◇第29回関西学生インドア選手権大会◇決勝2日目◇岸和田市総合体育館◇12月23日
【リカーブ部門男子決勝ラウンド】
寺村 9位
池田 17位
重信 17位
【リカーブ部門女子決勝ラウンド】
山田 1位
竹中 7位
仲田 9位
予選ラウンドを勝ち上がった男子32人、女子16人によるイリミネーションラウンドが幕を開けた。関大からは6人が出場。イリミネーションラウンド初出場となった重信明舞(シス理1)、寺村仁杜(法1)、池田悠仁(経2)は奮闘を見せる。女子の部では山田梨乃(環都4)が順調に勝ち上がり、ゴールドメダルマッチへ。5セット目までに決着はつかなかったが、最後は華麗な30金で勝負をつける。関個インドア優勝を果たした。
岸和田市総合体育館で最終決戦が行われた今年のイリミネーションラウンド。最初に行われたのは、男子1/16イリミネーションラウンドだ。寺村、池田、重信3選手にとって初めてのトーナメント戦。予選ラウンドを8位で突破した寺村は25位の小山(同大)と対戦する。「予選ラウンドの順位は下だったが、勝てるかどうかあやしいラインだったので緊張していた」と語った。1セット目は1点届かず2ポイントを献上。2セット目以降はいつも通りの実力を出し切り、27点以上でまとめる。5セットにまで及ぶ接戦となるも、ベスト16入りを決めた。寺村と同じく1年生ながらトーナメントに臨んだ重信。予選ラウンド14位の稲住(桃山大)と対峙(たいじ)する。1、2セット目は25、27点を出すも、相手にセットを連取され後がなきなった。3セット目で29点をマークするもこのセットを取り切れず。セットポイント1-5となり、窮地に。4セット目でも安定した行射で28点を出すも、勝ち切ることができずベスト16進出とはならなかった。池田は、予選ラウンド5位の強敵、奥西(同大)と相まみえる。1セット目は27点をマークするも1点届かない。2セット目の3本目で外してしまうと、そこから立て直すことができず。1/8イリミネーションラウンドに進出することはできなかった。



男子1/16イリミネーションラウンドを終え、関西入賞を懸けた男女1/8イリミネーションラウンドが行われた。寺村は、予選9位と実力が拮抗(きっこう)している澤井(関学大)と相まみえる。1セット目は相手の30金でこのセットを献上。2セット目は互いに27点で1点を分け合う。なかなかセットを取り切れなかったが、3セット目で30金をたたき出し、セットポイントは同点に。この勢いのまま勝ち切りたかったが、4、5セット目を連取される。ベスト8入りにはあと一歩届かなかった。予選ラウンドを16位で決勝ラウンド進出に首の皮1枚つなげた仲田聖(社2)は、予選ラウンド1位の林(同大)と対戦。今年のインカレでは準優勝を果たした強敵だ。「外さない選手というのは分かっていたので、外さないことを目標に臨んだ」と仲田。1セット目は2点差で取り切ることができず。2セット目は互いに25点でセットポイントは1-3に。3、4セット目は互いに高的中をみせ、29点。3-5で5セット目に突入した。3射9点の27点を出したが、2点及ばず。奮闘したものの、勝ち切ることはできなかった。竹中志香(文2)は予選ラウンド11位の河田(京産大)と相まみえる。緊張はありながらも、高得点を維持し続ける。相手に1セットも取らせることなくベスト8入りを決めた。

女子1/4イリミネーションラウンドで山田と竹中の同校対決が実現した。「梨乃さん(=山田)が強いことは分かっていたので、とりあえず1点でも取る気持ちで臨みました」と竹中。一方で山田は、「他校の選手と当たるより緊張したけれど、あまり気にせずに自分らしく撃てるようにしようという気持ちで臨んだ」と語る。1セット目から28点の高得点をたたき出す山田。竹中は2本外してしまい1セット目を献上した。山田は2セット目も驚異の高的中でセットを連取する。この勢いのまま勝負はつくかと思われたが、竹中が奮闘。3セット目で29点をたたき出し、このセットは引き分ける。しかし、4セット目も29点をマークした山田。竹中は3点及ばず、同校対決は山田に軍配が上がった。
1/4イリミネーションラウンドを勝ち切り、勢いそのままに福岡(同大)との1/2イリミネーションラウンドで白星を挙げた山田。林(同大)とのゴールドメダルマッチに臨んだ。ゴールドメダルマッチは交互に一射ずつ撃つ形式となる。1セット目は山田が後攻に。「後攻は相手の3射目をみてから3射目を撃つのが結構しんどかった」。緊張感も感じられるが、大勢の声援を背に受け、安定した行射でこのセットを獲得。続く2セット目では、10射を3回射抜き30金をたたき出す。セットを連取し、一気に勝利に近づいた。しかし、一筋縄で勝ち切ることはできず。3セット目は相手が30金をマークし、セットポイントは4-2に。4セット目は互いに29点で引き分け、5-3となった。5セット目で相手にセットと取られるとシュートオフに、引き分け以上で勝利となる状況に。相手が先攻で10点を射抜く。負けじと山田も10点を射抜き、互いに2射10点で点差は開かない。最終3射目。相手は放った矢は7点に刺さる。山田が7点以上を射抜けば、勝利が確定。緊張の空気が張り詰める中、力強く行射をする。その矢は真ん中に命中し、10点とアナウンスがあり、30金をたたき出し試合が決着。山田はガッツポーズをしたと同時に仲間とともに優勝の喜びを分かち合った。

