をしてしまい、練習が一週間できなくなってモチベーションは下がっていました。練習が再開したときずっと痛めていた怪我が痛くなってしまってそれで試合でいいようになったら良いなと思って出たんですけど、やっぱりそのまま試合に出てしまったので自分自身でも悔いの残る最後のシングルスだったと思います。まだあとリーグもあるんですけどシングルスを任せてもらったら頑張る。インカレでダブルスは決まっているけど、シングルスは残ることができなくて悔しかったです。でもそれが今の実力なので。(ダブルスでの意気込みは)高校では全国を経験していないんですけど大学では1回生のときは怪我で1年間試合に出られなかった。2回生の時は台風でインカレが中止になってしまって、インカレに縁がなかったのですが個人で決まったのが自分の中で嬉しかったです。コロナで試合があるかわからなかったんですけどこういう機会を設けて開催していただいて、主催者の方には常に感謝して、インカレを開催していただいたら頑張りたいです」
▽仲井
「今日の試合はインカレを目指して生き残るために自分の中で2試合勝ったら残れるってわかっていたので練習もそんなにできていない中でも、精一杯勝ったら良いなと思って頑張りました。2回戦目は強い相手だったんですけど自分が最初から攻めていこうと思って積極的なプレーで行きました。(課題は)次は相手が強いと分かっているので自分から攻めてラリーを切らないようにできれば良いなと思います。(次戦の意気込みは)次勝ったらインカレへいけるので頑張ります」
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