◇2025年度関西学生リーグ戦第9戦◇対天理大◇10月18日◇京都産業大学
[第1Q]関大12-19天理大
[第2Q]関大17-17天理大
[第3Q]関大17-26天理大
[第4Q]関大18-15天理大
[試合終了]●関大64-77天理大
インカレ出場を左右する順位決定戦まであと3戦。第9戦は西カレで敗戦を喫した天理大とのリベンジマッチとなった。天理大は今大会で最少失点のチームであり、留学生の高さを生かしたプレーと堅いディフェンスで全勝中の強敵である。第1クオーター(Q)からリードを許す展開に。それでも連続してシュートを決め、拮抗(きっこう)する試合となる。試合が大きく動いたのは第3Q。終盤に得点を重ねられ、相手が勢いに乗る。最終Qは相手を上回る得点を挙げるも、13点差で敗戦となった。

相手ボールから試合が開始。しかし、相手のターンオーバーで関大に攻撃権が移る。最初のシュートはわずかにリングを通らなかった。相手にスリーポイントシュートを決められ、先制点を献上。すぐさま西村宗大(経3)がジャンプシュートを沈める。奥村将吾(安全2)がゴール下に入った倉ノ下大吉(人4)へパスし、追加点を挙げた。追いかける展開になるも、福間啓人(社4)と岩本悠太主将(経4)のシュートも決まり3点差に。しかし、3本連続でシュートを沈められ、一気に点差が広がる。それでも、関大のマンツーマンディフェンスで24秒間ゴールを守り切り、関大ボールにつなげた。奥村のフリースローと福間のシュートが決まり、相手に食らいつく。12-19で第1Qを終えた。
関大ボールからスタートした第2Q。開始早々に、奥村がスリーポイントシュートを決める。その後、シュートを1本決められるも、北岡雄斗(人3)がスリーポイントシュートを沈めた。さらに、福間がゴール下へ切り込み、相手を寄せ付けてからアウトサイドに張った奥村へパス。今試合2本目となるスリーポイントシュートを決め、ついに同点に。関大の選手たちは大きな盛り上がりを見せた。ここで相手がタイムアウトを要求。タイムアウト明けは連続して得点を許す。点数が伸びない時間が続くも、フリースローで確実に得点を積み重ねた。残り時間わずかで、ルーズボールからダンクを決められる。高さを生かしたプレーに翻弄(ほうろう)された。それでも大きく点差をつけられることなく、7点ビハインドで試合を折り返す。


コートチェンジをして迎えた第3Q。先制点は相手に献上する。それでも、福間が素早くドライブで切り込み、連続してシュートを決めた。倉ノ下のリバウンドからの得点や、北岡のスリーポイントシュートがリングを通り、点差が2点になる。しかし、その後はルーズボールを奪われ、得点につなげられる場面も。関大はタイムアウトを使うも、点差を詰めることはできず。残り10秒で野村吏希(シス理3)の速攻から奥村がシュートを決める。このQ終盤での失点が響き、16点を追いかける状況で第3Qが幕を閉じた。
2分間の休憩を挟み、最終Qが始まる。最初の2分は互いにシュートが決まらない。それでも、野村がミドルシュートを3本決め、関大を盛り立てる。その間、関大の強みであるディフェンスが光った。フリーの状況を作らせず、失点を許さない。奥村のジャンプシュートも決まり、10点差に。しかし、全勝中の天理大も黙っていない。2分間に3本のスリーポイントシュートを決めるなど、20点のリードを許す。残り1分で西原進登(政策1)のバスケットカウントと山本晴大(安全2)のスリーポイントシュートが決まった。最後までリングへ果敢に攻めるも、勝利には手が届かず。西カレのリベンジとはならなかった。


京産大と天理大に敗れ、2連敗を喫した関大男バス。現時点では順位を1つ落とし、5位タイに。他大学の勝敗も関係するが、残りの試合を全て勝利すれば上位リーグ進出の可能性はゼロではない。強豪との善戦で得た課題を生かし、2連勝で1次リーグを締めくくってみせる。次戦は昨年2位の神医大だ。全員バスケットボールで目の前の1勝をつかみ取る。【文/写真:井藤佳奈】
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