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◇ 全日本学生大会2025・賞典障害競技大会 ◇10月30・31日◇三木ホースランドパーク

[第1回目走行]
加藤・カリエーレ組 タイム74.63 総減点0
漆原・千蘭組 タイム86.57 総減点3
清水・ナレッタ組 タイム70.22 総減点8
諸石・千駿組 タイム71.03 総減点8
金折・千香組 タイム77.94 総減点8

[第2回目走行]
加藤・カリエーレ組 タイム74.09総減点0
→ジャンプオフへ
[ジャンプオフ]タイム41.83 総減点4
清水・ナレッタ組 タイム74.41 総減点0
金折・千香組 タイム79.25 総減点0
諸石・千駿組 タイム85.20 総減点6
漆原・千蘭組 タイム92.41 総減点13

[個人結果]
4位 加藤・カリエーレ組
10位 清水・ナレッタ組

[団体結果]
1位 関大 団体総減点11

悲願がかなった。全日本学生大会(全学)・賞典障害競技大会で団体3連覇の偉業を達成。2位に2倍以上の減点差をつけ圧勝した。個人では、加藤諒大(人2)・カリエーレ組が2回の走行を共に減点0で終え、ジャンプオフに進出。ジャンプオフでは惜しくもバーの落下があるも、4位に輝く。初の全学で堂々たる結果を残した。

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△加藤・カリエーレ組

2日間かけ2回走行が行われ、最も減点が少なかった人馬が優勝となる賞典障害。障害の高さ、難易度共に夏学よりも上がり、より正確な走行が求められる。1日目で最初に走行したのは、諸石ひかり(文2)・千駿組。スピードに乗って飛越を開始するも、ダブル障害の1番目でバーを落としてしまう。しかし、気持ちを切らさずリズムに乗って走行。トリプル障害の2番目でもバーの落下があったが、最後まで走り切る。減点8で1回目の走行を終えた。続いて、清水奨真(文4)・ナレッタ組の走行。落ち着いた飛越で障害を超え、ダブル、トリプル障害もクリアする。しかし、10番障害とラスト・12番障害で惜しくもバーが落下。1回目走行を減点8で終えた。「夏学は消化不良。全学で取り返したい」と意気込んでいた漆原竜吉(情4)・千蘭組。ゆったりとしたペースで、着実に障害を飛越する。ところどころ障害間で千蘭の走行ペースが落ちてしまう場面も。だが、最後まで障害を落とさず走行を終える。しかしタイム減点となってしまったため、2回目での満点走行を誓った。

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△漆原・千蘭組
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△諸石・千駿組

馬場整備を挟み、金折真杜主将(情4)・千香組が登場。順調に障害を飛越していくも、トリプル障害の3番目でバーを落としてしまう。その後は持ち直して走るも、最終障害でバーが落下。減点8と悔しい結果で1回目走行を終えた。関大で最後に走行したのは、加藤・カリエーレ組。団体結果、満点走行、多くの期待がかかる中走行を開始する。テンポ良く確実に障害を飛越していき、バランスを崩しそうになる場面があるもバーは落とさない。最終障害まで落とさず走り切り、見事減点0でクリアラウンド。走行後にはガッツポーズを見せ、喜びをあらわにした。

団体成績は、減点の少ない上位3人馬の成績で決まる。1回目走行を終えた時点での団体総減点は11。2位の日大とはわずか1点差と大接戦だ。

2日目は、開始から雨が降り続く厳しい環境。リバースオーダーとなるため、1走行目で減点の多かった人馬から走行を開始する。関大で最初に走行したのは、金折主将・千香組。悪天候をものともせずに着実に障害を超えていく。昨日落としてしまったトリプル障害、最終障害も耐えて見事減点0でクリアラウンド。関大に良い流れをもたらした。続いて、諸石・千駿組が登場。確実に障害を飛越するも、7番障害で千駿が反抗を見せてしまう。だが、持ち直してバーを落とさず走り切る。タイム減点もあったが最小限に抑え、減点6で終えた。「馬に助けてもらった」。そう語ったのは、清水・ナレッタ組。ナレッタの優れた跳躍力で、全ての障害を落とさずに飛越し、減点0で走行を終える。10位入賞となった。これで関大は減点0の人馬が2人。団体3連覇が大きく近づいた状態で、残り2人馬の走行を迎えることとなった。

