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◇第25回大阪選手権大会大学予選決勝◇対桃山大◇8月15日◇桃山学院大学◇

【前半】関大 1-0 桃山大

【後半】関大 1-0 桃山大

【試合終了】関大 2-0 桃山大

※今大会は新型コロナウイルス感染拡大への対策として、無観客及び試合終了までの日程・場所等の非公開が条件で開催されました。そのため、当局Twitterでの試合速報は自粛いたしました。

天皇杯出場に向け、まずは大阪の大学代表の座を勝ち取った。前半、MF高取誠隆(人3)が2試合連続の先制ゴールを決めると、後半にはこちらも2戦連続となるFW沼田駿也(政策3)の得点で相手を突き放す。ディフェンスも堅く、相手に主導権を渡すことなく、完全勝利を収めた。大学代表として、JFL(日本フットボールリーグ)所属チームや社会人チームも含む大阪選手権大会及び天皇杯大阪府代表決定戦へと駒を進めた。

はじめのチャンスは前半6分のセットプレー。MF深澤佑太(社2)のフリーキック(FK)で1度ははじかれたボールをDF坂口貴哉(人4)が態勢を立て直しシュートに持ち込む。しかし、惜しくもここはGKに阻まれた。その後、関西学生リーグ1部校同士譲らないゲーム展開に。それでも、関大のディフェンスラインは堅く、相手がロングパスから攻撃を組み立てても、シュートを打たせる前にしっかりとその芽を摘んだ。14分にはMF深澤がクロスを出し、その2分後にはゴールライン手前で粘ったDF坂口がゴールを狙うも、得点には結びつかず。カウンターを浴び、相手にチャンスを与えるも、GK光藤諒也(文3)が冷静に対応した。

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▲MF深澤
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▲DF坂口
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▲GK光藤

試合中盤になると徐々に関大の攻める時間帯が増えていく。DF松尾勇佑(文2)の足でどんどんボールを押し進め、MF梅津克貴(社3)の華麗な足さばきでボールをキープし、チャンスを演出する。29分にはFKからDF小山新(商4)がヘディングシュートを放つもGKを交わすことはできなかったが、関大のペースは続く。前線の選手が左右から仕掛け、次々とゴールを狙った。そしてついに39分、右前からFW福原涼太(経4)が絶妙なクロスを上げるとMF高取がゴール右隅に流し込む。「流れのいい時間帯に取れた」と前田雅文監督。MF高取は前試合に続いて早くもシーズン2ゴール目を決めた。

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▲DF松尾
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▲MF梅津
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▲FW福原
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▲MF高取(中央)
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▲先制点を取り喜ぶ選手たち

後半に入っても流れを切らさなかった関大は4分、MF梅津、MF深澤とつながり、パスを受けたFW沼田がGKとの1対1からゴール。これも前戦に引き続きFW沼田今季2点目となる、貴重な追加点となった。

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▲FW沼田

中盤の時間帯になると、控え選手が投入されていく。MF松本歩夢(文4)は、たとえチームが劣勢でも投入することで「盛り返せるなと、かなり計算は立つ」と、前田監督も期待を寄せる選手の一人だ。MF松本はピッチに入った途端、積極的にゴールに迫り、チームをいっそう盛り立てた。さらにはMF足立翼(人2)や、FW木戸口蒼大(情4)の投入で終盤に入っても攻撃の手を緩めない。29分にはMF松本のクロスにMF足立が飛び込み頭でゴールを脅かした。相手にボールを奪われても、DF次木優斗(商3)がしっかりとクリア。「ディフェンスが頑張ってくれている」とGK光藤の出番をほとんど作らせなかった。

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▲MF松本
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▲DF次木