今年最後の大会で6人の選手がイリミネーションラウンドに進出、山田が優勝とその実力を示した関大アーチェリー部。4月には男女ともにリーグ戦が行われた。男子の部は住谷和輝(=25年度卒)の穴が大きく、なかなか勝利に結びつけられない苦しいリーグ戦に。それでも、寺村、重信と新たなルーキーや安定した実力を誇る加守田亮太(経3)など全員の力を結集し、戦い抜いた。女子の部は、昨年から実力を示していた仲田に加え、冬を超えてラストイヤーに山田が十分な実力をつけ、フィールドに舞い戻る。安定した2大戦力だけでなく、出場選手全員が実力を伸ばし、王座出場を決めた。しかし、王座での予選ラウンドでは昨年より順位を伸ばしたものの、決勝ラウンドでは1勝を挙げることができず全国の壁の高さを痛感。その悔しさを糧に8月から個人戦が開幕する。関西の猛者たちと渡り合い、各々が実力を伸ばす時期を過ごした。9月に行われた第63回全日本学生個人選手権大会では、4人の選手が奮闘。竹中が全国で17位に入るなど成果を開花させた。そして、迎えた関個インドア。3人が初めてイリミネーションラウンドを経験する実りある大会に。この1年を振り返っても、めきめきと実力をつけていることを示してきた関大アーチェリー部。1、2月にはインカレインドアや全日インドア、さらに4月にはリーグ戦が幕を開ける。アーチェリーは努力した分、得点に現れるが、時には気持ちに左右され、射形が崩れていては高得点を射抜けない奥が深い競技だ。冬におのおのが力を伸ばし、1、2月では全国の舞台で躍動、4月から始まるリーグ戦では全員の力を結集させて男女ともに王座出場へ。2026年も関大アーチェリー部は進化を遂げ、66年の歴史に新たな1ページを刻むことだろう。【文/写真:木村遥太】
▽寺村
「(初めてのイリミネーションラウンドで緊張はあったか)相手は予選ラウンドでは順位は自分より下だった。けれども、前半36射で281点出していて。勝てるかどうかあやしいラインではあったので、緊張はしていました。(撃っている時はどのようなことを考えていたのか)射形のこと、綺麗に撃って10点に入れることしか考えてなかったです。(初戦は1セット目以降安定していた)1セット目を取られたのは仕方ないというか。外した原因は分かっていたので、2セット目以降はいつも通りの射形で撃つことができたので勝てたと思います。(2戦目を振り返って)最後の2立が特に悪くて、どんどん下がっていってしまいました。その中でも、30金を出すことができたので、そこは良かったところだと思います。(インドアの期間を通して改善点)試合で当てることができる射形を作る。それを試合で発揮すること。また、緊張した中でも当てることができないと勝てないので、そこが課題です。(今後の目標)室内インカレに出場できる点数を出すことが一番です」
▽重信
「(初めてのイリミネーションラウンドで緊張はあったか)かなり緊張してました。(予選ラウンドの順位が上の選手と対戦。どのような気持ちで臨んだのか)いつも通り撃つことだけを意識していました。(3、4セット目は28、29点にまとめる実力を発揮した)いい射形で撃つことができたのが良かったけれど、勝ち切れなかったので、相手がかなり強いと思いました。(インドアを通しての良かった点)試合になると普段の練習している時より点数が下がることが多かった。最近は練習通りの点数が試合でも出せるようになってきたので、成長したところだと思います。(4カ月後にはリーグ戦を控える中で今後の目標)しっかりリーグ戦で活躍して、チームとしてリーグ戦で勝ち切りたいと思います」
▽池田
「(初めてのイリミネーションラウンドで緊張はあったか)始まる前はいつも通りだと思っていたけれど、いざ始まると一本一本に左右されてしまって。まだまだ経験が足りていないと感じたと同時に、いい経験にもなりました。(予選ラウンド5位の選手と対戦することになって、どのような気持ちで臨んだ)格上というのは分かっていたので、落ち着いてやろうという気持ちで臨みました。(1セット目は点数が良かったがどうだったのか)1セット目はイメージ通りにできたけれど、2セット目の3本目で外した時にリズムが崩れてしまって。そこから立て直すことができなかったのが悔しいです。(インドアを通しての良かった点)予選の点数は結構悪かったけれど、そこから練習を見直して。予選から決勝までの間で射形を改善できたのは良かったと思います。(4カ月後にはリーグ戦が始まる中で今後の目標)安定してチームの戦力になれるように頑張ります」
▽仲田
