◇令和７年度関西学生秋季リーグ戦３部優勝決定戦◇対神大◇９月５日◇ベイコム総合体育館

○関大３－１神大
［Ｗ１］榎・世古○３－０
［Ｓ１］隅谷●０－３
［Ｓ２］榎○３－０
［Ｓ３］水口○３－２

２部入れ替え戦進出を懸け、３部Ｂ全勝の神大と対戦。ダブルスの榎花恋女子主将（人３）・世古茉由加（人２）ペアがストレート勝利を果たす。しかし、続く１番シングルスの隅谷夏実（人４）がストレートで敗北。試合を振り出しに戻されるも、続く２番シングルスの榎女子主将、３番シングルスの水口琉衣（社２）が白星を挙げる。３部リーグ優勝を果たし、２、３部入れ替え戦へ進出した。

入れ替え戦出場を懸けた重要な一戦のトップバッターは榎・世古ペアのダブルス戦。相手はカットマンを有するペアだ。第１ゲームは榎のバックドライブが決まり、先制点を奪う。その後は４連続得点で一気に流れをつかんだ。ツッツキとドライブを使い分け、相手を翻弄（ほんろう）。11－５でこのゲームを奪った。第２ゲームは中盤まで一進一退の攻防に。それでも、粘り強くラリーを重ね、相手のミスを誘う。世古のフォアドライブが決まり、ゲームポイントを握った。最後は３球目を榎が仕留め、ゲームを連取。第３ゲームは、２人のコースを突くドライブが光る。３球目から積極的にドライブを仕掛け、相手を崩した。チャンスボールをミスなく決め切り、勢いに乗る。緩急をつけたドライブで相手を寄せ付けない。最後までリードを守り抜き、11－７でこのゲームを奪い、見事ストレート勝利を収めた。

シングルス１番手として登場したのは、隅谷。第１ゲームは、序盤から２－５とリードされる展開に。相手のミスもあり一時は１点差にまで詰める場面もあった。しかし、中盤から６連続得点で一気に差を広げられてしまう。５－11で第１ゲームを献上。しかし、第２ゲームは隅谷が先制する。だが、その後は攻撃の糸口を見い出すことができず、３－11と連続でゲームを落とした。追い詰められた第３ゲーム。試合の流れをつかみたかったが、依然として状況は変わらず。大差をつけられ敗北を喫した。

互いに１勝し、振り出しに戻った中、３番シングルスとしてエース・榎女子主将が登場。第１ゲームは相手に連取を許す。その後もラリーからミスがあり、２－７と５点差をつけられた。暗雲が立ち込めるが、ここから試合は一転。鋭いコースを突くドライブや、相手のミスを誘うプレーで一気に同点に追いつく。その後は勢いを緩めず４連続得点。第１ゲームを奪った。続く第２ゲームは、サービスエースで榎が先制する。ミスが重なりすぐさま逆転されるも、相手に主導権は渡さなかった。大差をつけゲームを連取する。第３ゲームは５連続得点でリードを広げ、そのまま逆転を許さなかった。最後はドライブが決まり試合終了。ストレート勝利でチームに勢いをもたらした。

２勝１敗で迎えた３番シングルスには、水口が登場。第１ゲームは積極的にドライブを仕掛け、リードを広げる。しかし、７－３で終盤に差し掛かったところで流れは一変。ミスが重なって同点に追いつかれてしまう。その後は一進一退の攻防戦を繰り広げるも、９－11で第１ゲームを落としてしまった。第２ゲームは、水口が主導権を握る。相手のミスもあったものの、ここぞの場面で得点を重ねた。11－４でゲームカウントは１－１に。続く第３ゲームは序盤から相手に点差を広げられる展開になる。点差を縮めることができずこのゲームを献上。追い込まれた第４ゲームは、鋭いドライブやサービスエースで得点を重ねる。なかなか点差をつけることはできずデュースに突入。ラリーを制し、第４ゲームを奪う。第５ゲーム序盤は、落ち着いたプレーで３連続得点。点差をつけたが、その後は拮抗（きっこう）した状態が続く。一時は１点差に詰められるも逆転を許さなかった。10－７でマッチポイントに到達し、最後は激しいラリーを制し得点。フルセットにもつれ込んだ接戦を制し、関大の勝利が確定した。

４番シングルスに回すことなく優勝決定戦を制した関大卓球部女子。３部リーグ優勝を果たして２、３部入れ替え戦進出を決めた。入れ替え戦の相手は春季リーグで敗北を喫している武庫女大。全員で２部最短復帰を果たす。【文：写真／井藤佳奈、木村遥太】

▽榎女子主将
「（試合を振り返って）自分たちのチームと神大を比べると、実力的には同じ選手がいるので競った試合になるのは分かっていて。その上で、一人一人ができることをして戦うことができたので良かったと思います。（秋季リーグを通して良かった点）１敗した時に、めげそうにはなったけれど、それぞれがとにかく自分にできることをやろうという感じで。対戦チームのデータを聞いたりしながら、全員で３部優勝に向けて協力できたのが良かったと思います。（入れ替え戦に向けて改善したいこと）入れ替え戦で戦うチームには春季リーグ戦の時に負けてしまっています。あと数日しかないけれど、春リーグのビデオを見返したり、それぞれが自信を持ってできるプレーを確認して、自分のいいところを出せるような試合をできるように準備していきます」