Loading Now
×

◇文部科学大臣杯第80回全日本大学対抗選手権大会(トラック)2日目◇8月30日◇TIPSTAR DOME CHIBA◇

[男子オムニアム予選]
2組 7位 西村 獲得ポイント 5 

[男子チームスプリント 予選]
14位 関大 (竹内、上中、西口)50.480

[ケイリン敗者復活戦]
2組5位 竹内

[男子オムニアムⅠスクラッチ]
10位 西村 獲得ポイント 22 

[男子オムニアムⅡ テンポレース]
9位 西村 獲得ポイント 24

[男子オムニアムⅢ エリミネーション]
4位 西村 獲得ポイント34 

[男子オムニアムⅣ ポイントレース]
3位 西村 獲得ポイント15

[男子オムニアム 最終結果]
総合7位  西村 合計ポイント95 

迎えた大会2日目。関大からはケイリン、チームスプリント、オムニアムの3種目に出場した。チームスプリントでは、昨年の記録を1秒以上上回るタイムを記録。オムニアムでは、西村聡太(商3)がけがを負いながらも大健闘を見せ、7位入賞を果たした。

初めに行われた種目はケイリン。昨年に続き、竹内奨吾(法3)が登場した。ケイリンは、1組5・6名の選手が6周を走りその着順を競い合う。この競技では選手同士の賭け引きが多く、組内順位によって結果が決まっていくため、タイムではなく着順が重要だ。予選4組に現れたのは竹内。決勝進出ラインである組内2位以上を狙う。竹内は、4周目のラインから、外側をまわって勝負を仕掛けた。スピードを一気に加速させ、順位を上げていく。しかし、最後まで粘り切ることができなかった。組内5位で敗者復活戦へとまわる。

各組2名が1/2決勝に進むことができる敗者復活戦。竹内は、後方からレースをスタートした。足を温存し、仕掛けるタイミングを見計らう。残り2周に入ったところで前の選手が外側をまわって仕掛けた。それを確認した竹内は、ピッタリと後ろにつき、一緒に上がっていく。だが、最後までついていくことができなかった。2戦とも良いタイミングで仕掛けを見せた竹内。だが、昨年を超える予選突破とはならなかった。

続いて行われたのはチームスプリント。竹内、上中陽生(経1)、西口惠唯(社2)がエントリーした。この種目は、3人の選手が横一列で同時にスタートし、1周ごとに先頭の選手がコースから外れていく。いかに前を走る選手が後ろを引っ張り、スピードを上げられるかが好記録への鍵となる。ホームストレートからは関大が、バックストレートからは立教大が出走した。一度は、立教大のフライングがあり、やり直しに。それでも、一走の竹内が落ち着いてスタートを決める。徐々にスピードを上げていき、第4コーナーからホームストレートに入ったところで、竹内が列から離れ2走の上中が引っ張る形に。

IMG_7872-200x133 【自転車】インカレ2日目。西村がオムニアムで7位入賞!
△竹内

上中は好ペースを維持し、3走の西口を引っぱった。最後の最後まで足を緩めることなく走り切り、最後は西口が単独で1周を走る。

IMG_7907-200x133 【自転車】インカレ2日目。西村がオムニアムで7位入賞!
△上中

2人のたくましい走りに背中を押されゴールを果たすと50.480を記録。昨年の記録を1秒以上縮める好記録となった。

IMG_7914-200x133 【自転車】インカレ2日目。西村がオムニアムで7位入賞!
△西口

オムニアム予選2組には、西村がエントリーする。予選は下位3名が落ちる形式となった。レースは序盤から2名が遅れる展開に。中盤にも1名がDNFとなり、この時点で下位3名が確定する。その後は、ゆったりとしたレースとなった。予選を突破した西村は、4種目の合計得点を競うオムニアム本戦へと駒を進める。1種目はスクラッチ(10km)。着順がそのままポイントにつながる種目だ。スタートすると、終始前方を位置取りレースを進める。また、先頭になると一度列から離れ、集団の後ろにつけて体力を温存させた。試合が大きく動き始めたのは残り3周あたり。選手たちが2つの集団となり始める。西村は第2集団前方につけ、様子をうかがう。残り1周で仕掛けたものの、最後まで先頭集団には追いつけなかった。それでも、第2集団の上位につけ、10位でフィニッシュ。22ポイントを獲得した。

