◇第103回関西学生リーグ前期第8節◇5月17日◇対大体大◇三木総合防災公園陸上競技場
【前半】関大1-0大体大
【後半】関大1-0大体大
【試合終了】関大2-0大体大
スターティングメンバー
GK生嶋
DF桑原、髙橋、松名、吉村瑠
MF真田蓮、三木仁、宮川、村井
FW兎澤、大矢
今季リーグ負けなしの大体大との一戦に臨んだ関大。一進一退の攻防が続く中、前半24分にFW大矢瑞樹(情4)のゴールで先制に成功する。その後も互角の戦いを繰り広げる両者。そんな中、途中出場のFW今西佑(経2)が試合終盤に追加点を決める。2-0で大体大を下し、リーグ6連勝を飾った。
今季初の逆転勝利を収めた前節から約2週間。リーグ負けなしで上位につける大体大との前期第8節に挑んだ。立ち上がりは枠外ではあったものの、シュートを被弾。球際や攻守の入れ替わりが激しい試合展開に。関大は右サイドを中心に攻め立てると、マイボールの時間が長くなっていく。相手のビルドアップに対しても4-4-2のブロックを作りながら対応。すると迎えた前半24分、その守備体型が功を奏した。MF村井天(経3)がプレスをかけると、相手のパスミスを誘い、ボールはFW大矢の下へ。冷静に空いているコースへと流し込み、貴重な先制点を獲得した。

先制後も関大が試合の流れをつかむ。DF桑原航太(社3)の縦へのスプリントから、クロスを供給しチャンスを演出。だが、ボックス内に走り込んでくるFW陣には、あと一歩届かない。なかなか追加点は決まらないが、先制点の場面と同様に、前線からのプレッシャーがはまり続ける。前半終盤は終始関大が相手を押し込み続ける展開に。追加点とはならなかったものの、いい流れで後半戦につなげた。

迎えた後半は、前半に比べ1点を追う大体大がボールを握る場面が増える。同7分には、ファールからフリーキックを与え、その後もコーナーキックが連続で続く展開。危うくゴールの場面もあったが、枠内には飛ばずピンチを脱した。その後は、一進一退の攻防を繰り広げる両者。だが、またもピンチが訪れる。同27、32分にカウンターから一気に前線へと運ばれ、シュートを被弾。ここで立ちはだかったのは、リーグ初先発のGK生嶋健太郎(安全4)だった。至近距離からのシュートを2本共にセーブ。チームのピンチを救った。

追加点が欲しい関大は、少しずつ前線の選手を代えていく。すると試合終盤に差し掛かった同44分に、途中出場のFW今西が見せた。FW堀颯汰(人2)がセンターサークル内でボールを奪い取ると、ドリブルで前進する。相手を引き寄せ、右に流れたFW今西へラストパス。やや距離はあったものの、力一杯右足を振り抜く。シュートはバーをたたくも、ボールはゴールラインを超え、試合を決める追加点が決まった。自身としても待ち望んだTOPチームでの初ゴール。多くの選手が駆け寄り、喜びを分かち合った。その後も失点することなく試合を締めた関大。大体大との上位対決を制した。

この勝利でリーグ6連勝を飾り、首位の座をキープした関大。ホーム開催の前期第6節を機に、複数得点での勝利が続いている。また、FW陣も連続してゴールを決め、チームとしても最高の状態だ。次節はリーグ11位と下位に沈む大院大。ここでの勝ち点の取りこぼしは禁物だろう。7連勝で関関戦へ。必ずや勝利をつかみ取る。【文/写真:岩口奎心】
▼FW今西
「(途中出場で意識したこと)大体大と天皇杯予選で当たった時に、自分がスタメンで出て、前で収めることができたいい印象があった。今日も相手はあまり入りが良くなかったし、そういう隙を突いていこうと思っていた。(ゴールシーンを振り返って)堀颯(FW堀)がうまくボールを奪って、ショートカウンターの形からいいパスを出してくれた。ファーは相手がいたから(コースが)消えていて、ニアしか空いていなかったから振り抜いた。(待望のTOP初ゴール)スタメンで出ている回数が、FW陣の中で一番多くて出場時間も多い。その中で点が取れていないことに焦りがあったけれど、今日こうやって1点を取れてチームも勝利することができた。これからもっともっと点を取って、チームを勝たせられるように頑張っていきたい。(自身の特長)フィジカルが持ち味で、前で収めて起点を作ったり、ゴール前に抜け出す動き、点を取るための動きとか、そういう泥くさいプレーとかが自分の持ち味。そういうところを見てほしいなと思う。(次節への意気込み)関学大戦までは絶対に連勝でいこうと言っている。次の大院大戦は絶対に落とせないし、自分は2試合連続ゴールを狙っている。そこに向けて頑張っていきたい」
コメントを送信