◇令和3年度関西学生選手権大会2日目◇8月11日◇マリンテニスパーク・北村◇
【男子5回戦】
◯阪本・増田④-2喜多・森本(関外大)
◯中別府凌・西端④-1河原・山本(龍谷大)
◯森實・池田④-3(11-9)松本・川内(成蹊大)
【男子6回戦】
◯阪本・増田⑤-1福田・永島(履正社)
◯中別府凌・西端⑤-0松山・小西(天理大)
◯森實・池田⑤-1吉村・片岡(関外大)
【男子準々決勝】
◯阪本・増田⑤-4(7-1)福田・畑本(成蹊大)
◯中別府凌・西端⑤-2嘉本中谷(関学大)
●森實・池田1-⑤木村・森(関外大)
【男子準決勝】
◯阪本・増田⑤-2中別府凌・西端●
【男子決勝】
●阪本・増田4-⑤(10-12)木村・森(関外大)
【女子5回戦】
◯竹田・中別府瑞⑤-R田中・岸谷(関外大)
◯近藤・川口⑤-1福田・平岡(関学大)
◯谷水・浅見⑤-4(7-5)吉田・入部(天理大)
●谷口・川﨑2-⑤矢式・岡田(立命大)
【女子準々決勝】
◯竹田・中別府瑞⑤-0木原・芳地(関学大)
◯近藤・川口⑤-4(7-5)大津・荻田(立命大)
◯谷水・浅見⑤-0北本・隈元(立命大)
【女子準決勝】
◯竹田・中別府瑞⑤-0矢式・岡田(関学大)
◯近藤・川口⑤-1谷水・浅見●
【女子決勝】
◯竹田・中別府瑞⑤-1近藤・川口●
1日目に女子はベスト16、男子はベスト32までの試合が行われ、関大からは7ペアが勝ち上がった。男子はベスト32に残った3ペアとも準々決勝まで進出。準決勝では阪本崚(商4)・増田祐太(商3)組と中別府凌(商2)・西端隆汰(経2)による関大対決を実現させた。女子は3ペアが準決勝まで進んだ。決勝戦でも竹田真樹(社3)・中別府瑞希(文4)組が圧倒的な力を見せつけ、優勝を飾った。
2日目初戦、男子は3組とも立ち上がりに苦戦。阪本・増田組は1ゲーム目を奪われたものの、きっちり取り返す。中別府凌・西端組はたびたびデュースに持ち込まれつつも、相手を1ゲームに抑えた。一方、序盤はリードしていた森實俊介(シス理3)・池田匠吾(人1)組はファイナルゲームに。11-9までもつれ込んだが、最後はサービスからラリーを組み立てベスト16に駒を進めた。


6回戦は3ペアともに、ほとんどゲームを与えずに快勝。炎天下の中、この試合から9ゲームマッチになったが、準々決勝以降に向け体力を温存させることに成功した。
準々決勝、森實・池田組は1ゲーム目のレシーブゲームを4-1で獲得。しかし、そこから疲労の影響もあり5ゲーム連続で奪われてまう。初めてペアで高みを目指した今大会だったが、関西での挑戦はベスト8に終わった。中別府凌・西端組は拮抗した試合展開が続いたが、接戦となったゲームをしっかりものにし相手を突き離した。阪本・増田組はミスが目立ち追いかける展開に。今大会優勝候補の筆頭である2人を破ろうと勢いに乗る相手に翻弄させられる。だが、意地が光ったラスト2ゲームは一気に9連続得点。最後は相手を寄せ付けずに準決勝に進んだ。


準決勝は、またも関大対関大。しかも、全員が奈良の名門・高田商高出身の同門対決に。「高校の時みたいに、ミスが少なくいい試合ができた」(=増田)と、熱戦を繰り広げる。序盤は互いにゲームを取り合い2-2としたが、5ゲーム目で流れが変わった。中別府凌・西端組のサービスゲームを阪本・増田が奪うとそこから一気にたたみかける。5ー2で主将ペアが決勝戦に進んだ。


優勝争いは波乱の展開となった。第1シードで日本代表上岡擁する同大が今大会を棄権。昨年12月の新人大会で優勝し、阪本・増田組と同じく優勝候補だった関学大の下原・重森組は準決勝で敗退した。決勝で対戦したのは、2部リーグに所属する関外大のペア。1ゲーム目こそ奪ったものの、フレッシュな相手に2ゲーム続けて奪われる。4ゲームも見事なボレー決まり勢いに乗る相手だったが、阪本が際どいコースのラリーで応戦。最後はサービスエースでこのゲームを制した。しかし、続くゲームでは相手サービスに崩され3連続失点。デュースに持ち込んだものの競り負け、ゲームカウント4ー2と追い込まれる。ここから阪本・増田の意地を見せファイナルゲームに持ち込んだ。ファイナルでも互いに好プレーを見せ、点を分け合う。阪本のサービスエースでリードする場面もあったものの、相手を離すことはできなかった。最後まで攻め続けたが、チャンスボールとボレーのミスが続き2失点。1時間に及ぶ激闘の末、ファイナルゲーム11-9で敗れた。


一方、女子の2日目はベスト8決定戦からスタートした。竹田・中別府瑞組は相手の棄権により、近藤衿奈(人3)・川口真歩(文1)も危なげなく準々決勝進出を決めた。谷水鈴香(人3)・浅見今日子(人1)組は互いに際どいボールを撃ち合う激しいラリー戦を展開。長時間の試合となったが、最後はデュースに持ち込ませずに勝ちきった。谷口虹波(人2)・川崎海奈(人2)は、相手にリードを握られつつも嫌な返球で食らいつく。中盤に川崎のスマッシュなども決まり2ゲームを奪ったが、5回戦で敗れた。

続く、準々決勝では竹田・中別府瑞組、谷水・浅見組ともに相手を圧勝。相手に1ゲームも与えずに準決勝に進んだ。近藤・川口組は相手を追う展開になったものの、中盤に川口のボレーが決まると流れに乗った。ファイナルに持ち込むと、近藤がどんなボールも追い続ける粘りのラリーを見せる。近藤がつないだボールを最後は川口が確実に決め、接戦を制した。


準決勝も竹田・中別府瑞組は0で勝ち上がる。一方、近藤・川口組対谷水・浅見組の関大対決は、近藤・川口組が5-1で勝利し、決勝に進んだ。
決勝戦では竹田・中別府瑞組がきなり3連続ポイント。決勝でも圧倒するかと思われたが、負けじと近藤・川口組も3点を奪う。1ゲーム目は竹田・中別府瑞に渡ったものの、2ゲーム目も手の内を知り尽くした相手同士熱戦を繰り広げる。互いに持ち味を発揮し、12-10で近藤・川口組がゲームを取り返した。5ゲーム目まで全てデュースにもつれ込んだが、竹田・中別府瑞組が先輩の意地を見せた。4ゲーム目終盤から、苦しい場面でも深いボールと巧みなボレーで勢いを取り戻す。最終ゲームは4-1で近藤・川口組を下し、第1シードがそのまま優勝を決めた。


本来5月に行われる予定だった今大会。延期が重なったが、西日本インカレの日程を利用し開催にこぎつけた。関大は男子は3ペアがベスト8、女子は3位までを独占と実力を確認。久しぶりの学生の関西大会でそれぞれが大きな自信と課題を得た。1ヶ月後に行われるインカレに向け、さらに高めていく。【文・写真:牧野文音】



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