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△金折主将・千香組
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△清水・ナレッタ組

漆原・千蘭組の走行の前に、日大の選手の走行が行われた。10番障害で落下があり、暫定2位の日大が関大を上回ることができないことが確定。関大の団体3連覇が決定した。直後の漆原・千蘭組の走行は、最終障害で千蘭が反抗してしまい大幅なタイムロスに。減点13で走行を終えた。全体最後に登場した、加藤・カリエーレ組。ジャンプオフ進出がかかった走行でも、終始落ち着いていた。全ての障害を余裕を持って超えクリアラウンド。ジャンプオフに駒を進めた。ジャンプオフでは、序盤から馬を前に出した攻めの走行を見せる。しかしダブル障害の前でカリエーレが流れてしまい、1番目で惜しくもバーが落下。それでも気持ちを切らさず走り切り、4位入賞を果たした。

「ホームタウンと言われているからこそ、ここで負けたら『昨年は東京で勝ったのに』と言われる。そういった意味でプレッシャーはある」(金折主将)。大会直前、胸の内を明かした。大きな重圧、プレッシャーを跳ね除けての3連覇。2走行目の団体総減点は0と圧巻の結果を残す。最終の団体結果は、2位の専修大と総減点差で2倍以上をつけ圧勝。『常勝関大』の名を全国に轟かせた。ウイニングランでは、満面の笑みでアリーナを駆け抜ける。関大馬術部の新たな100年の始まりにふさわしい、最高の栄誉を手に入れた。【文、写真:市場薫/写真:西村果凛】

▼加藤
「(フレンドシップの状態は)フレンドシップは、今までで一番ぐらい馬の状態が良かったです。今までにないくらい良かったから、人間がそれに甘えてしまった走行になってしまった。だから、悪くはなかったけど、改善が必要だなという内容でした。(1回目走行前の状態も良かったか)そうですね、状態は良かったです。(1回目走行を振り返って)自分でも『今日冴えてるわ、これはいける』と思っていて。めちゃくちゃ緊張していたけれど、目は冴えていていいなと思っていました。昨日のフレンドシップは馬に甘えてしまったから、今日はペースを作っていこうと思って作っていったけど、逆に1つ危ないところがあって。でも、1番障害で高さが低かったから大丈夫でした。中は良かったです。(団体成績が懸かっている中、結果を残した)出番前から緊張していて、みんななかなか思ったように成績が伸びていなかったから、僕もやばいと思って。でも逆に考えて、自分が頑張って成績を上げようと思ったので、燃えました。(2回目走行に向けて)減点0は関大で僕だけなので、なんとかジャンプオフに残れるように。団体も今1位なので、なんとか保てるように頑張りたいです。(2回目走行を振り返って)馬の状態は昨日と変わらず活気があったので、『これだったらいける』と自信を持って行きました。(走行は)自分でも良かったと思います。ここと言って悪いところはなかった。スムーズに走行できたと思います。(ジャンプオフを振り返って)団体の勝ちは決まっていたし、応援してくれている人もいたからそんなに気負いはしていなくて。リラックスして臨みました。リズム良く入れたんですけど、落とした所がカリエーレの癖的に右に勝手に曲がる癖があって。そこを自分が修正しきれずに失敗してしまったという感じなので、悔しいです。タイムは一番だったので、悔しいです。(団体3連覇を成し遂げた)そこに貢献できたと思うのですごく良かったし、うれしいです」

▼清水
「(フレンドシップの状態は)馬もフレッシュで元気だったので、すごくいい状態だったと思います。(1回目走行を振り返って)前半はすごく良かったですけど、最後、10番からの障害で自分の判断ミスで焦った所があったので、そこでミスをしてしまったのがもったいなかった。修正しないといけないと思って、2日目に行きました。(2回目走行は減点0で帰ってきた)第1障害から全部馬に助けてもらって、本当に馬にありがとうございますという感じです。(団体3連覇を成し遂げた)自分の成績が反映されていて、貢献できたかなと思うのでそこは良かったです。(障害馬術は大学生活ラスト)4年間あっという間で、自分自身成長したというか、技術的に良くなったと思える4年間でした。最後まで馬に助けられたのですが、減点0で帰ってこれて良かったです」

