◇第99回関西学生選手権大会◇3日目◇8月4日◇Asue大阪プール
[女子400㍍個人メドレー予選]
小林 2位 4:58.81 決勝進出
岡田 5位 5:09.20 決勝進出
田中 9位 5:17.10
[男子400㍍個人メドレー予選]
木本 16位 4:52.04
[女子100㍍自由形予選]
木村 4位 58.36 決勝進出
吉田 5位 58.55 決勝進出
南 10位 59.38
[男子100㍍自由形予選]
深井 5位 51.45 決勝進出
松岡 8位 51.60 決勝進出
合田 14位 52.78
[女子100㍍背泳ぎ予選]
蔦川 6位 1:07.68 決勝進出
岩澤 10位 1:09.90
水野 11位 1:11.42
[男子100㍍背泳ぎ予選]
中村 8位 59.68 決勝進出
上田 13位 1:02.51
[女子200㍍平泳ぎ予選]
松本 2位 2:33.87 決勝進出
霜中 7位 2:36.27 決勝進出
比良 10位 2:39.76
[男子200㍍平泳ぎ予選]
植村 11位 2:18.68
相馬 12位 2:18.76
林 17位 2:24.07
[女子400㍍個人メドレー決勝]
小林 2位 4:55.77
岡田 7位 5:11.43
[女子100㍍自由形決勝]
木村 3位 57.68
吉田 6位 58.13
[男子100㍍自由形決勝]
松岡 4位 51.12
深井 8位 51.47
[女子100㍍背泳ぎ決勝]
蔦川 6位 1:07.74
[男子100㍍背泳ぎ決勝]
中村 7位 59.03
[女子200㍍平泳ぎ決勝]
松本 1位 2:29.67
霜中 6位 2:35.31
[女子4×200㍍フリーリレーT決勝]
関西大学(浅尾、瀬賀、吉田、木村)
2位 8:25.17
[男子4×200㍍フリーリレーT決勝]
関西大学(佐藤、松岡、合田、印南) 5位 7:40.19
※上記の順位は1部校の中での順位です
[総合順位]
女子 1部第2位 159点
男子 1部第6位 42点
3日間にわたって行われた関西学生選手権(関カレ)もついに最終日。この日も多くの選手が決勝へと駒を進める。松本悠里(文2)は200㍍平泳ぎを制し、連覇と100㍍に次ぐ2冠を達成。偉業を成し遂げた。総合では女子が去年の3位を上回る2位に。男子は最終種目の4×200㍍で意地を見せ、6位を手にし1部残留を果たす。9月に行われるインカレに向けて弾みをつける大会となった。
最終日は400㍍個人メドレー予選からの幕開けとなった。女子の部に登場したのは田中楓果(文2)、小林愛莉(安全1)、岡田結良(人2)の3選手。1組の田中は背泳ぎで組内首位に立つ。だが、後半で思うように記録を伸ばせず、全体9位で惜しくも決勝進出を逃した。続いて2組には岡田・小林の2名が出場。岡田は、得意のバタフライで100㍍を1:05.50で通過する。後半も粘り強い泳ぎで全体5位となる5:09.20でフィニッシュした。小林は、200㍍を2位で通過し、好位置につける。その後も安定感のある泳ぎを続け、4:58.81で決勝進出を決めた。男子の部には木本未来大(人2)がエントリー。バタフライを1:00.50の好記録で終える。他の種目でも着実に泳ぎ進め、自己ベストを10秒近く更新する4:52.04を記録した。

女子100㍍自由形予選に出場したのは南緩菜(商2)、木村陽香(商1)、吉田芽生(商3)。南は力強い泳ぎを見せ、59.38の組内3位、全体10位でのゴールとなった。木村は好スタートを決めると、50㍍を1位で通過する。しかし、ラスト50㍍で接戦の末、1つ順位を落とし組内2位でのフィニッシュに。吉田はスタートで少し遅れたものの、後半に実力を発揮。全体5位で予選を突破した。男子100㍍自由形に登場したのは3選手。深井伊吹(人2)は洗練されたフォームで力強く前に進んでいく。自己ベストに迫る51.45の全体2位で決勝へと駒を進めた。合田海杜(文1)はラストスパートでタイムを伸ばすも、わずかに及ばず予選敗退に。一方、松岡健太(人2)は50㍍を24.81で通過するとその後も減速することなく泳ぎ切った。全体8位の51.60でレースを終える。

