先日21歳の誕生日を迎えた。12月のこの時期、大学の同期の友達は成人式の髪飾りやドレスの話で話題は持ちきりだ。私は1年前に経験済みなので、経験者として偉そうにアドバイスをしたりしている。浪人をして同じタイミングで入学してきた子と年齢が1歳違うこと。私の周りは事実を伝えたとき、最初は驚きつつも自然に受け入れてくれる温かい友達ばかりだった。同い年だからと友達になってくれる先輩もいた。人に恵まれた大学生活である。

20歳という節目
1年前、20歳になったとき、自分の「これまで」と「これから」を意識するようになった。20代の人生を漠然と頭の中で思い描いてみたりもした。当時の私は、マネージャーとして所属していた部活を辞め、時間もお金も比較的自由に使える状態だった。楽しくはあったが、このままで何か残るのかと考える瞬間もあった。
中学、高校と、部活はいずれも1年を迎える直前に辞めてきた。環境に不満を垂れるくらいなら自分から距離を置く。それが10代の頃の自分なりの美学だった。この考え方は、自分の心を労るなら悪くはなかったと思う。ただ、このまま同じ判断を繰り返していては、社会に出てからの自分を具体的に想像できないとも感じるようになった。
踏み出した1歩
そこで、2年生になると同時に新たなコミュニティに所属しようと考える。その時思い出したのが、以前所属していた部活の試合でスポーツアドミニストレーターの永冨慎也さんと交わした会話だった。マネージャー業務の中でSNSを通じた部の広報にやりがいを感じていることを話すと、『関大スポーツ編集局(カンスポ)』の存在を教えてくれた。取材や編集を通してスポーツに関われる点や、編集ソフトの操作を学べる育成体制が整っている点に当時の私は強く引かれていた。見学や体験取材を通し、悩んだ末に締め切りの直前に入部を決めた。
実際に入部してみると、カンスポでの活動は刺激にあふれ、学びの多いものだった。取材を重ねる中で、選手やコーチとの距離がわずかに縮まったと感じられるときや、SNSでの反応や感謝の言葉をもらえたときに、特にやりがいを感じる。さらに、最新号では記事の執筆に携わることができ、この1年を振り返っても充実した日々だったと実感している。遠回りだった時間が、今の私をここへ導いてくれた。


恩送り
来年、私は年齢ではカンスポの最年長となる。さらに、新1年生は私にとって人生で初めての正式な後輩だ。技術面ではまだまだ課題があるが、精神的には同期や後輩に頼ってもらえる存在でありたい。そう思えるのは、私自身がこれまで多くの素敵な先輩に支えられてきたからだ。
マネージャー時代には、わざわざ時間を作って相談に乗ってくれた先輩や、私がやりがいを見出していたSNSをさらに頑張れるよう協力してくれた先輩がいた。カンスポでも、途中入部の私を気にかけてくれる先輩、初めての記事に苦戦する私に温かい言葉をかけてくれた先輩がいる。受け取ってきたその恩を、今度は先輩として後輩へと返していきたい。【野原菜乃】
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