38分には足の違和感もあり、開幕に遅れたが、この試合が今季初出場となるDF長井一真(社4)を投入。「もう1点いくぞ」とピッチの選手たちに呼びかけ、攻撃に加担する。コーナーキックから敵陣深くでボールをキープし、持ち前の足元のテクニックで相手を翻弄(ほんろう)した。試合終了間際にはFW木戸口がシュート、さらにこぼれ球でMF草刈龍星(法3)がゴールを狙う。MF植田聡太(法4)のパスから、FW木戸口がシュートを放つが惜しくもはずれた。最後まで猛攻を見せた関大。大きなピンチは迎えることなく2-0で締めくくった。

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▲MF植田
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▲DF長井
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▲MF草刈

「理想的なゲーム展開だった」とDF小山主将。前節に引き続き快勝で大学予選を突破した。“無観客”という、応援が大きな魅力の関大にとっては不利ともいえる状況で、順調な滑り出しだ。「コロナの影響で応援は来れないが、その中でチームを代表して、TOPチームじゃなくて、関西大学体育会サッカー部としてこの大会に臨んでいる」と主将。そして、「みんなの思いを背負って、ピッチに出る選手は責任を持って戦おうと全員意識していた」と続けた。当たり前の尊さに気づかされた自粛期間。異例な状況下でも成長を続ける関大は、これからも「全員サッカー」で勝利へと突き進む。【文:勝部真穂・遠藤菜美香/写真:遠藤菜美香】

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▲DF小山主将

▽前田監督

「高取が1点目をこの前(前試合)に引き続いて流れのいい時間帯に取れたり、2点目も後半の立ち上がりで取れたりした。相手に主導権を渡す前に自分らで得点が取れて、効果的に試合を進められた。今回もチャンスは多かったし、シュートシーンが多かった分、得点にもつながったかなという風に思う。福原とか、深澤とかも点取る力というのはあると思うので、そこらへんに期待したい。他の選手も。(後半途中出場の選手について)長井にしても、松本にしても、引き分けでとか、少し劣勢くらいでも入ってきてくれたらと思う選手。それくらいの試合展開でも実力はあるので、盛り返せるなと、かなり計算は立つ。チーム全体で90分間を作り上げるという面でも、去年スタメンやったこの2人をサブにおけるというのも大きい。植田にしても木戸口にしてもしっかり役割をしてくれる。サブのメンバーもいい入りをしてくれていると思う。(次戦に向けて)しっかり準備をしてやっていきたい。次勝って、もう一つ勝てば、天皇杯出場が決まる。アマチュアクラブにとったら非常に大きい、プロとできる可能性もある大会なので、そこに向けてしっかりやっていきたい」

▽DF小山主将

「前回より相手のレベルが(関西学生リーグ)1部ということで上がった。その中でチームとして勢いを持っていこうと。前半から前の選手が体を張って守備してくれたり、うしろもいい声掛け合いながら、相手の対策とかもしていたので、狙い通りの守備ができた。いい時間帯に前半と後半、1点ずつ取って、うしろもゼロで、2-0で終われたので、理想的なゲーム展開だったかなと感じている。コロナの影響で応援は来れないが、その中でチームを代表して、TOPチームじゃなくて、関西大学体育会サッカー部としてこの大会に臨んでいる。みんなの思いを背負って、ピッチに出る選手は責任を持って戦おうと全員意識していた。そういう気持ちもプレーに表れていたのかなと感じる。(特に良かった部分は)前線からの守備が良かったと思っていて、相手のディフェンスラインにうまくプレッシャーをかけながら、相手をはめることが出来た。あとはディフェンスラインのところで、相手が背後にいいタイミングで抜け出してくることは、相手の対策で言われていたところだったので、センターバックの次木であったり、サイドバックの松尾とか坂口とは声を掛け合いながら、チャレンジとカバーを徹底した。ピンチというピンチもそこまで作られることがなかったので、良かった。(次戦に向けて)相手はJFLということで、レベルがまた上がってくると思うが、もちろん関西大学は日本一を目指すチームなので、覚悟とプライドを持って次も絶対勝って、(天皇杯大阪府代表決定戦)決勝に進めるように。まずは、次の試合に向けてチームとして完成度を上げていけるように頑張りたい」

