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◇第19回西日本学生フィギュアスケート選手権大会2日目◇10月19日◇木下カンセーアイスアリーナ

[男子7・8級]
2位 片伊勢 154.64
6位 樋口 100.09
棄権 織田、朝賀

[男子7・8級団体]
3位 関大

[女子7・8級]
9位 鈴木 81.58
11位 木下 79.57
15位 田邊 72.25

[女子7・8級団体]
3位 関大

西日本学生選手権大会(西カレ)2日目は、男女7・8級の演技が行われた。関大からは5名が出場。片伊勢武アミン(法4)が、自己ベストに迫る点数をたたき出して見事準優勝を果たす。木下咲良(文4)は、近畿よりも完成度が高いまとまった演技を披露。男子は2名、女子は3名が、1月に行われるインカレへの出場権を獲得した。

関大で最初に登場したのは片伊勢。冒頭のトリプルアクセル+3回転トーループは若干の回転不足となってしまう。しかし、それ以外のジャンプは完璧に成功させた。また、3つのスピン、ステップシークエンスでレベル4を獲得。チェロが奏でる『Bring Him Home』の音色に合わせ、レ・ミゼラブルの世界を壮大に演じ切った。演技が終わると観客は総立ちとなり、スタンディングオベーションを受ける。自己ベストに迫る154.64点をたたき出し準優勝。2週間後に行われる西日本へ向け、弾みをつけた。

A620931D-832B-43A0-AC3E-03843B59C9D9IMG_6249-200x141 【フィギュアスケート】片伊勢が準優勝!男女共に団体3位に輝いた
△片伊勢

第3グループに登場したのは樋口温之(安全1)。力強く腕を振り上げプログラムが始まる。スピードに乗って滑り出し、最初の3回転ルッツ+2回転トーループのコンビネーションジャンプを決めた。その後、転倒してしまうジャンプはあったものの、美しいコレオシークエンスやスピンを披露。ラストに差しかかると、手拍子が会場中に沸き起こる。長い手足を生かして『Les Miserables』を情熱的に締めくくった。

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△樋口

続いて行われた女子7・8級では、鈴木なつ(人4)が最初にリンクイン。冒頭のシングルアクセル+3回転トーループのコンビネーションジャンプをきれいに降りると、リンクを大きく使い、伸びやかに駆け巡る。その後のジャンプでは回転不足や転倒が見られたが、足換えのコンビネーションスピンを美しく回り切り、再び本来の滑りへ。壮大な『Les Miserables』の曲調に合わせて、スパイラルやスピンを披露した。

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△鈴木

鈴木に続いて、田邊理緒(人1)が出場。リンクサイドにそろった部員と次々にタッチし、中央に進み出た。なめらかに演技を始め、3回転サルコー+2回転トーループのコンビネーションジャンプへ。3回転サルコーで回転不足となりながらも、姿勢を崩さない。その後も回転不足となるものがあったが、全てのジャンプで着氷。繊細さと力強さを備えた滑りを見せ、演技後には顔をほころばせた。

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△ 田邊

第4グループには木下が登場する。仲間の声援を受け、ハイタッチをして笑顔でリンクイン。『The Little Mermaid』の透き通った歌声が響く中、ゆったりと滑り出した。回転不足となるジャンプはあったものの転倒はなく、全てのジャンプで着氷。さらに美しいコレオシークエンスを見せ、観客を魅了する演技を披露する。最後の足替えコンビネーションスピンも決め切り、本来の実力を発揮。終始晴れやかな表情で滑り切り、近畿ブロックよりも得点を上げる。インカレの出場権も獲得した。

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△木下

複数の選手にとって、2週間後に迫る西日本の最終調整となった西カレ。西日本に出場しない選手は、11月末に近畿インカレを控えている。次の舞台で進化した姿を見せるために。それぞれが演技に磨きをかけていく。【文/写真:市場薫、川元咲季】

▼片伊勢
「(演技を振り返って)最後の西カレということだったんですけど、きちんと最後までまとまった演技をすることができてすごくうれしいですし、良かったなと安心している部分も大きいです。(近畿ブロックから2週間の間、意識して取り組んだこと)近畿選手権は今日よりも内容はあまり良くなかったんですけど、点数がそれ以上に反映されていないなということをすごく感じていて、それが悔しかったです。点数がきちんと取れるように一つ一つ要素の練習を重ねてきました。それが今日、点数や順位という形で結果として残せたのはすごく良かったなと思います。(自己ベストに迫る得点だった)このプログラムできちんと今日みたいな演技をしたら、ある程度の点数が出るということが分かったので。でも、ここに甘んじずに、さらに高い点数だったり順位を目指していけるように、今後また西日本に向けて頑張りたいなと思います。(FSで自己ベストに迫る得点をたたき出した)今年新しくしたプログラムなんですけど、今日でやっとまとまった演技を試合ですることができたので。ただ、本番はやっぱり西日本だったり全日本になってくるので、そこで同じように、現状維持よりもさらに上を目指した演技ができるようにまた頑張りたいなと思います。(西日本に向けて)西日本は全日本のための大事な予選でもありますし、頑張りたいなという思いはすごくあります。でも練習からしっかりやれることをやって、今日みたいにしっかり準備をしていい演技ができたら、きっとそれで結果はついてくるかなと思うので。また全日本へのいいきっかけになればいいかなと思います」

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