◇令和3年関西学生春季リーグ戦第1節◇対羽衣国際大◇4月23日◇グリーンアリーナ神戸◇
[S1]●仲井1(18-21 21-8 14-21)2向井
[S2]○宮本有2(21-19 21-15)0日野
[D1]○佐藤・仲井2(21-12 21-14)0向井・南里
[D2]○森脇・有尾2(21-17 21-10)0日野・山口
[S3]○福井2(21-17 21-10)0南里
○関大4-1羽衣国際大
コロナ禍で約1年半ぶりの開催となったリーグ戦。この試合がリーグデビューとなる宮本有紗(政策3)と福井楓菜(シス理2)を含むフレッシュなチームで挑んだ。「久しぶりの試合で一致団結することができた」と佐藤鈴菜主将(人4)。緊張も見られたが、全員が一体となり着実に初戦をものにした。
S1の仲井杏花里(人3)は、先月の大阪学生選手権大会でシングルスAとダブルスの2冠を獲得した実力者。先に相手に第1ゲームを取られるも、2ゲーム目は21-8と圧倒し、取り返す。しかし、第3ゲームでは序盤にリードを奪われると追いついても逆転することはできず、惜しくも黒星を喫した。久しぶりのリーグで「ちょっと力が入ってしまったのかな」と佐藤主将。「その後の選手も続かないか不安だった」と話したが、見事に流れを絶ったのが、初登場の宮本有。均衡した展開の中でも、冷静にポイントを重ね、第1ゲームを制す。第2ゲームもシーソーゲームで15-15と並ぶも、16点目で絶妙なショットを決めると、そこから6連続ポイントを獲得し、2勝目も奪取。ここで1-1と試合を振り出しに戻した。
続いてダブルス戦に突入した。1組目は佐藤主将と仲井のペアで、この組は大阪学生選手権大会のダブルス覇者。高校でも共にプレーしてきたためコンビネーションは抜群で、優勝の勢いそのままにリーグ戦にも臨んだ。点を決めてガッツポーズを見せるほど、熱のこもったプレーで、相手を圧倒する。2ゲームとも相手に7点以上の差をつけ快勝し、関大勝利に王手をかけた。
2組目の森脇瑠莉(政策4)と有尾明香(人3)は大阪学生選手権大会準優勝ペア。その息の合ったプレーは、佐藤・仲井組にも引けを取らない。4年生の森脇は「引っ張っていくという自覚が一番強い」と佐藤主将が太鼓判を押す選手。プレーでも言葉でもペアを鼓舞し、2勝をつかんだ。この段階で3-1と関大の勝利が決まった。
当初出場予定だった佐藤主将に代わり、S3で登場したのは福井。「めちゃくちゃ緊張しました」と初の試合を振り返ったが、その緊張を一切感じさせないパワフルなショットを連発する。勝負どころでしっかりと点を取り切り、1勝目を奪うと、第2ゲームは早々にリードし、11点の差をつけて勝ち取った。
久しぶりのリーグ戦で緊張感のある中、コロナ対策で声は出すことができないが、うちわを使った拍手での精一杯の応援で、勝つ雰囲気をつくった。「チームはめっちゃ仲がいい」と主将が言うように、団結力も勝利の一因。再びの緊急事態宣言で、リーグ戦の残りの日程は中止となってしまったが、この勝利を無駄にはしない。またバドミントンができるようになった時、もう1度一致団結し、さらなる高みを目指せるように。今日の勝利はその一歩として刻まれる。【文/写真:勝部真穂】
▽佐藤主将
「1年間リーグ戦がなくて、みんなモチベーションを上げるということが大変だった。でも、(今年は)リーグがあってみんな久しぶりの試合で一致団結することができたと思う。(S1の仲井は)今や関大を引っ張っていってくれる選手だからいけるかなと思ったけど、相手もやっぱり負けん気できたから、久々の試合というのもあって(普段)緊張しない選手だけど、ちょっと力が入ってしまったのかな。1回目(S1)って結構大事だけど、そこから崩れてもS2、D1を取れたからそれが一番勝利につながったのかなと思う。みんな負けず嫌いやから、負けたくないという思いで、一個だけしか落とさなかった。(S2の宮本は)初めての試合、デビュー戦だった。1年生の終わりに入って、すぐコロナ(禍)になったから試合に全然出れてなかった。今日デビュー戦で、プレッシャーのかかる中だったけど、一番落ち着いてプレーできていた。緊張はあんまりしてないと言っていた。(D1の佐藤と仲井は)高校が一緒。だから先輩後輩で今ずっと組んでいる。先月大阪(学生選手権大会)で優勝して、そのままの勢いで今日も入った。(D2の森脇・有尾も)先月の大会で2位。だからそのままの勢いでいった。瑠莉さん(=森脇)が先輩で、引っ張っていくっていう自覚が一番強い。(S3は佐藤の予定だったが、メンバーチェンジで福井に)初めての試合だったが、昨日から3ー1になったら準備するよと楓菜ちゃん(=福井)に言っていた。心構えはできていたと思う。今年は棄権が多くて入れ替え戦がない。本当に最悪。だけど、その中で全員で1位狙おうと言っている。ただ、順位も出ないから、勝ってこれから自信つけていこうという感じ。来週からの2回戦もコロナの影響であるかわからない中で、1発目の(仲井)もだいぶモチベーションが下がっていたんだと思う。実力としてはめっちゃ強いから。その後の選手も続かないか不安だったけど、冷静に切り替えてくれたから良かった。チームはめっちゃ仲がいい。勝って良かった。ただ、課題としては、足が動いてない。緊張しちゃって足が動いてない選手が多かった。応援もいつもめっちゃ賑やかやけど、(コロナ禍で)今は拍手だけやから、環境が全然違う。その中でも1試合ずつしっかり勝っていかなあかんっていうのがあるから、今は1勝しただけだから、勝ててうれしいけど、これからという感じ」
※試合翌日、緊急事態宣言発出のため、第2節以降の試合の中止が発表されました。
コメントを送信