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◇2025年度関西選手権競漕大会◇7月5・6日◇大阪府立漕艇センター

[男子シングルスカル]
S:森
予選3組 5着 10:32.99
R決勝1組 4着 7:49.91

[女子ペア]
B:谷川
S:戸井田
予選2組 4着 10:14.76
R決勝 2着 7:15.20

[女子ダブルスカル]
B:大木
S:宮前
予選2組 4着 9:48.28
準決1組 6着 9:19.59

[男子フォア]
B:田中仁
2:松山
3:松本
S:渡邉
予選 4着 7:41.61
A決勝 5着 7:23.03

[男子舵手つきフォア]
S:村上
3:浦山
2:山本陸
B:光田
C:藤原
予選1組 3着 8:20.84
R決勝1組 6着 6:13.48

[浜寺杯男子エイト]
B:竹内
2:安藤
3:山本一
4:渡辺
5:南野
6:高田
7:伊藤
S:西田
C:田中道
予選2組 除外
R決勝 1着 5:38.68

既に梅雨が明け、夏の強い日差しが照りつける中、関西選手権大会が幕を開けた。関大からは6種目で出場。9月に行われるインカレを見据える上で重要な一戦となったが、チームにとっては収穫と課題の両方が浮き彫りとなる大会に。

まずは、人生初の個人種目出場となった男子シングルスカルの森匠海(社2)。予選では、序盤から他の艇を追いかける展開に。しかし、追いつくことはできず4位と大きく差を広げられ5着でゴールした。その午後、1500㍍で行われたR決勝では7:49.91で4着。自身のレースプランは実行できたものの、「技術が足りなかった」と課題を口にした。

IMG_3038-200x133 【漕艇】収穫と課題を手にした関西選手権に
△森


谷川智砂(法3)と戸井田黎(れい=社4)は女子ペアで出場。予選では500㍍地点で3位とするも、後ろの艇に追い越されてしまい、4着でゴールした。R決勝では同大との一騎打ち。スタート直後はわずかな差で同大が前に出るも、両者意地を見せ接戦に。しかし、そのまま逃げ切られ2着で終えた。それでも、スタートから積極的に動き、中盤で足蹴りを入れるというレースプラン通りの展開を見せる。挑戦の舞台で確かな手応えをつかんだ。

IMG_3039-200x133 【漕艇】収穫と課題を手にした関西選手権に
△W2-

大木月稀(政策2)、宮前千洋(文3)の女子ダブルスカルは、予選を4着の9:48.28で通過し準決勝へ。準決勝ではタイムを約29秒短縮する9:19.59の力漕を見せたが、決勝進出はならず6着。「準決勝に滑り込むことができて良かった。悔いなく終われた。次につながるレースになった」と宮前。強豪との対戦で明らかになった実力差をモチベーションに変え、インカレまでの2カ月でその差を1秒でも縮めることを目指す。

IMG_3041-200x133 【漕艇】収穫と課題を手にした関西選手権に
△W2x

今大会、唯一A決勝に進出した男子フォア。予選を7:41.61の4着で通過すると、決勝ではスタートから飛ばす積極的なレース展開に。予選からタイムを約18秒縮め7:23.03でフィニッシュし、5着となった。「後半1000㍍地点から失速していくのが課題」(松山聡一郎主将=環都4)とレースを振り返る。インカレに向けて心肺持久力の強化を誓った。

4年生の村上が2年生4人を率いた男子舵手つきフォア。予選では安定した漕ぎを見せ組3着に。しかし、準決勝進出とはならなかった。R決勝にまわり挑んだ午後のレース。練習通りの展開に持ち込みながらも、パワーの差で他艇に及ばず6着となった。

予選でトラブルに見舞われ、除外となった浜寺杯男子エイト。しかし、ここで闘志を燃やす。「悔しさを晴らそう」と、全員が気持ちを一つにしてR決勝に臨んだ。普段練習する神崎川よりも高い波をものともせず、がむしゃらな漕ぎでスタートから他艇を圧倒。5:38.68の好タイムで1着となり、チームに勢いをもたらした。南野は、上級生から学んだ感覚を1年生内で共有し、チームを盛り上げることを意識していた。逆境を乗り越えるクルーの精神的な強さを証明するレースとなったに違いない。

IMG_3043-200x133 【漕艇】収穫と課題を手にした関西選手権に
△HmM8+

各種目で収穫と課題を手にした関大漕艇部。今大会で見えた強みと弱点を整理し、チームは夏のインカレでの飛躍を誓う。【文:桝井来夢/写真:野原菜乃、村田淳希】

▽森
「(今大会の位置づけ)自分にとっては初めて個人競技に出場することになりました。高校まではずっとサッカーという集団スポーツしかやっていなかったので、初めての個人種目。いろんな練習をして、成長していく上で、いい機会になった大会だと思います。(意識して取り組んできたことは)いつもは、先輩が乗ってるクルーに乗っていたんですけど、今回は自分主体でやってみようということで。あえてすぐには聞かずに、まず自分で考えて、そこでわからなかったら先輩に聞いてみることを意識していました。(レースプランは)スタートで前に出てコンスタントに粘って、そこからラストペース上げるイメージでいこうと思っていました。1レース目は思ったように漕げなかったんですけど、2レース目はそのプラン通りに行けて、プラン的には良かったです。でも、最後切り込んでしまって、並んでいたんですけど、そこで負けてしまいました。レースプラン的にはうまくいったけど、自分の技術が足りなかったと痛感するレースでした。(風や波の影響は)風が強くて。シングルなので、少しの波と風で左右されやすいです。いつも練習している神崎川とはまた違った環境で漕いだんですけど、そこは経験不足があって、なかなか対応できなかったです。(次に向けて)今回、自分の中ではとてもいい経験を得られたと思います。インカレに出られるかまだ分からないですが、インカレもしくは次の大会ではこの経験を生かして、後輩たちや同期も含めて頑張りたいです」

