◇2025年度関西学生秋季リーグ戦◇対京大◇９月20日◇親里ホッケー場

［第１Ｑ］関大１－０京大
［第２Ｑ］関大０－０京大
［第３Ｑ］関大０－０京大
［第４Ｑ］関大２－０京大
［試合終了］関大３－０京大

春季リーグを最下位で終え、１部昇格を逃した関大。雪辱を果たすべく、秋季リーグ初戦へと臨んだ。試合は終始主導権を握り、攻め続ける展開に。第１クオーター（Ｑ）にＦＷ野口奈央主将（人４）が先制点を挙げ、第４Ｑに２点を追加。３発快勝で秋季リーグ戦をスタートさせた。

関大のセンターパスで試合開始。立ち上がりから相手ゴールに襲い掛かる。第１Ｑ７分、ＦＢ髙杉美羽（情３）がドリブルでサークル内に侵入。ボールはＦＷ別所南空（社４）を経由してＦＷ野口主将の下へ。スティックを振り抜きゴールを狙うが惜しくも得点とはならなかった。同９分にはＭＦ徳田琳（社２）が相手の縦パスをカットすると、素早く前線へとフィード。これに反応したＦＷ野口主将が抜け出し、絶好機に。しかし、うまくボールに合わせることができなかった。試合が動いたのは同13分、またもパスをカットしたＭＦ徳田からＦＷ野口主将へとボールがつながる。抜け出したＦＷ野口主将がゴール右下へ沈め、先制点を奪った。

先制点を挙げ、勢いに乗ったまま第２Ｑへと突入する。第２Ｑ５分にＦＷ山根奈菜子（社４）が相手のクリアミスを拾いチャンスを演出。ファーストタッチでスピードに乗りシュートを打つが、ボールは枠の左へとそれてしまった。同13分、この日最初のピンチを迎える。左サイドからのセットプレーからサークル内へ侵入を許してしまった。ゴール前に横パスを出されたが、相手にうまく合わず危機を回避する。同15分、サークル内に侵入したＦＷ山根が倒されペナルティコーナー（ＰＣ）を獲得。ＭＦ徳田がシュートを放ったがゴールとはならなかった。

第３Ｑに入っても流れを相手に渡さない関大。第３Ｑ１分に得たセットプレーからＭＦ岡林がシュートを放つ。しかし、ゴールを捉えられず得点とはならなかった。同８分、セットプレーの流れからＦＢ齋藤奈津美（社２）がゴール前にパスを送る。ゴール前で混戦状態となったが最後はＦＢ髙杉がシュート。しかし、うまくミートさせることができず得点とはならなかった。直後にはＭＦ岡林が相手のパスのほころびを逃さずボールを奪取。シュートを放つが決まらなかった。同11分、ＭＦ岡林がサークル内で接触を受けＰＣを獲得。この日２つ目のＰＣを獲得し、追加点のチャンスとなった。ＦＢ髙杉は、サークルの頂点で待ち構えていたＭＦ徳田ではなくノーマークだったＦＷ野口主将へのパスを選択。相手の意表を突いたパスを受け、シュートを放つも決まらない。こぼれ球をＭＦ徳田がもう一度シュートしたが、これもゴールとはならなかった。

追加点がなかなか決まらない状況のまま迎えた第４Ｑ。開始直後にＰＣを獲得する。ＭＦ徳田が放ったシュートはセーブされた。しかし、ゴール前でＦＢ髙杉がこぼれ球をシュート。そのボールをＦＷ別所がゴール前で触り、ボールはゴールへと吸い込まれた。ついに追加点を奪った関大は、さらに攻撃を続ける。同13分にはＦＷ野口主将から細かくボールをつないで最後はＭＦ徳田の下へ。スティックを振り抜きダメ押しの３点目を決めた。その後も関大がペースを握り続け、そのまま試合は終了。課題の得点力を克服し、秋季リーグ初戦を勝利で飾った。

目標の１部昇格に向け、最高のスタートを切った関大。しかし、ＦＷ野口主将は課題点として春と同じ「決定力」を口にする。インカレ出場を決め勢いに乗っているチームは白星を重ねていけるのか。関大ホッケーの集大成が問われる。【文／写真：井原郷志】

▽ＦＷ野口主将
「 ）ゲームを振り返って) ３点取れたというのが一番良かった。今まで点数が取れなかったのが課題だったが、３点取れたということはチームにとって大きなことだった。しかし、内容としてはもっともっと決められるところがあった。決め切れなかったというところがあったので課題が見つかる試合だった。（夏休みにどのような準備をしたのか）決定力が課題なので、シュート練習やキーパーが蹴った後のボール処理の練習を重点的に行った。（春季リーグは）左攻めを多くしてしまって、敵の方に取られるということが結構あったので、今回は練習試合などで右を使って攻める練習をした。（秋季リーグについて）今季はフィールドゴールをしっかり決めて、２部で優勝して入れ替え戦に出場したい。入れ替え戦に勝利して１部昇格を果たしたい」