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今年もいよいよ終わりを迎えようとしている。残りの活動も、ついにこのコラムだけとなった。1日遅れのメリークリスマス。皆さんはどんな聖夜を過ごされただろうか。私はといえば、迫りくる締切と格闘しながら、自問自答するとともにこの1年を振り返っている。

今年、班長として担当することになったのは、水上競技とフェンシング。どちらも昨年までは1度しか取材経験がなく、まさか私がこの2競技を担当することになるとは思いもしなかった。しかし今、私はこの出会いに心から感謝している。

私がフェンシングについてしっかりと認識したのは、2024年に行われたパリオリンピックだ。ふとつけたテレビの画面に映っていた女子フルーレ団体の3位決定戦。その頃は何1つルールさえ分からないまま、1突きの攻防に手に汗握り、画面にしがみついて必死に応援した。深夜に1人で味わったあの興奮は今も鮮明に思い出される。あの時、私とフェンシングは結ばれたのかもしれない。
その後、フェンシングを担当することが決まった当初は不安もあったが、いざ取材に行くと部員やOBの方々が、「これからよろしくお願いします」と温かく迎えてくださった。ルールも選手の特徴も未熟だった私に競技のいろはを教えてくださった方々には感謝の念が絶えない。
今季、フェンシング部はまさに『快進撃』を見せた。男子は半世紀以上ぶりの王座出場果たし、リーグ戦総合準優勝にも輝く。「古豪」と謳われた関大フェンシング部の歴史が再び動き出す瞬間を、私は特等席で目撃した。それでもなお、優勝に届かなかったと悔しさをかみ締める彼らの表情が今でも目に焼き付いて離れない。気が付けば私は、完全に関大フェンシング部のとりことなってしまった。

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△リーグ戦後に撮影した集合写真
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△今年作成したフェンシグの試合告知

一方で、水上競技の世界には畏怖の念を抱いている。これまで対人スポーツに身を置いてきた私にとって、ひたすら自分自身と向き合い、0.01秒を削り出すストイックな姿はあまりに眩しい。特にインカレでの光景は忘れられない。カメラのレンズ越しに覗く選手たちの姿には、圧倒的な存在感が宿っており、その場にいる全員が『主人公』に見えた。全国の舞台でも臆することなく力を出し切る彼らの精神力には、圧倒されるばかりだ。関関戦で見せたチーム関大の結束力、関カレで1部残留を決めた時の4年生の頼もしい背中。その一つ一つに、何度も心を揺さぶられた。

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△ベンチから声援を送る選手たち

たまに「取材のモチベーションは何ですか」と聞かれる。答えはシンプルだ。選手が日々努力を積み重ねているからこそ、私は記者として彼らの一助になりたいと願う。チームが苦しい時には支えとなり、勢いがある時にはその熱狂をさらに加速させる存在でありたい。「記事読みました!」「いつも写真をありがとうございます」その言葉をかけてもらうたび、救われるのは私の方だ。自分の歩んできた道が間違っていなかったと確信できるから。誰かに活動を見てもらえる幸せを、選手たちを通して私自身も実感している。だからこそ、私は彼らの輝きを広く発信することで、この恩を返していきたい。

取材に行くと時々、「また、金佐かよー」と軽口を叩かれることがある。(もちろん、親愛の情を込めた冗談だと信じているが(笑))。だが、そうして距離を縮められたことが、何よりうれしい。今では、担当する両競技の活躍が自分のことのように誇らしい。

来年は、カンスポで活動する最後の年になる。この2年間で感じた葛藤も喜びもすべてを出し切り、やり残したことはないと言い切りたい。最後に、私の好きなアニメの言葉を借りて締めくくろう。「何もやらなければ、何も変わらない。無駄な努力だっていい。結果が出なくたっていい。たった1つ私にもできることがある。あきらめない、あきらめるな。やるだけやってあきらめてやる」。結果を恐れず、泥臭く、最期まで。私は彼らの物語を書き続ける。【金佐康佑】

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△取材終了後、監督おすすめの店で選手たちと食べた思い出の1品

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