◇全日本学生選手権大会第72回男子総合第38回女子総合3日目◇10月25日◇栃木県ライフル射撃場
[10mAR女子立射60発競技(AR60W)]
第4射群5位 平野 617.4点
第5射群13位 西東 601.3点
第6射群2位 旭 621.9点
[50mSBライフル男子三姿勢]
第3射群3位 山田 569点 ファイナル進出
第3射群10位 松浦 561点
[50mSBライフル男子三姿勢ファイナル]
6位 山田 401.7点
[AR60Wファイナル]
8位 旭 118.9点
全国の強敵たちとの闘いは後半戦に突入。インカレ3日目はAR60WとSBライフル男子三姿勢が行われた。AR60Wでは、ファイナル進出が激戦となる中、旭夏希(経4)と山田崇太(文3)がファイナルに進出。ファイナルでは実力を出し切れない場面もあったが、全国の舞台で入賞を果たした。
3日目最初の競技はAR60W第4射群。関大の次世代エース・平野佳那(人2)が姿を現した。試合開始前の15分間の試射では、29射をテンポよく撃ち、コンディションを確認。試合が始まり、1シリーズ目の1発目から10.7点をたたき出した。順調に10点台を射抜く中、8射目は10点台を下回る。それでも1シリーズ目を103.7点でまとめ、いい滑り出しとなった。2シリーズ目でも10射10点台をキープすることはできなかったが、103.0点とする。だが、3シリーズ目は10.5点以下にとどまる行射が続き、思うように得点を伸ばせない。308.5点で試合を折り返した。4シリーズ目でも9点台が3回と雲行きが怪しくなる。右肩下がりに得点が推移する中、5シリーズ目では再び高的中を連発。2シリーズ目以来となる103点台に達した。最終6シリーズ目。順調に10点台を保っていたが、9射目は9.7点となる。それでも、最後は10.8点を射抜き試合終了。トータル617.4点で、あと4.5点ファイナル進出には届かなかった。

第5射群には西東咲葵(社2)が出場。6月に出場した日本選抜に続き、2度目の全国の舞台に挑んだ。1シリーズ目から100点台をマーク。2、3シリーズ目でも100点台をキープするも点数の乱高下があり、なかなか得点を伸ばすことができない。トータル600点は超えたものの上位争いには食い込むことができなかった。

第6射群には旭が前日に続き、2種目目となるAR60Wに挑む。1シリーズ目から103点台と実力を発揮。2シリーズ目は102点台に下がりファイナル進出への雲行きが怪しくなる。だが、3シリーズ目からさらにボルテージは上がった。9点台を射抜く場面もあったが、落ち着いた行射で試合を進める。3シリーズ目から5シリーズ目まで104点台をキープした。6シリーズ目は104点台には届かなかったが103.4点でまとめて試合終了。強敵ひしめくこの種目で上位6位以内に入りファイナル進出を決めた。
SBライフル男子三姿勢には、松浦悠斗主将(法4)、山田が出場。山田は膝射の20射では190点には1点届かず。得意とする伏射では1シリーズ目は少し左に寄るも、安定した行射で96点をマーク。2シリーズ目にはさらに得点を伸ばして195点で伏射20発を終えた。最後の立射20射では三姿勢の中で最も低い点数となったが、トータル569点を記録。上位6位でファイナル進出を決めた。松浦主将は膝射の2シリーズ目では95点を超えたが、伏射で得点を伸ばせず。無風の状態で立射20発に臨むも、9点が多く順位を上げることができない。トータル561点でファイナル進出はかなわなかった。

本選から2時間後に行われたファイナル。膝射、伏射で5ショットを3回、立射で5ショットを2回した後、シングルスショットで順位が決定する。そのため、三姿勢の全てで高い水準が求められた。最初の膝射シリーズでは上位と点差はつけられるが、9、10点台を推移。5ショットを3回終えて4位に位置する。伏射で順位を上げたかったが、1つ順位を落とすことに。立射では1、2回目の5ショットが40点台にとどまる。シングルスショットに移行するも順位を伸ばせず6位入賞でファイナルを終えた。

本選を終え、1時間後に行われたファイナル。出場者は621.8点で本選を通過した歴戦の強敵たちばかりだ。5ショットシリーズを2回した後、シングルスショット2射ずつで順位が決定する。5ショットシリーズでは、50点台に達することができず下位に位置することに。7位との2.5点差を詰めるべくシングルスショットシリーズに移行した。1射目は9.8点となったが、2射目は10.4点を射抜いて点差を縮める。だが、わずかに1.2点届かず8位入賞で試合を終えた。

火花散る本選を勝ち上がり、旭と山田が全国の舞台で躍動した。インカレ最終日は10mAR男子立射60発競技と50mSBライフル男女伏射が行われる。最後まで1射に全集中し、全国の頂へ。圧巻の行射で栄冠をつかみ取ってみせる。【文/写真:木村遥太】
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