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◇令和7年度関西学生秋季リーグ戦第3節◇対京大2回戦◇9月21日◇GOSANDO南港

京 大 000 021 110=5
関 大 000 1140 14X=20

(京)玉越、中野、谷村、宮島、永田―松本、南
(関)百合澤、曽我部、髙岡、羽藤、山下健―小村、大橋

1(三)宮本青
2(遊)山田
3(右)中村莞
4(二)下井田
5(一)小谷太
6(捕)小村
7(左)鹿熊
8(中)山本峻
9(投)百合澤

1回戦は辛勝ながらも勝利し、勝ち点獲得を懸けて臨んだ2回戦。リーグ戦初先発の百合澤飛(たか=人2)が、4回まで0を並べる。援護したい打線は4回に、小村和大(文4)の本塁打を含む11得点。一気に試合を決めると、終盤には森内大奈(情3)にも本塁打が飛び出し、17安打20得点で勝利を収めた。

先発マウンドに上がったのは、昨日からの予定通り百合澤。大型サウスポーに2回戦が委ねられた。立ち上がりから2個の四球を与えるが、相手4番・松本径(京大)を併殺に斬る。2回も四球を与えるが、2個の三振を奪い先制は許さない。打線は3回、先頭の鹿熊大誠(情4)がチーム初安打を放つ。続く山本峻輔(人2)の放った大きな打球は、あとひと伸び足りず中飛に。先制とはならなかった。

IMG_0216-200x133 【野球】小村、森内の1発を含む20得点で勝ち点奪取!
△鹿熊

試合が動いたのは4回。先頭の下井田悠人(はると=経4)が復調の兆しとなる2試合連続安打で出塁する。さらに瞬足を生かし盗塁を成功させると、小谷太誠主将(社4)の進塁打で三塁へ。序盤の好機を逃したくない場面で、打席には好調の小村和大(文4)。「(先発の)百合澤が粘っていた。まずは最低限1点を取ることが自分の仕事」と、低い打球を放つ。これが遊適時打となり、先制に成功した。さらに山本峻、宮本青空(はる=経2)、中村莞爾(安全3)、下井田からも適時打が飛び出し、8点を奪う。極めつけは、先制打を放った小村。1死一、三塁から2球目をすくい上げる。打球はそのまま左中間深くへ突き刺さった。オープン戦も含めて大学初の本塁打。「すごくうれしかった」と、喜びをかみ締めてダイヤモンドを1周した。4回にスコアボードに刻まれた得点は『11』。序盤に試合を決定づけた。

IMG_2165-200x133 【野球】小村、森内の1発を含む20得点で勝ち点奪取!
△小谷主将(左)と小村

百合澤は5回に初安打を浴び、2点を献上。制球には苦しんだものの、5回2失点で先発として試合を作った。その裏、勢いづいた関大打線は止まらない。小谷主将の左中間適時二塁打と小村の左適時打で、さらに4点を追加。スタンドからは『応援歌』が鳴り止まず、大盛り上がりとなった。

IMG_1731-200x133 【野球】小村、森内の1発を含む20得点で勝ち点奪取!
△百合澤

6回からは2番手・曽我部僚太郎(政策4)が登板。3つの死球を与え1点を失う。裏は、山路朝大(人1)と井上大志(人2)を代打で起用し、フレッシュな風を送り込むが追加点とはならない。7回は3番手・髙岡太征(社4)がマウンドに上がる。3本の安打を浴び、1点を献上。それでも裏の攻撃で、すぐさま突き放す。代打・川尻大翔(環都2)が二塁打を放つと、続く代打・大橋岳斗(文2)の左越二塁打で16点目を獲得した。

IMG_2691-200x133 【野球】小村、森内の1発を含む20得点で勝ち点奪取!
△大橋

8回から登板した羽藤翼(商2)も1点を失う。その裏、中村莞のこの日4打点目となる適時打で追加点を奪うと、2死二塁で途中出場の森内が打席へ。「これまで悔しい思いをしてきた。その中で回ってきたチャンスを絶対にものにするつもりだった」(森内)。ここまで苦しんできたムードメーカーが初球を振り抜く。完璧に捉えた打球は打った瞬間それと分かる特大の本塁打。20点目となる2ランを放り込んだ。最終回のマウンドに立ったのは、投手責任者・山下健信(政策4)。見事に0点で抑え、第3節は連勝で勝ち点を獲得した。

