◇第95回関西学生選手権大会・第57回関西女子学生選手権大会最終日◇7月25日◇丸善大阪インテックプール
激闘の関西インカレもついに最終日を迎える。数々の選手が活躍し、男子は総合5位で目標達成、女子も目標の4位まであと一歩のところまで迫り、総合力を見せつけた。

この日決勝種目最初の出場者は昨日、200㍍個人メドレーで3位入賞を果たし、好調を見せる佐藤菜桜(社3)だ。最初のバタフライの時点で4位につける泳ぎを見せるも、徐々に巻き返され7位でフィニッシュ。だが、予選からタイムを上げ、関大を勢いに乗せる。


続く種目は100㍍自由形。横田杏圭(環都3)は、予選決勝と、安定したタイムと泳ぎで6位入賞。100㍍背泳ぎに出場した堀あずみ(法4)は、前半の50㍍を3位で通過。だが、「前半はいいペースで行けたけど、後半にバテが出てしまって、練習不足の結果になった」と振り返るように後半で失速してしまう。3位を逃す結果となったが、序盤から4年生の意地を見せるレースを繰り広げた。



関西インカレ個人種目最後を飾るのは200㍍平泳ぎ。天白愛菜(商1)と、廣本新(法1)の1年生コンビが決勝進出を決めた。天白は、序盤から落ち着いたペースでレースを進める。大きく展開が変わることはなかったが、徐々に前との距離を離されてしまう。だが、それでも粘りの泳ぎで4位のフィニッシュ。廣本も序盤から仕掛けることはなく、最初の50㍍を6位で通過する。だが、終盤に差し掛かるところからペースを上げていく。関大スタンドも湧き上がる力泳で4位まで順位を上げた。




そして、最終目となった4×200㍍リレー。女子からは、横田涼乃(社2)、林依茉(文2)、横田杏、堀の4人が出場した。横田涼は、最初の50㍍で首位に立つ積極的なレースを展開。徐々に順位を落とすものの、4位で林につないだ。その勢いを受け継いだ林は順位をキープし、続く横田杏は、ペースが上がった周りの選手に食らいつく力泳を見せ、アンカーの堀につなぎ、4年生の力強さを発揮し好ペースで泳ぎ切る。





男子は、城広翔(人3)、萩原涼介(社1)、山本そら(シス理2)、吉田怜生(安全2)の下級生中心のチームで挑む。城が、強豪ぞろいの相手に5位で奮闘すると、萩原がベスト記録に迫る好記録で順位を2位まで上げる。スタンドから拍手の声援が大きくなり、盛り上がる会場。その力を勢いに変え、山本は序盤から積極的に仕掛け、吉田は落ち着いた展開でレースを進め5位でフィニッシュ。最後を飾るにふさわしい盛り上がりを見せた。






長いようで短かった関西インカレもここで終幕。「3日間を通していい試合だった」と篠野司主将(法4)は振り返る。声援を送ることはできなくても、チーム一丸となって戦い抜いた試合だった。だが、この後にはプレインカレとなる夏季公認記録会や、インカレが控えている。ここから気持ちを引き締め直し、すべての選手が笑顔でシーズンを終えられるよう、関大水上競技部は挑戦を続ける。【文:宮本晃希/写真:宮本晃希・小西菜夕・大森一毅】
▼篠野主将
「最終日というところでみんな気を抜かずにやってくれたと思う。3日間を通していい試合だった。1年生2年生は今まで関カレを経験していなかったけど、頑張ってくれたと思う。男子は目標の5位を達成できたけど、女子は4位に届かなかった。コロナがあってある意味新しいスタートとなった。声を出せない試合でも、タオルを掲げて応援したり、チームが一つになった瞬間があったのは良かったところ。(今後に向けて)これでシーズンが終わったわけではない。あと2か月走り抜けて、来年のためになるのが自分たち4年生の目標で、チームのためにやらなければいけないところだと思う」
▼堀
「今日は練習不足が出てしまったレースだと思う。前半はいいペースで行けたけど、後半にバテが出てしまって、練習不足の結果になった。最後の年なので表彰台を狙っていたけど、少しの差で負けてしまったのですごく悔しい。ラストの関カレは、有終の美で飾ってきた先輩が多くて、自分的には悔いの残る結果になってしまった。関カレに向けては表彰台に登ることと、チームの中でも最年長になっているので、盛り上がれる雰囲気を作ろうと考えてきた。(今後に向けて)インカレに向けてひたすら頑張る。これまで長水路でベストを出したことがなかったので、ベストタイムを残して最後良いタイムで引退したい」
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