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◇第76回全日本学生選手権大会◇男女個人ダブルス◇10月11・12日◇ヤマト市民体育館前橋

【男子ダブルス】
[1回戦]
〇小山・瀬藤2(21-17,19-21,21-17)1廣瀬・清水(立教大)

[2回戦]
〇小山・瀬藤2(21-17,12-21,21-14)1柳川・須藤(敬和大)

[3回戦]
⚫︎小山・瀬藤0(8-21,16-21)2野口・安保(筑波大)

【女子ダブルス】
[1回戦]
〇内海・松本2(21-15,24-22)0新留・長島(千商大)
⚫︎井上・若木0(8-21,11-21)2向井・坪井(同大)

[2回戦]
⚫︎内海・松本0(8-21,11-21)2中出・田邉(龍大)

【女子シングルス】
[1回戦]
〇山田桜2(21-14,23-21)0横道(龍大)

[2回戦]
●山田桜0(12-21,16-21)2野村(北翔大)

近年では一番多くの選手がインカレ出場を決めた今回。男子ダブルスで小山志月(文4)・瀬藤智史主将(政策4)組がベスト32入りを果たす。また、女子シングルスでは、山田桜生(さき=人3)が強敵を打ち破り、会場を沸かせた。

1日目は男女ダブルスが開催された。初めに行われたのは、男子個人ダブルスだ。小山志月(文4)・瀬藤智史主将(政策3)がエントリー。開始直後は点の取り合いになるも、6連続得点を獲得したことを皮切りに流れを引き寄せる。積極的に前で当たっていき、プレーでも気持ちでも相手を押し込んだ。また、緩急のあるショットでラリーを掌握し、第1セットを手にする。しかし続く第2セットでは、ややミスが目立つように。連携が少し崩れて浅いショットとなってしまい、スマッシュを打たれる。連続失点を許し、マッチポイントを与えた。強烈な攻撃が光り、19点まで追い上げたものの、最後はレシーブの当たり所が悪くアウトに。ファイナルセットにもつれ込んだ。ファイナルセットは、第2セットから一転、序盤から主導権を握る。サーブレシーブから攻撃につなげて得点。また、チャンスでしっかりと決め切り、相手に隙を与えない。体制を崩しながらもラリーを続け、最後は瀬藤が前に落とし、白星を挙げた。続く2回戦もフルセットまでもつれ込む戦いに。第1セットは思い通りのプレーを繰り広げる。後半に連続で得点を献上したものの、逃げ切り第2セットへ。しかし、第2セットでは相手の得意な展開に持ち込まれ、6連続失点。以降も点差を徐々に広げられ、セットを落としてファイナルセットへ。ファイナルセットでは積極的に攻撃を仕掛け、相手を圧倒。相手の攻撃を受けるも粘ってラリーを続け、相手のミスを誘う。相手を少しも寄せ付けず、7点リードで3回戦進出を決めた。3回戦の相手は、昨年インカレベスト4の野口・安保組。体格が1回りも大きな選手と対峙(たいじ)した。序盤から相手の光のごとく速いスマッシュに苦しめられ、リードを許す。第1セットを落とすと、第2セットでは相手の逆を狙うなど奮闘。しかし、相手が1枚上手で攻撃を仕掛ける前に球を沈められる。「これが関東、全国の上位のレベルなんだと体感できた」と瀬藤主将。結果は全国ベスト32と好成績だったものの、悔しさの残る大会となった。

IMG_1427-200x133 【バドミントン】小山・瀬藤主将組がインカレベスト32入り
△瀬藤主将(左)と小山

続いて行われたのは、女子ダブルス。初めに現れた内海明莉(商4)・松本笑舞(情3)組は、序盤から息の合ったコンビネーションで点を重ねる。また、クロスショットを効果的に使って相手を動かし、得点。さらに内海がネット周りのラリーで主導権を握り、連続得点を挙げる。点差をつけて第1セットを手にした。続く第2セットもリードでインターバルへ。しかし、その後は相手に連続得点を与え同点に。一進一退の攻防が続き、デュースにもつれ込んだ。甘い球を上げて打たれる場面もあったが、連続スマッシュで取り返す。最後はアウトを見極め、1回戦を突破した。2回戦の相手はシード選手。先制点は奪ったものの、以降は相手ムードに。相手の力強いスマッシュへの対応に苦しめられ、連続失点。また、ラリーで好機を引き寄せていたものの、相手の策略にはまり逆に得点を与えてしまった。ダブルスコアを許し、第1セットを落とす。第2セットも流れを変えることはできず、点差をつけられ敗北を喫した。

IMG_1940-200x133 【バドミントン】小山・瀬藤主将組がインカレベスト32入り
△松本(左)と内海

続いて現れた井上和華(政策3)・若木和実(経2)。序盤から相手のペースで試合が展開され、大きく点差をつけられる。相手の力強いスマッシュに対応できず、第1セットを献上した。続く第2セットでも開幕6連続で失点し、苦しい展開に。広がった点差を埋めることはできず、1回戦敗退となった。