次に行われたのは100㍍背泳ぎ予選。2組の岩澤木綿(ビジ1)はスタートで少し出遅れる形に。それでも安定感のある泳ぎで大学ベストを更新する1:09.90を記録した。3組には蔦川真優(社2)・水野果穂(商2)が出場。蔦川は力強いひとかきで泳いでいく。1:07.68でゴールし、決勝に進んだ。水野は50㍍を33.16と好ペースで通過する。しかし、後半に失速してしまい予選通過とはならなかった。男子の部には2名がエントリー。中村佳維徹(社3)は腕を大きく使い加速していく。50㍍地点を28.67で折り返すと、その後も粘り強く泳ぎ切り全体8位でレースを終えた。上田剣聖(法3)は綺麗なフォームで丁寧に泳ぎ進める。終盤まで高い集中力を発揮し、1:02.51で自己ベストを更新した。
女子200㍍平泳ぎ予選には松本、霜中優希(人4)、比良来望(文2)が登場。松本は序盤から首位に立つと以降もペースを維持し、組内1位でゴールした。一方で霜中は落ち着いた泳ぎを見せる。ラスト50㍍でスパートをかけると、全体7位となり決勝進出を決めた。比良は安定感のある泳ぎで自身のペースを維持し続ける。2:39.76でゴールした。予選最後の種目は、男子200㍍平泳ぎ。林尚弥(環都1)、植村友惺(化生2)、相馬海翔(経4)の3選手が登場した。林はリズム良く泳ぎ続けると、ラストスパートでスピードを大きく上げた。組内6位の2:24.07でフィニッシュする。植村と相馬は4組に並んで出場。植村は伸びのある泳ぎでレースを進める。後半も意地を見せ、大学ベストを更新する2:18.68を記録した。相馬は、前半の100㍍を1:08.00で折り返す。後半は徐々にテンポを上げていったものの、思うようにペースを上げきることができず決勝へ進むことができなかった。
午後の部、最初に行われたのは女子400㍍個人メドレー決勝。岡田、小林の2選手が出場した。両者ともに今大会2つ目のメダル獲得を狙う。好スタートを切ったのは岡田。50㍍を31.05で入ると、バタフライ終了時点で1位と約0.8秒差の2位につける。だが後半の種目が振るわず、7位でのゴールとなった。一方、小林は背泳ぎで3位から同1位まで浮上し、後半戦へ突入する。平泳ぎで少しリードを許し、最後の種目へ。力強い泳ぎで前を追ったが優勝には届かなかった。それでも2位を獲得し、今大会2つ目のメダルを手にする。

女子100㍍自由形決勝には、木村、吉田が出場。序盤一歩リードしたのは吉田だ。50㍍を27.89の3位で通過する。後半も上位で接戦を繰り広げたが、わずかに及ばず。58.13の6位でフィニッシュとなった。一方、木村は終盤に実力を発揮。接戦を制し、57.68で3位入賞を果たした。男子の部に登場したのは深井、松岡。このレースは全員が横並びで50㍍地点を迎える激戦となった。勝負の分かれ目となったのはラスト20㍍。深井は粘り強く泳ぎ切ったが、アクシデントもあり51.47で8位となった。松岡は50㍍を24.52と4位で通過すると、後半はさらに加速していく。最後の最後まで全く結果の予想のつかない勝負となった。その差はわずか0.09秒。タッチの差で4位となり、惜しくも表彰台を逃した。
次に行われたのは女子100㍍背泳ぎ決勝。蔦川は良いリズムで泳ぎ続ける。後半に少し伸び悩み、1:07.74の6位でフィニッシュとなった。男子の部には、予選を8位で通過した中村が登場。中村は滑らかなフォームで50㍍を28.61で通過する。ペースを上げたい後半だったが、なかなか上げられず59.03で7位でのゴールとなった。
リレー前最後に行われたのは女子200㍍平泳ぎ決勝。松本が5レーン、霜中が1レーンで登場した。注目は松本。初日の100㍍平泳ぎとの2冠、そしてこの種目で連覇を目指す。レースはやはり松本を中心に進んだ。練習から調子が良かったと語った松本は、50㍍地点でトップに立つと後続を突き放していく。100㍍を1:11.21と2位と2秒以上の差をつけた。このままレースを終えるかと思われたが、そう甘くはなかった。ラストスパートで2位の選手の猛追を許すと、残り10㍍で横並びに。それでも終盤の強さを発揮し、先にゴールしたのは松本。苦しみながらも0.04秒差の2:29.67で優勝を手にし、この種目連覇を果たした。また、このレースで記録した2分30秒を切るタイムは、昨年12月に行われたジャパンオープン2024以来の好記録。松本の完全復活を予感させる結果となった。一方の霜中は序盤から好ペースを維持し続ける。最後まで大きな失速なく泳ぎ切り、予選の記録を上回る2:35.31でのフィニッシュとなった。