▽MF高取

「(どのような気持ちで試合に臨んだか)勝つぞっていう気持ちそれだけでした。この前の試合で点を取ってチームに貢献できたので、今日の試合も積極的にゴールを狙って行こうと思っていました。(点を取った時に意識したことは)クロスが上がってきてたのでフリーになるように動いたところにいいボールが来たので、それをしっかり叩き込めたので良かったです。今日はちょっと試合の入りでミスが多く、攻撃面では良くなかったんですけど、守備はできることなのでどんどん走ってチームを助けようかなという気持ちでした。それが点数にもつながったのかなと思います。(次戦への意気込みは)次もまた強い相手、厳しい試合になってくると思うのでしっかり準備して、次も得点という形でチームに勝たせていけるように頑張りたいと思います」

▽FW沼田

「前回の試合の時も言ったんですけど、練習できてないカテゴリがあったり、前回はチームメートが大会を運営をしてくれたりしたので、そういう人たちの想いも込めて、勝ちたいなと思いました。それが結果につながって良かったです。(得点を決めた時に意識していたことは)前半からチャンスがあった中で決めきれなかったので、チャンスが来たら思い切って振り抜こうと思っていました。チームメートがいいボールをくれるのでフォワードとしてなんとか勝利につながるゴールが決めれたので良かったです。(プレーの特徴は)背後に飛び出していくところだったり、スピード、ゴールに向かっていく姿勢が特徴だと思っています。(次戦への意気込みは)本当に、公式戦を迎えられるのも自分たちの力だけじゃなく、周りの人たちが支えてくれてのことだと思うので、それをしっかり結果で応えられるようにしたいです。うまくいかないことがあっても、自分のできる精一杯のプレーをしたいと思います」

▽MF深澤

「(お誕生日おめでとうございます)ありがとうございます。20歳になりました(笑)。(試合を振り返って)はじめ結構ルーズボールと言うか、どっちのボールかわからない状況が続いたが、徐々に関大がボール持って、マイボールの時間が増えてきた中で、前半に1点取れて、自分たちのメンタル的にも楽になった。 一段落というか余裕ができた。その面でも、 1点目をあの時間に取れたのは良かったと感じている。ただ前半のうちに、僕自身もだが、全体的にもチャンスが何個かあった中で、2点目が奪えなかったというところは、次の試合に向けて反省しないといけないところだと思う。今年2回生なんですけど、試合出させてもらって、出てる以上 は責任だったり、自覚というのを自分の中で持ってやらないとできないと思っている。攻撃の選手なので、結果が欲しいなと言う部分はもちろんあって、今日アシストは取れたが、ゴールというのがまだ取れていない。そこは早いうちに試合の中で結果として残したい。自分の中で課題も課している。(課題はどれくらいか)あんまり大きくは出れないが3ゴール5アシストくらいは、まず達成したい。そういう面で1アシストできたのは良かったが、まだゴールができていないので、(得点を)意識して、2回生ですけど中心になるくらいの気持ちで今シーズン絡んでいけたらなという風に思っている。(次戦に向けて)そんなに時間はないが、まだチームでできることはあると思う。TOPチームなので結果が全て。次も絶対チーム全員で、まずはサッカーさせてもらってるということに感謝して、その中でみんなのために結果残していけたらなと思う。次もチーム団結して勝ちたい」

▽GK光藤

「(2試合連続無失点)今日は決定的なチャンスを作られることがほぼなかったが、その中でも小さな隙とかは見せないように、最後まで声掛けとかしたりして集中すると言う事は心掛けていた。この2試合僕はほとんどシュートを打たれていないので、ディフェンスが頑張ってくれている。本当は打たせないというが一番いいので、このまま引き続きやってくれればと思う。(シーズンが遅れて始まったが)僕自身もこんな経験は初めてで、戸惑いとかもある。でも、やるだけですね。頑張ろうって思ってます。(次戦に向けて)次の試合は もっとチャンスを作られたり、バンバンくると思うので気合入れて頑張ります」

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