◇ 令和2年度新人戦決勝戦◇対立命大・京橘大◇4月18日◇関西大学弓道場◇
【試合結果】
1位 立命大 105中
2位 関大 98中
3位 京橘大91中
(全120射)
3つのブロックに分かれ、トーナメント方式で行われてきた新人戦。ついに各ブロックで勝ち上がってきた3校による決勝戦が行われた。「全タイトルを獲る」ことを目標に据え、まずは初戦である今大会の優勝を目指した。

緊張の1立目。1本目を3人が外してしまい良い流れを作れない。菅野竣介(シス理3)や中西啓(経4)が皆中を出しカバーするも結果は19中。他の2校に一歩出遅れる形となった。


初立では3位に沈んだがこのままでは終われない。それぞれが修正を図り、2立目、3立目では4人が皆中。3立目では、角朋香(政策4)から岡崎小夏(経3)に選手を交代し流れを変えようと奮闘した。2立目、3立目ともに21中を出し、3立目終了時点で京橘大に逆転。それでも、立命大に追いつくにはさらなる高得点が必要だった。


何とかして優勝に近づきたい4立目。岡崎から永森結祐(シス理3)に選手交代し、6人の合計的中20中越えを狙う。しかし、「試合経験のない選手だったりとか、コロナで昨年全然試合に出れていない選手が多かったのでやはり緊張とかもあったと思う」と、経験不足や緊張からか、終盤になり崩れてしまう選手も見られた。思うように数字が伸びず、再び19中で最終立を迎えた。


最後まで諦めることなく、全員が皆中を狙い集中力を高めた。永森や龍見璃胡(商3)が皆中を出すが、最終立まですべて皆中を果たしていた中西が2中となってしまうなど実力を出し切れず。結果は、5立目の合計スコアが18中、全120射のうち関大の最終的中数は98中。105中を出した立命大にあと一歩及ばなかった。


「練習のときのほうが的中率も高くて105中も出ていたので、勝てる可能性はあったなと思います」と、練習通りの力を発揮できず悔しさをにじませた選手たち。それでも、決勝まで着々と勝ち星を積み重ね、今年最初の大会を準優勝で締めくくった。新チームでの活動は始まったばかり。優勝を目指し、さらに結束力を高めていく。【文/写真:森本明日香】
▼龍見
「全タイトル獲ることを目標にしていたので、1個目から落としてしまったのはすごく悔しいです。勝てると思っていたので。練習のときのほうが的中率も高くて105中(優勝した立命大の的中数)も出ていたので、勝てる可能性はあったなと思います。(本番前の雰囲気は)いつもと変わらず結構明るい雰囲気で始められたのが良かったなと思います。崩れちゃった人もいたんですけど、それでも明るかったので楽しく20射引けたかなと思います。誰かが2中出しちゃったときに誰かは皆中出したりして、崩れちゃった人をうまくカバーしていたので総崩れにはならなくて、チームで戦うことができたかなという感じです。20射は長いので、20射の中で崩れないようにコンスタントにチームとしても数字を出し続けることは関大の課題だなと思います。(個人としては)初戦で自分がチームに頼ってしまったので、それ以外は結果的にはチームを引っ張れたんじゃないかなと思います。(今後に向けて)初戦を落としてしまったので、リベンジは果たしていきたいなと思います。もう立命には負けないと思います」
▼井上裕文主将(法4)
「新人戦のトーナメント表が発表されてからしっかりメンバーも今日の決勝戦の三つ巴の試合を意識して練習するんだよと話をして、メンバーもそれに応えてくれてしっかり決勝戦見据えた練習を淡々とやってくれた結果が今日の準優勝という結果だと思います。とにかく(各立)24射で21中をコンスタントに出して数字を積み重ねていく。もし誰かが崩れたとしても周りがカバーしてあげて、チームで崩れても次の立で取り返すという風に言って、お互いがお互いをカバーし合いながら、12射なら12射、20射なら20射でしっかりちゃんと全員で数字を積み上げていこうとしていました。(今回の数字については)練習ではしっかりと数字は出せていたので、試合のこの決勝を見据えて練習はしてきたんですけど、試合経験のない選手だったりとか、コロナで昨年全然試合に出れていない選手が多かったのでやはり緊張とかもあったと思うんですけど、練習でできていたことが試合で出せないことが今の弓道部の課題の1つだと思うので、そこはこれから始まる選手権でしっかり修正をして完璧な状態にして臨みたいなと思っています。(選手の交代が多かったのは)各ブロックを勝ち上がってきた3校で試合をするのでやはりレベルが高いので、どうしても4つ矢で皆中を出せる人を出場させないといけなくて、もともと最初の6人で皆中を出せる人を選んではいるのですが、やはり試合で緊張したりいつも通りの射ができなかったりした場合は交代する。交代はその日の朝のアップとかをみて皆中を出せそうな人を順番に出していく感じでやっていきました。(今後について)とりあえず新体制になって全部の試合で優勝すると全体で掲げてやっていたんですけど今回の新人戦を落としてしまって。でも落としてしまったらといってこれからの試合で手を抜くわけにはいかないので、そこは目標をぶらさずしっかり全部優勝を目指して、男子も女子も全国優勝、アベックを獲るというのを目標にしています。今コロナでメンバー練習しかできていないので、しっかりメンバー外の選手の思いも背負ってちゃんと選手には弓を引くようにと言い聞かせていきたいと思います」
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