IMG_0221-200x133 【野球】小村、森内の1発を含む20得点で勝ち点奪取!
△本塁打を放ち、生還する森内

1回戦では、荒谷紘匡(法4)を中心に守り勝った関大。一方の2回戦は打線が爆発と、投打で収穫を得た。目指すは、第3節から8連勝し、勝ち点4での優勝。今節で連勝を収め、残るは6戦だ。決して簡単な道のりではないが、次戦の同大戦で弾みをつけ逆襲を図る。【文/写真:櫻田真宙、村田淳希】

▼小谷主将
「(勝ち点を獲得したが、今の心境は)1節目を連敗して、勝ち点を落としてしまって。そこから8連勝しないと優勝も見えてこないので、『8連勝しよう』と言って今節に臨みました。まずは京大戦で連勝できたところは一安心です。(1回戦は2得点だったが、2回戦は打線が爆発)1回戦は、京大のなかなか球速の出ないピッチャーに苦戦しました。全部のボールが打てそうだと思うけれど、その中でどのボールを打つかをしっかりと選択して、迷わずやることを昨日のミーティングで話しました。きょうは、みんながうまく整理して、よく打ってくれたなと思います。(次戦の同大戦に向けて)春に負けている相手だし、勝たないといけないと思います。リーグ戦を、勝ち点2で折り返せるようにしたいです。相手のキャプテンも大阪桐蔭高出身なので、負けないように。自分たちの作ってきたチームをぶつけ合わして絶対に勝ちます」

▼小村
「(先制打を放った)1死三塁で、自分が打つというより、もう内野ゴロでもいいから1点を取りたいと思っていました。百合澤がなんとか粘っていたので、まずは1点を取ることが最低限の仕事だったので、粘りながらも最低限の仕事ができて良かったです。(次の打席では本塁打を放った)まさか入るとは思っていなかったです。別に待っていた球ではなかったんですが、振りにいって。外野の頭は越えるかなと思ったんですけど、まさかホームランとは思わなくて、めっちゃ伸びたなと思います。(どんな心境でダイヤモンドを1周したか)大学に入ってから、オープン戦も含めて初めてのホームランだったので、ゆっくりベースを回るが新鮮で、めっちゃうれしかったです。(捕手としては、リーグ戦初先発の百合澤をリードした)とりあえず彼の最大限の特徴を生かすには、ストレートを気持ちよく投げさせることだと思っていました。2年生なので、テンポの声かけを中心に、落ち着かせることは意識してやっていました。(次戦の同大戦に向けて)しっかり4日間で準備をして、次も勝ち点が取れるように全員全力で戦っていきたいと思います」

▼森内
「(本塁打を振り返って)春から苦しいシーズンが続いていて、なかなか初めから試合に出ることができず、悔しい思いしていました。その中で回ってきたチャンスを、『絶対にものにするんだ』という気持ちで準備していました。(本塁打の手応えは)完璧でした。打った瞬間に入ったと思ったので、なかなかこんな経験はできないと思って、かみ締めてダイヤモンドを周りました。(ベンチに戻ってきた時の心境は)ダイヤモンドを回った時はあまり感情を出さずに回っていたんですけど、やっぱり戻ってきてみんなが喜んでいるのを見て、自分も喜びが爆発しました。(次節に向けて)勝ち点4でリーグ優勝している例もたくさんあります。ここから6連勝して4年生、特に小谷さんをリーグ優勝、日本一に導けるように、どんな立場でもチームに貢献できるように頑張ります」

▼百合澤
「(リーグ戦初先発、どのような心境でマウンドに上がったか)とにかく0点で抑えるというのを意識して上がりました。(登板に向け準備してきたこと)3月から久米さんに指導していただいていて、そのトレーニングを信じてやり続けています。アップで試合の結果が変わると言われているので、昨年以上にアップをしっかりしました。(投球を振り返って)先頭に四死球を多く与えてしまったんですけど、その中でランナーが出てから粘れたというのは良かったです。(次戦に向けて)とにかく0で抑えるということを意識してやっていきます」

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