「(予選ラウンドでは16位となんとか決勝ラウンドに進出)速報を見ていた時も予選で落ちる順位にいたことは分かっていたので、気持ちを上げて。修正していかないといけないという気持ちでした。(初戦で予選1位の選手と対戦。どのような気持ちで臨んだのか)外さない選手というのは分かっていたので。まずは自分がどれだけセットポイントを取れるか。あとは相手のことは考えずにいつも通りやるしかないという気持ちで臨みました。(2セット目以降は引き分けが続いた)3、4セット目は29点で引き分けて。勝ち切れない中でもしっかり撃てていて、戦えていることが自信になりました。最後は27点だったけれど、自分の中では撃ち切れたという感覚です。(インドアを通しての良かった点と改善点)試合で緊張したり不安にならないように意識することができていなくて。今後の大会はレベルが上がっていくので、その時にいつも通りの実力を出し切れるようにすることが課題です。(今後の目標)インカレと全日本室内選手権大会に出場できた場合は、両方ともに入賞以上を目標にしています。リーグ戦は個人戦以上に大事な試合になるので、勝っていきたいと思います」
▽竹中
「(インドアでは初のイリミネーションラウンド。緊張はあったか)一射一射を大切に、真っすぐ撃つことを意識して臨みました。(初戦は予選順位が低い選手と対戦。どのような気持ちで臨んだのか)緊張でどうなるか分からないので、自分の点数、射形に意識して取り組みました。(1/4イリミネーションラウンドで山田選手と対戦)梨乃さん(=山田)は強いことが分かっていたので。気持ち的に押されてしまう部分はあったけれど、とりあえず1点でも取りたい気持ちでやりました。(3セット目では29点で引き分けることができた)2セット目までは本当に緊張していて。どこが真ん中が分からないぐらいだったけれど、ここでしっかり戦わないと後悔するなと思って。それで3セット目は真ん中を狙えたので、満足です。(インドアを通して良かった点を改善点)緊張すると腕が固まって、真ん中を狙えなくなるので、それを改善すること。あとは姿勢がすごく崩れてしまっているので、気をつけて練習していきたいです。(今年は1年生の時と比べて実力が飛躍。どのようなことに取り組んだのか)元々、射形は意識して練習していたけれど、フィジカル面が弱くて。そのために、筋トレを強化したのと、10点にこだわる練習を続けてきたので功を奏したと思います。(今後の目標)ずっとイリミネーションラウンド2回戦敗退が続いているので、その先に進めるように頑張ります」
▽山田
「(優勝した率直な感想)正直、優勝できるとは思っていなくて。夏の時は2位でうれしかったけれど、今回もゴールドメダルマッチにいけるってなった時に優勝したい気持ちはあったので、優勝できてほっとしました。(予選ラウンドで目標としていた順位はあったのか)1位とは決勝まで当たりたくなかったので、2位か3位を目指していて。途中4位で焦っていたけれど、最終エンドで4位に上がれたのが今回の優勝につながったと感じています。(初戦は3セット目以外は高得点でまとめた)緊張していた中でも比較的落ち着いて撃つことができたと思っていて。射形もあまり良くなかった部分が多かったけれど、まとめることができたので良かったです。(1/4イリミネーションラウンドで竹中選手と対戦。どのような気持ちで臨んだ)関大の子というのもあって、竹中がうまいのも知っているので。他校の選手と当たるより緊張したけれど、あまり気にせずに自分らしく撃てるようにしようという気持ちで撃ちました。(1/2イリミネーションラウンドでは苦戦することなく勝利)結構緊張していたけれど、1/4や1/8の時と同じ感覚で撃つことができたのが良かったと思います。(ゴールドメダルマッチで林選手(同大)と対戦することになってどういう気持ち)トーナメントの点数を見てたけれど、29、30点でまとめていたので一本もミスできない状況という気持ちで臨みました。エイミングは長くて手も震えていて、感覚は良くない中でも10点にまとめられたのは良かったです。(先攻、後攻どちらの方が撃ちやすいなどあるのか)後攻は先攻の点数を見てから撃たないといけないので。今回は全部後攻になったので、相手の3射目をみてから3射目を撃つのが結構しんどかったです。(4セットを終えてセットポイントは5-3に)5点取れてシュートオフには持ち込めると思っていたので。自信があるわけではないけれど、シュートオフまで行けたらいいと思っていたので、5点取れて安心していました。(5セット目。3射目で10点を射抜いた時の心境)最後は正直考えていなくて、とりあえず撃たないとという気持ちで。最後の1射は真ん中に入った感じがあったので、最後の最後まで油断せずに10点に収めれたのは良かったです。(アウトドアでもインドアでも結果を残すために取り組んだこと)インドアは苦手で。昨年まではトーナメントにも残れていなくて、インカレインドアにも出場できたことがなかったので、アウトドアシーズンが終わった時に射形を見直して。近射の2週間ぐらいの練習を経て安定して狙えるようになった部分もあって、それが今回の結果につながったと感じています。(今後の目標)全日インドアに出場するかは迷っているけれど、インカレインドアには出場しようと思っているので、自分らしい撃ち方で撃つことができたらなと思います。また、大学生の最後の試合になるので、後悔なく終われるようにしたいです」
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