IMG_1693-200x133 【バドミントン】小山・瀬藤主将組がインカレベスト32入り
△井上(左)と若木

2日目に行われたのは女子シングルス。関大からは唯一山田桜がエントリーした。先制点を与えたものの、その後は連続得点でリードする。相手のキレのあるスマッシュで失点したが、クロスカットなどを用いて反撃。第1セットをつかんだ。しかし、第2セットはコートチェンジしたことで照明の当たり方が変わり、慣れるまでに一気に点差をつけられる。8点ビハインドでインターバルを迎えた。その後もリードを許したまま終盤を迎えたが、ここから山田桜の反撃が始まる。ラリーを続けて相手のミスを誘ったり、何度もカットを放って相手を揺さぶったりして連続得点。デュースに持ち込むことに成功した。その後も勢いそのままに、コートを広く使ったラリーで相手を翻弄(ほんろう)し、見事強敵を打ち破り2回戦へ。2回戦はシード選手と対戦。1回戦と違う体育館だったこともあり、開始直後はミスが続いた。インターバルを挟み、ミスを減らしスマッシュで得点を重ねる。会場を沸かせたが、追いつくことはできずセットを落とした。続く第2セットは点の取り合いに。長いラリーが続き、わずか1点差でインターバルを迎えた。しかし、その後は流れが一変。ラリーを続け、ここ一番の場面でミスが目立つようになり、徐々に流れが相手に傾く。最後はヘアピンをネットにかけ、2回戦敗退が決まった。

IMG_2034-200x133 【バドミントン】小山・瀬藤主将組がインカレベスト32入り
△山田桜

成長と悔しさを覚えた今大会。全国の地で数多の強敵と対戦したことは、選手たちにとって新たな成長の種になった。この経験を糧に、次の舞台に向けて新たな飛躍となるだろう。【文/写真:西村果凜】

▼小山
「(今日の試合を振り返って)1、2回戦はファイナルセットまで戦いましたが、出だしと最後の方の流れが良く、自分たちのプレーができました。ですが、3回戦となると今まで関西大会で戦ったことのないようなレベルの選手と戦うことになって。自分たちも試合前に色々対策を考えていましたが、相手が1枚上手で自分のプレーができなかったので悔しい終わり方でした。(今大会で一番印象深い試合は)1回戦です。大学に入って初めての全国大会で緊張していたのかどうかはわかりません。ですが、いつも通りのプレーができて、2回戦以降の自信につながりました。(自身の良かったプレーは)相手が前に置いてきた時や自分たちを攻めてる最中に甘い球が上がった時に、スピードを上げて球を沈めることができたことです。前までだったら瀬藤に拾ってもらって、自分がもう1回後ろで沈める形で、少し手間がかかっていたみたいな。ですが、最近は甘い球は自分からどんどん決めていこうとしていて。決めた方が流れを引き寄せられるし、手間をかけると後半にしんどさも出てくるので。決められなくても、そういうショットを打ったおかげで次の球がチャンスボールになってくれるというのが何回かあったので、良かったかなと思います。(4年間で一番印象深い試合や出来事は)最後の1年が一番(印象深い)。4年生になって、リーグや関西選手権などが全部の試合が最後になって、今までの3年間を振り返っても試合に臨む姿勢や練習の取り組み方とかが全然違っていて。それが良くて全国にもつながったというのもあるんでけど、これまでの3年間も同じように頑張っていたらもう少しいい結果になっていたかもしれないなと。最後の年にインカレに出ることができたうれしさもありますが、後悔している部分もあります。(後輩へ一言)自分の試合は終わったんですけど、これから卒業までは後輩を育てていく必要があって。瀬藤以外の人は大学に入ってから全国の舞台に行ったことがないんですけど、これから全国の舞台で戦えるようになるには強い敵と戦った回数がどれだけ多いかというのが関わってくると思います。なので、自分がやってきたことで良かったところと悪かったところ、どうしていったらいいかというのをもっと伝えて、練習に取り入れたり実習の時に相手をしたりして、サポート側に回れたらいいなと思っています。一言で言うと、また一から頑張っていきましょう」

▼瀬藤主将
「(今日の試合を振り返って)練習以上のものを出せたので、すごく良かったなと思います。3回戦の相手はそれをさせてもらえなかったというか。自分たちのプレーが悪かったというよりかは、自分たちが攻撃する前に相手に全部押されて後手になってしまったという感じでした。(今大会で一番印象深い試合は)3回戦です。自分たちの好きなプレーをさせてもらえなかったところに実力差を感じました。これが関東、全国の上位のレベルなんだなと体感できたので。(自身のプレーで良かったところは)いつもは自分が好きな練習(前衛の練習)ばかりしていたのですが、インカレ出場が決まってからは小山さんに後衛を頼りっぱなしではだめだなと思って。後衛の練習もしっかりとしたので、この前の西カレよりもしっかりと後衛でカバーなどができるようになっていたので、良かったです。(ラストイヤーに向けて)今回のインカレでベスト32に入れたので、次はベスト16やベスト8を目指して挑んでいきたいです。個人的にはシングルスも頑張りたいので、シングルスとダブルスでも今年以上の結果残せるように頑張っていきたいと思います」

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