▽松山主将
「(1日目、風の影響は)波が逆風で、その中で自分たちが普段、神崎川で練習していたよりもいい感触で今大会来ていました。1日目の時点ではスタートがあまり良くなかったので、2日目のレース(A決勝)に関してはスタートでしっかり飛ばして前半1位を取りに行こう。そこから逃げ切っていこうというレースプランでやっていきました。(2日目、風の影響は)まだ1日目に比べて漕ぎやすい状態ではありました。(レースプランと実際の違った部分は)自分たちで限界を決めずに飛ばしていけたのはいいと思うんですけど、やはり後半1000㍍地点から失速していくのは自分たちの課題だと思います。(その課題を克服するために)インカレに向けて心肺持久力の強化を図っていこうと思います」

▽宮前
「(1日目の予選を振り返って)すごく風が強くて、自分たちが思っているような漕ぎはなかなかできなくて、もっと力を出せるよねというふうに言っていました。でも、 2人で絶対準決勝に進出しようと言っていたので、なんとか滑り込むことができて良かったです。2日目のレースは、強いチームもたくさんいるので、自分たちはチャレンジャーとしてぶつかるだけだから、自分たちが予選でできなかったことをやろうというふうに話していました。結果的に 6着だったんですけど、終わった時にも、自分たちはこれ以上出し切れないというくらい2人で出し切って、全く悔いなく終われたので、次につながるレースになったなと思います。(インカレへの意気込み)今回当たったところは全国で活躍するチームもたくさんいて、そういう人たちと一緒に並べて漕げたというのはすごく貴重な経験になりました。タイムとしては自分たちとどのくらい実力が離れてるかというのが目に見えてわかったので、それをモチベーションにして、残り2カ月インカレまで、今年の夏はその差を1秒でも縮められるように頑張っていきたいなと思います」

▽南野凌成(環都1)
「(今大会の位置付け)結構コツをつかむのが早かったので、自分でつかんだ感覚や、2年生から教えてもらった感覚を1年生内で共有するみたいな感じでした。(意識して取り組んできたこと)出し切ろうという気持ちです。盛り上げて船を漕いでいこうとずっと言ってきました。(レースプランは)1本目はトラブルがあり、うまく行かなかったので、2本目はずっと全力で漕いでいました。悔しさをここで晴らそうという気持ちで漕いだ結果、2本目はいいレースになりました。(波の影響は)いつも神崎川で練習しているより波が高かったんですけど、それどころじゃないくらい全員ががむしゃらに漕いでいました。とりあえず進めようという気持ちだったので、波の影響はあまりわからなかったです。(これからの意気込み)上級生に負けないように、インカレの枠を奪うつもりで練習を頑張っていきたいと思います」

▽谷川
「(今大会の位置づけ)私たちのペアとしてはスイープ競技が初めてで、挑戦的な位置付けでした。(意識して取り組んできたこと)やっぱり初めてのスイープ競技で、正直、右も左もわからない環境で練習をしてきたので、何よりも相手のことを思いやることに意識して取り組んできました。1本1本を相手がどう進めていくのかを考えながら漕いでいました。(レースプランは)1本目と2本目に共通して、スタートから動いていくところと、スイープ競技なので、オールが重くなってきて、大きく動くことができなくなってきました。切り替えるために、1000㍍地点で1回足蹴り入れて、ラスト250㍍で上げることを意識していました。(次への意気込み)インカレは4年生にとって最後になるので、そのサポートを全力でやりたいです。自分自身もまだインカレに出たことがないので、出れるようにどこを突き詰めていくのかクルー内で話し合えたらなと思っています」

▽村上
「(今大会の位置づけ)愛知県より西の大学生がみんな出場する大会で、大規模な大会だったので、それなりのプレッシャーを感じて、絶対勝ちたいという思いでした。(意識して取り組んできたこと)自分以外が2年生のクルーだったので、この2年生を絶対に勝たせてあげようと思っていました。彼らはまだ未熟なところも多くあったんですけど、自分の経験や思いを全部彼らにぶつけて、大規模な大会で彼らに本当の勝利をもたらしたいという思いで臨みました。(レースプランは)最初スタートで前に出て、1500㍍ずっと耐えて、ラストもう1回力入れ直してスパートかけようとしていました。実際は水が結構荒れていて自分たちのプラン通りにはできなくて。そんな中、自分たちが弱いと思っていた1500㍍の部分では相手を離すことができたので、ちょっと予想外ではあったんですけど、1レース目は特に理想的にできたと思います。逆に2レース目はプラン通りに、今まで練習してきたことを再現できたんですけど、シンプルに出力差を感じて、パワーの弱さで負けてしまったというところです。(良かった点と悪かった点)みんなが勝利に向かって、自分は2年生4人を意地でも勝たせたかったという思いを抱いてたと同時に、逆に彼らは自分がもう今回の試合と次の試合で僕は引退になってしまうんですけど、その逆に彼らは裕次郎(=村上)さんを勝たせようという思いで取り組んでくれてたらしくて。実際それで毎日練習頑張ってくれてたのは良かった点だなと思っているんですけど、逆におのおの残る課題を克服できないまま試合が終わってしまったというところは悪かった点だと思います。(インカレに向けて)引退になるので、4年間の全てをぶつけて全力で臨みます」

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