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これは私の生き方の話である。

周りの人と話しているとよく、
「ポジティブやなぁ~」、「人生楽しそう」と言われる。

幸甚の至りである。「ポジティブ思考」は、自分が生きる上でのモットーだからだ。

だが、生まれたときから超ポジティブ人間だったわけではない。
ある1冊の本との出会いで、人生に革命が起きた。

高校時代に所属していた野球部。
そのグラウンドにあるマネージャー室の本棚にそれはあった。

アルフレッド・アドラーの『人生に革命が起きる100の言葉』。
そこに書かれている言葉1つ1つが私の中の固定概念を取っ払った。

F553734E-BD3F-46BB-BED5-CCC6C459CA23-267x200 人生はきわめてシンプル
アルフレッド・アドラーの『人生に革命が起きる100の言葉』

『人生が困難なのではない。あなたが人生を困難にしているのだ』。

『「やる気がなくなった」のではない。「やる気をなくす」という決断を自分でしただけだ。「変われない」のではない。「変わらない」という決断を自分でしているだけだ』。

つまり、「すべて自分が決めたこと」というわけである。

「この本を読む」という選択をしたのも私だし、この本を読んで「ポジティブに生きる」という選択をしたのも私である。

そして、この考え方と出会って、
自分の持っている感情に「気付く」ということ大切さを感じた。

「イライラしている自分」に気付く。
「緊張している自分」に気付く
「楽しいと感じている自分」に気付く。

「今、イライラしている」

ということに気付くことができれば、 その負の感情に対応する、という選択ができる。そして、それによって周りの人に気を遣わせることもない。イライラして自他ともに幸せを感じることはほぼないと思うから。

「今、とんでもなく緊張している」

ということに気付くことができれば、いつも通り振る舞うためにはどうすればいいか考える、という選択ができる。また、他人に緊張をほぐしてほしい、と頼むことができるかもしれない。

「今、この人といて楽しい」

と気付くことができれば、 その人の存在の有難みを感じ、感謝を伝える、という選択ができる。そして、それによってその人を喜ばせることができるかもしれない。

とんだ脳内お花畑野郎だとつくづく思う。
でも、これが私が思う幸せな生き方だし
こんな生き方をする自分が好きである。

難点があるとすれば、
周囲からの悩み相談にも、この超ポジティブ思考で考えてしまうことである。
これが私の考え方だ!と思うと同時に、
本当に親身になれているのだろうか?とも思う。
痛みを痛みとして感じることが少ない分、人の痛みを理解する深度が浅くなることは拭えない。
その点に関しては少しネガティブになってしまうが、 そんな自分に気付けているだけでも、きっと救いはあるはずだ。

現在、コロナウイルス感染症が広がっており、
大学スポーツ界では、上半期ほとんどの大会が延期や中止となった。
関西大学体育会各クラブの活動もこれまで通りとはいかず、制限された中での取り組みを余儀なくされている。

「活動が制限されている」

という事実をどう捉えるか。
責任転嫁をすることは簡単だが、
その中で自分が在りたい姿でいるか
どう過ごすかは自分次第。
「すべて自分が決めたこと」。
人生はきわめてシンプルである。【中西愛】

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