関カレ最後の種目は4×200㍍メドレーリレーT決勝。女子は、浅尾萌々香(社2)、瀬賀映佳(化生4)、吉田、木村で挑んだ。浅尾は前半の100㍍を大きなフォームで力強く進める。1:00.27の1位で通過した。後半もリズム良く泳ぎ切ると、僅差の首位で2泳・瀬賀へ。瀬賀は途中順位を落とすこともあったが、ラストスパートでキックを多用し、再び1位に立って次に託した。3泳・吉田は序盤、落ち着いた泳ぎを見せる。後半にペースを上げたものの、近大に逆転を許し、2位でアンカーの木村へつないだ。木村は、200㍍自由形2位の実力者。逆転優勝へ期待がかかる。しかし、序盤から差を広げられると、その後も思うように差を縮めることができない。それでも、テンポよく最後まで泳ぎ切り、2位を守り抜いた。8:25.17の好記録で準優勝を果たす。男子の部には佐藤圭悟(化生4)、松岡、合田、印南澄空斗(法4)が出場。大学ごとの総合得点で競う総合順位でこの時点、1部7位だった男子は2部降格の危機を脱するために6位の立命大よりも上の順位が求められていた。そんな中、1泳を務めたのは佐藤。レース前には息を吐き、集中力を高めた。佐藤は、100㍍を55.46で通過すると以降も失速することなくレースを進める。7位で2泳の松岡へとつないだ。松岡は軽快な泳ぎを見せ、上位に食らいつく。だが、終盤に速度を上げきれず、3:50.62でレースを終えた。3泳を務めたのは合田。勢いよく前に出ると100㍍を55.33の好記録で後半戦へ突入する。なんとか5位の立命大との差を縮めたいところだったが、思うようにペースを上げることができない。1.34秒差でエース・印南に託した。「自分の力を出し切ることができれば(立命大に)勝てると思っていた」と印南。勢いよくスタートを切ると、力強い泳ぎで徐々に差を埋めていく。100㍍を通過したところでその差は0.81秒に。味方の大きな声援を背にさらに加速していくと、ラスト50㍍地点でついに並んだ。男子1部残留、そしてインカレの団体出場へ。運命の50㍍が始まった。印南は失速することなくコンマ1秒でも速くゴールへと泳ぎ続ける。だが、接戦を抜け出すことはできず、全く並んだ状態で両者フィニッシュした。緊張の趣で皆が電光掲示板を見守る中、割れんばかりの歓声が鳴り響いたのは関大応援席から。印南は副将であり、エースたる所以を見せつけ、0.03秒差という壮絶な戦いを制した。リレーを応援席から見守っていた辻岡翼主将(情4)の目からは涙が。関大に関わる選手、マネージャー、保護者まで全ての人が喜びをかみしめる。関カレの最後に待ち受けていたのは劇的なドラマだった。


3日間を通し、多くの入賞者を出した関大。女子は総合2位、男子は総合5位と1部残留を決め、インカレの団体出場権を得た。アクシデントや体調不良など、さまざまな試練があった今大会。それでも、苦難を乗り越えたこの経験を糧に4年生は最後のレースとなるインカレへと向かう。【文:金佐康佑/写真:桝井来夢】
▽松本
「(記録と順位どちらを意識していたか)今回はタイムを意識して泳いでいました。優勝できたことはうれしかったですが、タイムはまだ自分の納得のいくところではなかったです。(今年初の2分30秒切りについて)ずっと2分30秒を切れていなかったので良かったです。ですが、先日の100㍍の感覚的に、27秒、28秒を出したかったです。(レース中に意識していたこと)最初の100㍍を1分11秒で入りたいと思っていたので、その目標は達成することができて良かったと思います。(レース中の感触はどうだったか)150㍍までは自分の泳ぎができていたと思います。しかし、150㍍から200㍍は泳ぎが焦ってしまい、崩れてしまったので「落ち着きがないな」というふうに泳ぎながら感じていました。(練習中の調子は)試合よりも練習の方が調子が良かったです。やはり、試合用の水着は感覚が変わるので、もう少し試合用の水着でも練習をしたいなと思います。(インカレに向けて)インカレでは2分29秒だと、決勝に残れるか微妙なラインだと思います。なので、もう少し調子を上げて戦えるように頑張りたいと思います。(関カレで得た成果や課題)今回は昨日の100㍍のメドレーリレーで1分8秒8が出たので、もう少しそこのスピードを強化して、体力をつけてインカレに臨みたいと思います。(インカレの目標)今年はメダルを獲得できるように頑張ります」
▽印南
