◇第56回秋季関西学生リーグ戦◇対天理大◇9月14日◇園田学園大学
天理大 000 00=0
関 大 063 0X=9
1(中)村上
2(遊)勝目
3(三)荒木
4(捕)大塚
5(一)玉岡
6(投)新屋
7(DP)園部
8(右)井上
9(二)上田
FP(左)髙川
春季リーグ戦では、2部降格という悔しい結果で終わったソフトボール部女子。秋季リーグ戦では1部最短復帰をかなえるべく、一戦必勝で挑んだ。迎えた初戦は見事勝利。第2戦では天理大と対戦した。先発の新屋ひなた(人4)の好投もあり、守備から流れを作る関大。2回は連打で6点を奪うビックイニングに。終始、関大のペースで試合が進み、開幕連勝を決めた。

1回表、掛け声とともに守備につく関大。エース・新屋がマウンドへ上がる。先頭打者を見逃し三振に。その後は安打を許すも、ストライク先行で投げ込む。新屋は初回から2つの三振を奪う、上々の立ち上がりとなった。その裏、関大の攻撃は三者凡退。両投手の好投で初回が終了した。

試合が大きく動いたのは2回。新屋がテンポの良い投球で3人で斬る。その裏、この回先頭の大塚弥香(やこ=文4)が右中間三塁打を放ち、チャンスメーク。続く玉岡奏(人2)の右前適時打で先制点を奪う。なおも好機は続き、園部真央(法1)の左中間適時二塁打で追加点を挙げた。その後も、上田陽花莉(文3)と勝目結月主将(人4)、荒木咲音(人2)の適時打でこの回一挙6得点。打者一巡の猛攻で大量リードを得た。

3回も打たせて取る投球で、相手に得点の機会を与えない。攻撃は、玉岡と新屋の連打で7点目。さらに代打で出場した髙橋莉奈(安全1)と𠮷田梨乃(人4)の進塁打で好機を広げる。古長愛夏(安全2)の犠飛間と村上心優(文1)の中前適時打間にそれぞれ走者が帰還。この回で3点を追加することに成功した。
4回は新屋に代わり山本萌楓(人3)がマウンドへ。味方の失策で出塁を許すと、二塁打を浴びピンチの状況に。それでも、勝目主将の好返球があり、なんとか失点をまぬがれた。その裏は、初回以来の三者凡退となる。

5回は出場メンバーを大きく変更。捕手・大塚以外は2年生以下という、フレッシュな選手たちが守備につく。ゴロも難なくさばき、バックから試合を盛り立てた。投手の桑原和沙(あいさ=人1)は堂々たる投球を見せ、三者凡退で試合終了。3投手の完封リレーで開幕連勝を飾った。

1部昇格へ順調に突き進んでいる関大。次戦以降は2部上位校との対戦だ。厳しい戦いが待ち受けるが、部員28人の力を合わせ、1勝を積み重ねていく。いざ全勝優勝で、『1部復帰』へ。【文:井藤佳奈/写真:村田淳希】
▼勝目主将
「(秋季リーグ戦が開幕したが、どのような気持ちで挑んだか)2週間前にインカレがありました。初戦突破を目指してやってきたんですけど、悔しい結果に終わってしまいました。その後に秋季リーグ戦があるというところで、全員で切り替えて、全勝優勝で1部昇格することを目指して取り組みました。初戦と2戦目を無事に勝てたので、本当にほっとしています。(天理大戦で試合前にどのような声掛けをしたか)全試合を通して、全勝優勝がプレッシャーになるので、関大らしくということは、どの相手になっても徹底してやろうとしています。天理大戦では初戦よりもっと関大らしさを出していこうと話していました。(第2打席では三塁打を放ったが、打席で意識したことは)後ろにつなごうと思っていました。つないでくれたのもあったので、自分が返そうと思って思い切っていきました。(無失点に抑えた投手を後ろから守っていて)昨日に比べたら、調子的に良くはなかったと思うんですけど、捕手と一緒に配球を含めていいテンポ感で守りやすかったです。そこが0点につながったと思います。(残す秋季リーグ戦への意気込み)次戦以降も厳しい戦いが続くと思うのですが、関大らしさを常に持って、総力でとにかく勝ちを目指してやっていきたいと思います」
▼大塚
「(秋季リーグ戦にどのような気持ちで挑んだか)春季リーグ戦で2部降格という経験をして、4年生としても自分たちの代で落ちてしまったので、本当にこのリーグで絶対全勝優勝をして1部昇格をしようという気持ちで挑みました。(この試合で心がけたことは)自分たちの形は崩さないでおこうという話をしていました。攻撃にしても守備にしても、しっかり自分たちのリズムで立ち上がりから入ろうという話をしました。最初の打撃は手こずったのですが、守備からリズムを作れて、いい形で点を取れたと思います。(捕手として心がけたことは)今日はどんどん打たせて取ろうと思っていました。だからあまり球数を使わずに、バックでしっかり守っていこうと思って、リードをしていました。(打撃で意識していたことは)初回は三者凡退で終わってしまって。それが全部フライアウトだったので、ゴロとかライナーの低い打球を打って、流れを変えようという思いはありました。(秋季リーグ戦での目標や意気込みは)目標は全勝優勝で1部に昇格することです。次も苦しい戦いが続いてくると思うんですけど、28人総力で勝てたらいいなと思います」
コメントを送信