「絶対に先輩たちを超えることはできない」。
今年の1月上旬、1個上の先輩の引退式でそう言い切った。読者の心をつかむ記事を書く先輩、新聞の知識が尋常でない先輩、選手とすぐに打ち解けられる先輩。どんな時も頼れる先輩たちの引退は本当に寂しかった。あの日は先輩たちが引くほど大号泣してしまった。早いもので、あと1週間で私たちの引退式がある。きっと前日から大号泣することだろう。

とにかく不安でいっぱいだったこの1年。根っからのネガティブな私には、前向きなことなんて考えられなかった。先輩の背中をひたすら追いかけていた2年間。だがそんな毎日も、いつしか自分の足で歩まなければならない道のりに変わっていった。
特に不安を感じていたのは、アメリカンフットボールの取材。試合の取材の前日はあまり眠れなかった。複雑なルールばかりで、試合中に戸惑うことは正直数えきれないほどだった。それに加え、アメリカンフットボールの取材はプロの記者に混ざって行う。やはり、プロと学生ではインタビューの切り口や言葉の選び方が本当に桁違い。プロの記事を読み漁っては、自信を無くしていく毎日だった。

それでも決して逃げはしなかった。秋のリーグ戦期間中には、インタビュー企画を全9回にわたって掲載。「去年先輩がやっていたから」。やらなければならないという義務感から始めたこの企画。人見知りな私は、入部当初からインタビューが大の苦手だった。だが、少しずつだけれどインタビューを楽しめるようになっていった。選手、スタッフの皆さんの日本一に懸ける情熱。それを直接聞けたことは、私にとって大きな原動力となった。

引退まであと2日。結局、先輩たちを超えられたとは思っていない。不安は最後まで消えなかったし、今年3度目の関関戦の前日も、相変わらず2時間しか寝られなかった。それでも、振り返ってみると、逃げずに向き合ってきた道のりが確かにある。だから今、胸を張って言える。「人生で一番頑張れた1年だった」と。【早川莉央】
アメフト部のことばかりになってしまったので、最後に他2つの担当部活についても簡単ではありますが書かせていただきます。
まずは少林寺拳法部。取材回数こそ少なかったですが、2年間全ての主要大会を取材することができました。初めて少林寺拳法を見てすっかりとりこになった昨年の6月。初めての日本武道館も少林寺拳法部の取材でした。優しい方ばかりで、いつも温かく迎えてくださいました。2年間本当にありがとうございました!

もう1つはソフトボール部男子。なじみある岩瀬スポーツ公園での取材は、とても感慨深かったです。そして、関西リーグ優勝を見届けられた今年の秋。マウンド集まって喜んでいたあの瞬間は一生忘れません。最初で最後の1面が書けたことにも感謝です。こちらも2年間本当にありがとうございました!

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