「(関カレを総括して)昨年がとても良かったので、自分の理想と現実のギャップに苦しめられた3日間でした。予選から決勝に進んで、最低限の点数を取るという目標は達成できていたのですが、そこから自分の目標としていたタイムを達成することができなくて。このようなギリギリの戦いになったのも、自分の1つの責任だと感じていました。なので今大会を通して苦しかったなと思います。(部の雰囲気は)全員で応援することができていて、とても良い雰囲気だったと思います。そして、ギリギリの戦いと分かっている中でも、最後まで諦めずに戦えたことが最後のリレーで競り勝てた要因だと思います。(リレーのレース前の心境は)入場前までは勝てると思っていたのですが、スタート前にメンバーを見た時に「少しやばいな」というのは感じていて。このレースは自分のところで勝負になるなと思っていました。非常にプレッシャーを感じましたが、みんなが応援してくれている姿を見て緊張がほぐれ、応援が力になっていることを改めて実感しました。(約1秒差で出番が回ってきた)実力的には自分の方が立命館の選手よりも上という自負があったので、100%自分の力を出し切ることができれば勝てると思っていました。なので、自分の力や、今までの経験を信じて飛び込みました。(最後の最後まで接戦となった)自分が泳いでる時は前半で追いついていて、150㍍のところで体半分ぐらい立命大を離しているつもりでした。なので、ここまでギリギリの勝負になっていたということに、自分でもびっくりしました。なんとか競り勝てて良かったです。(試合を終えて仲間からはどのような言葉をもらったか)副将としてこの3日間、あまりチームを引っ張る姿を見せきれていませんでした。なので、最後にみんなからエースという、うれしい言葉を言っていただけたことが本当にうれしかったです。(インカレの目標)個人としては、自己ベストを必ず更新してB決勝に絡めるようにあと1カ月進んでいきたいと思います。また、リレー種目では去年が17位という悔しい結果で終わったので、もう1度B決勝を狙っていけるように頑張りたいと思います」
▽辻岡翼主将
「(関カレを総括して)女子の方は順調に進んで、1位の近大の背中を捉えるような点差で2日目を折り返しました。最終的には約20点ほど差をつけられましたが今回の目標であった2位を達成できたので、来年、これから先に優勝を目指していけるようないい関カレになったと思います。男子の方は初日から平泳ぎのエースである、4年生の相馬の体調不良による欠場や、2年生の深井が50㍍自由形決勝でアクシデントがあって8位であったり、なかなかうまくいかない関カレのスタートダッシュでした。そこから2日目、3日目と徐々に得点を上げていったのですが、やはり、元々の目標である4位をかなり下回る状況で、2部もちらつくような状態でした。それでも、ラストの4×200㍍フリーリレーで負けたら2部、勝ったら1部残留という究極の勝負を副将の印南がしっかりと最後は勝ち切ってくれたので、本当に良かったなという気持ちです。(最後のリレーはどのような気持ちで見ていたか)僕としては2部に落ちるということはあまり考えずにこの関カレに来ました。ですが、関カレを通して少しずつ考えるようになって、本当にラスト勝ったら残留、負けたら降格というところまで来て。最後に僕ができることは応援だけで、仲間を信じることしかできなかったのですが、本当にずっとハラハラドキドキで。最後の印南が泳いでいる時は不安と興奮で涙を流しながら、最後の25㍍は必死の思いで応援席全体で魂を込めた応援を届けられたかなと思います。(1年生から4年生まで幅広い選手が出場していた)もちろん男女ともに4年生がリレーや、個人の活躍があり、しっかりと引っ張っていたと思います。また、1年生から3年生の活躍も関大の強みだと思うので、来年以降も4年生が抜けた分の穴をしっかりと1年生から3年生が埋めて、新たに迎える新入生とともにもっと強くなってくれることを期待しています。(自身の関カレの結果を振り返って)決勝進出で得点を取って、チームに貢献することは残念ながらできなかったのですが、最低限のベストタイムの大幅更新というところの目標はしっかりと達成してチームにいい影響を与えられたので良かったかなと思います。(インカレに向けて)良い形で終えた選手たちはこのままあと1カ月、強化を重ねてより活躍していただきたいです。またチーム全体では体調不良などもあり、思い通りにいかなかった選手の方が多いのではないかなと感じます。あと1カ月でしっかりとインカレに合わせて、4年生はそこで悔いなく最後の引退レースを泳げるように頑張っていきたいと思います」
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