◇第19回西日本学生フィギュアスケート選手権大会1日目◇10月18日◇木下カンセーアイスアリーナ
[女子6級]
4位 滝野 65.02
13位 西田 59.36
[女子6級団体]
2位 関大
[女子4級]
1位 稲葉 42.97
4位 伊葉 38.94
5位 久我 38.90
[女子4級団体]
1位 関大
[男子3・4級]
12位 今津 30.97
[女子3級]
5位 水江 38.46
インカレ出場を懸けた熱き戦いが幕を開けた。西日本学生選手権大会(西カレ)初日には関大から7名が出場。女子4級では稲葉晴佳(社3)が自身初となる優勝を飾る。団体でも女子4級が優勝、女子6級が準優勝に輝き、5名がインカレへの切符をつかんだ。
最初に行われたのは女子6級。滝野晴日(社4)は淡い紫の衣装をまとって登場した。3回転トーループや高難度のコンビネーションを含めた全てのジャンプを美しく着氷。華やかなスケーティングで『ロミオとジュリエット』の世界観へ観客を引き込む。4年連続で西カレ入賞を果たし、今年もインカレへの出場を決めた。

続いて西田琴海(社4)がリンクイン。冒頭から全てのジャンプをきれいに降り、まとまった演技を披露する。さらに、足替えコンビネーションスピンではレベル4を獲得。『ナルニア国物語』の音色に乗って丁寧なスケーティングで魅せた。
整氷を挟み、午後からは女子4級がスタート。水色の生地にラインストーンを散りばめた衣装をまとって稲葉が登場した。冒頭から3連続のコンビネーションを決めると、全てのジャンプを着氷。イーグルやイナバウアーも織り交ぜながら、『シンデレラ』に合わせて美しく舞う。1年時から2年連続準優勝の中、今年は堂々の頂点に輝いた。

続いて登場したのは、関大アイススケート部フィギュア部門の主将を務める伊葉優(商4)。ほぼミスなく全てのジャンプを着氷させていく。『Rhythm of the Night』のリズムに乗って、持ち前の表現力を存分に発揮。ラストイヤーで、1年時以来となるインカレ出場権をつかみ取った。

第2グループには紫の衣装をまとって久我悠月(経3)が登場。冒頭から2回転ジャンプを含むコンビネーションジャンプを決める。その後も流れるように次々とジャンプを着氷。しかし、最後のシングルアクセルで惜しくも転倒してしまう。各大学2名までしか出場権がないためインカレには届かなかったが、『Seven nation armyに合わせて表情豊かな演技を披露した。
夕方に行われた男子3・4級。大学から競技を始め、先月3級に合格した今津駿介(情3)が出場した。冒頭の2回転サルコーを決めると、リンクサイドの部員から大きな歓声が。回転不足になるジャンプはあったものの、転倒はなし。『From Now On』を笑顔で演じ切り、初のインカレ出場を決めた。

この日の関大勢ラストを飾るのは、西カレ初出場の水江さくら(政策1)。2つのジャンプで転倒してしまうも、中盤には2回転ルッツをきれいに着氷。『ロシュフォールの恋人たち』の音色に合わせて優雅に舞い、5位入賞を果たした。

それぞれが努力の成果を発揮した西カレ1日目。滝野、稲葉、伊葉、今津、水江の5名が夢の舞台への出場権をつかんだ。あすは男女7・8級の演技が行われる予定。近畿ブロックから2週間と間は短いが、全力の演技を届ける。【文/写真:中吉由奈、中山桜希】
▼稲葉
「(今の率直な気持ち)やっぱり後悔したくなくて、今回もやれることは全部やってきました。POT競技会でもいい演技をした分、昨日まで自分にプレッシャーを与えていて。結構緊張して重い感じでしたが、楽しく滑るという原点に戻ろうと思って。1位を取れてうれしい気持ちが一番です。(演技を振り返って)練習通りにできたかなと思います。最初のジャンプが危なかったけど、練習でもそういうことがあったから冷静に演技できました。みんなが見守ってくれていて心の支えになったかなと思います。(2年連続2位、1位への思いは)うれしいです。うれしいけど、プロトコルをを見たらスピンが2つともVで、ちょっと練習してきたことが出せなかったかなとも思います。でもスケーティングとか下の点数が評価されたのは、これまでに頑張ってきた積み重ねだと思うので、そこはすごくうれしいです。(今大会で掲げていた目標)まずはやれることをやろうと思っていました。やることをやってインカレに行けなかったらそれは今の自分の実力だと思うので。やっぱり結果はついてきてほしいけど。結果を求めすぎずに、楽しむことだけを重視して滑ったかなと思います。(次に向けて)やれることはまだまだいっぱいあると思うので、今できていることはしっかり定着させたいと思います。スピンもレベルを上げるために練習を頑張っていきたいし、あと今回はコレオが結構評価されたので、自分の武器にしてインカレでも頑張りたいです」
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