◇2025年度全日本学生体重別団体優勝大会◇10月18日◇於・ベイコム総合体育館
[男子1回戦・法大]
●先鋒・若林
△次鋒・渡邉
◯五将・福田
△中堅・桜井
△三将・杉森
●副将・佐伯
△大将・古澤
●関大1―2法大
桜井信之主将(文4)率いる関大柔道部がついに最終幕を迎えた。1回戦は法大と対戦。先鋒戦で敗れたものの、五将・福田銀次(人2)が一本勝ちを収め、試合を振り出しに戻す。だが、強敵相手にあと一歩及ばず、敗北を喫した。

先鋒・若林一輝(人4)は、序盤から互いに技をかけ合い、均衡した展開が続く。しかし、徐々に相手ペースに持ち込まれた。残り2秒で有効を取られ、そのまま抑え込みに。合わせ技で一本負けとなった。

次鋒・渡邉大虎(人3)は開始1分、両者消極的とみなされ指導を受ける。自身より体格の大きな相手に追いやられる場面も見られたが、こらえ切り4分が経過。引き分けで次につなげた。
五将・福田は、「絶対に取るという気持ちで臨んだ」と積極的な姿勢を見せる。開始わずか12秒、小外刈で一本。チームに大きな勝利を持ち帰った。

中堅・桜井主将は、序盤から相手が何度も技を繰り出し、主導権を握られる。2つの指導を受け後が無くなったが、最後まで戦い抜き引き分けで終えた。

三将・杉森政弥(文3)は、相手に投げ技をかけられるが、ポイントは取らせない。消極的とみなされ指導を受けると、そこからは互いに技を繰り出し拮抗(きっこう)した展開に。両者決め技が出ず、試合は引き分けに終わった。
副将・佐伯博司(人1)は、序盤から攻めの柔道を見せる。だが、相手も負けじと技を出し、開始1分半で技ありを先取された。直後に裏投で有効を取り返すも、内容負けとなり敗北。勝負は大将戦へと託された。
大将・古澤大地(人1)は勝利をつかむべく、開始から技をかけ続ける。しかし、一瞬の隙を突かれ有効を取られた。それでも、意地を見せ有効を取り返す。最後まで諦めず戦い続けるも、試合終了。引き分けに終わった。

1勝2敗で敗北し、初戦敗退となった関大。しかし、関東の強敵相手に健闘を見せた。今大会で引退となった4年生の思いを受け継ぎ、さらなる飛躍を目指す。【文:春田史帆/写真:吉野日菜多】
▼桜井主将
「(チームとして今試合を振り返って)始まる前は下馬評で関大が不利みたいな事を言われていたんですけど、試合を見たらちょっといい試合というか、接戦で良かったです。後輩の姿も、勝ってくれたり、負けてしまったけれどポイントを取ってくれた選手がいたので、今後の未来も明るいかなと思います。(自身の試合を振り返って)対戦相手が東京学生3位の結構強い選手だったんですけど、まずは負けないこと。そこで機会があれば勝ちに行くという意識でやっていたので、勝てはしなかったですけど、自分の柔道を全力で出せたかなと思います。(4年間を振り返って)1、2年生の頃から団体戦とか個人戦でもぼちぼちの結果を出してきたんですけど、やっぱりけがが多い4年間で。その分後輩とか先輩、同期、先生方に支えてもらって、最後は主将としていい活躍というか、いい仕事ができたかなと思います」
▼福田
「(1つ負けた状態で回ってきたが、どんな気持ちで挑んだか)絶対に取らないといけない立場なので、絶対に取るという気持ちで臨んで、実際取れたので良かったです。(どんな事を意識したか)相手が力強い選手というのは分かっていたので、しっかりと相手の得意な部分を抑えて、相手の嫌がる柔道をしてポイントを取ろうと思っていました。(一本を取った時の心境)だいぶ緊張していたんですけど、最初の入りで一本を取れて素直にうれしかったです」
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