▼金折主将
「(フレンドシップの状態は)3日間ある競技だったので、多少は元気な雰囲気を残したままメイン競技の2日間に挑みたいと考えていた。多少強い雰囲気のまま競技に挑みました。(1回目走行を振り返って)全体の雰囲気は全然悪くなかったですけど、トリプルの最終を落としてしまって。そこから自分の集中力が曖昧になってしまった部分があって、最終障害ももったいない落とし方をした。(2回目走行は減点0で帰ってきた)どちらかと言うと馬に助けられた大きい走行だったので、1日目から満足したからと言われたらそうではない。結果は団体に貢献できたので、そこは良かったかなと思います。(団体3連覇を成し遂げた)一安心。これに尽きると思います。(障害馬術は大学生活ラスト)関西大学は障害が強いとずっと言われてきて、自分も入学を決めた部分があった。実際入部してから4年間を通して、障害へのアプローチの仕方や競技に出るにあたって気をつけるポイントなど学ぶべきポイントはすごく多かったと思います。(障害ラスト走行で減点0)良かったなとは思うんですけど、やっぱり初日にもったいない減点のつき方をしたので。もう少し上位が狙えたかなと考えられるのが、やっぱり悔しいところです」

▼漆原
「(フレンドシップの状態は)9月の最初から脚の調子が良くなくて。なかなか練習できない期間が長かったです。2週間ほど障害練習が全くできていない状態で臨んだので、フレンドシップで跳んだ障害の数はみんなより少なかった。みんなは8個ぐらい跳んでいる中で、僕は5個しか跳んでいなくて。その中でも、馬がいい状態であることを自分の中で確かめられたので、本番やるのみという感じでした。(練習馬場での様子)練習馬場からぴょんぴょん跳んでいたので、元気いいなと思いながら。状態はすごく良かったです。(1回目走行を振り返って)跳びがすごくて、乗りやすかった。けど、自分が乗りやすいと思っている時に自分の甘いところが出てしまう。走行内容は良くも悪くもという感じ。フリーゾ(=千蘭)が頑張って跳んでくれて、障害減点はなかったけれど、タイム減点をもらってしまったので。そこは明日改善していけたらいいなと思います。(2回目走行を振り返って)夏学と一緒ですね、最後までは完璧に行っていたので。1走行目よりもタイムも早かったですし。最終のラインのところまでは完璧だったんですが、それに自分が飲み込まれて気持ち良く乗ってしまった。結局タイム減点と障害減点もついてしまって、悔しいです。(団体3連覇を成し遂げた)1日目も良いとは言えない減点数で、2日目も0を目指してきたんですけど、惜しくも反抗してしまって。でも周りの子が本当に頑張ってくれたので、感謝です。1日目の減点が8だったナレッタ、カリシア(=千香)が頑張っていたから、チームとして『ありがとう』ですし、うれしい気持ちです。(障害馬術の4年間を振り返って)自分の9年間の馬術人生にも幕を閉じるし、障害競技はこれでラスト。一番好きなので、悔しい。3、4年生と悔しい気持ちだらけで僕の馬術人生に幕を閉じて。悔いが残りましたけど、『4年間やり切った』。その一心です。2年生で1度優勝させてもらいましたし。欲を言えば3、4回とやりたかったし、悔いが残ったけどやり切ったという感じです」

▼諸石
「(1回目走行を振り返って)馬のテンションが高すぎて、少し扱いきれない時もあって。それが減点8につながったかなとも思っています。でも、馬の苦手なダブルとトリプルは落としてしまったけれど頑張って跳んでくれた。それ以外は落とさずに帰ってこれたので、そこは良かったかなと思います。(2回目走行は)昨日と同じ経路だったから、とにかく落とさずに行こうと思って頑張った。ダブルもちゃんと抜けたしトリプルも跳べたけれど、自分のライン取りのミスで1度障害前で止まってしまったのが悔しい。けど、障害を落とさずに帰ってこれたのはうれしいです。(団体3連覇を成し遂げた)団体3連覇が懸かっている中、2年生で出られることもありがたいし、先輩に迷惑をかけたらいけないと考えていた。減点をつけてしまったけど、後の人たちが頑張ってくれたので、3連覇できてうれしいです」

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