IMG_7980-200x133 【自転車】インカレ2日目。西村がオムニアムで7位入賞!
△西村

次に行われたのはテンポレース(10km)。最初の5周以降、各周回ごとにおいて、1位でフィニッシュラインを通過した選手に1点が与えられ、10km終了時の持ち点で最終順位が決まる。西村は号砲が鳴ると最初の5周は様子をうかがうように中盤につけた。西村が仕掛けたのは17周目。一気に先頭へ躍り出ると、そのまま順位を維持する。第3コーナーから第4コーナーにかけて背後からスプリントをかけられたが、差を詰めさせず。逃げ切って1点を手にした。だか、後半は上位3名が集団から離れ、逃げの展開を見せる。以降は、その3名がポイントを独占した。西村もなんとか得点を挙げようと、スピードを上げて前を追うもなかなか追いつくことができず。結果、西村の得点は1点となったものの、上位3名が得点を独占していたため、最終順位は、9位に。24ポイントを獲得した。

第3種目はエリミネーションだ。2周ごとに自転車の後輪が最後にフィニッシュラインを通過した選手が離脱していくこの種目。「得意種目の1つなのでここで得点を上げておきたかった」と西村。序盤から、前方内側の好位置を手にする。中盤までは好位置を生かし安定した走りを見せた。だが、選手が10人に減ったところで内側を位置取っていた弊害が出てしまう。西村は、前後左右を選手に挟まれている状態のため、スパートを思うようにかけることができない。外側から最下位を逃れようとする選手との競争に。西村は、強引にスパートをかけると、わずか数センチの差で最下位を逃れ窮地を脱した。だが、ここで前の選手の後輪と接触。フィニッシュライン通過直後に落車してしまった。さらに、第1コーナーを通過したところでも他選手2名が転倒。衝撃的な展開に会場からはざわめきの声が。一度レースは中断され、残り9人でスタートラインからの再スタートとなった。西村は、落車の影響により、ユニフォームが一部損傷し、肩からは血が流れる事態に。もう、だめかと思われたがここから意地を見せた。「落車して、再スタートになったことで、気持ちを切り替えて強気なレースをすることができた」。再レースでは、積極的に仕掛け、外側から集団の先頭につける。以降も前を張って粘り強く走り続けると残りは4名に。力を振り絞り、この種目4位となった。

最後に行われたのはポイントレース。この種目は、計100周バンクを周り、10周ごとに1位から4位を測定。順位に応じた得点を与えられる。また、集団を周回遅れにした場合にはボーナスで20得点が与えられるため、大きな得点を挙げる可能性を秘めた種目だ。「この種目は最も自分が自信のある種目。なんとか順位を伸ばしたいと思っていた」。その言葉通り積極的なレースを展開する。12周目で先頭に立つと後続が消極的だったこともあり、集団から少し離れていく。「仕掛けるチャンスだと思った」と西村。スピードを上げていき、みるみる集団との差を詰めていく。残り82周となったところで見事集団に追いつき、ボーナスの20得点を挙げた。予想外の展開に会場からは驚きの声が。このままレースを続けたいところだったが疲れから徐々に失速。途中、一度ポイント周回で1位を取るも、中盤で周回遅れに。―20点されてしまい、ボーナスで得た20点分を失ってしまった。それでも、「また、いちからだと思い、挑むことができた」。と西村。順位得点が2倍となる最終周回での1位を狙う。ラスト2周あたりから逃げ切りを計った選手を追いかけ、2番手の好位置につけた。すると、最後の1周で追い抜き、1位でゴールを果たす。結果、この種目で15得点を獲得。合計95得点で、見事7位入賞を手にした。

IMG_8355-133x200 【自転車】インカレ2日目。西村がオムニアムで7位入賞!
△賞状を持つ西村

それぞれが持てる力を出し切ったインカレ。関大からは3日目に出場する選手がいなかったため、インカレ(トラック)はここで終幕となった。多くの種目で昨年を超える結果を出し、入賞者も輩出するなど、飛躍を見せた関大自転車部。次はロードの部のインカレが待ち受けている。さらなる活躍に期待だ。【文/写真:金佐康佑】

コメントを送信