◇令和7年度関西地区大学一次予選トーナメント大会◇Aブロック決定戦◇対関大人健◇5月5日◇関西学院大学第2フィールド
関 大 000 011 110=4
関大人健 300 000 002x=5
(関)山﨑-中野
(人)西原、石崎-木田
1(指)山﨑
2(中)佐竹
3(三)橋本
4(右)木下
5(一)今村
6(捕)中野
7(遊)福榮
8(左)松田
9(二)永村
先発 山﨑
涙の幕切れとなった。関西地区一次トーナメント2回戦を突破した今村優真主将(経4)率いる関大準硬式野球部。勝てば関西地区二次トーナメント進出、負ければ引退の大一番に挑んだ。先発・山﨑大輔(商3)は初回に味方の失策から3点を失う。しかし、着実に1点ずつ返し、今村主将の適時打で同点に。8回には山﨑の中犠飛でついに逆転に成功する。そのまま勝利をつかむかと思われた9回裏。2死から走者を許し、次打者に左翼線に痛烈な適時二塁打を浴びる。さらに失策が絡み、打者走者が勝ち越しのホームイン。逆転サヨナラ負けで今村準硬の戦いは終幕となった。

初回の攻撃は三者凡退。その裏、先発のマウンドには1回戦で10回を投げ抜いた山﨑が上がった。先頭打者を三塁手・橋本昂来(安全4)の悪送球で許し、四球で一、二塁のピンチに。盗塁などで1死三塁となった後、相手3番打者に右方向へ運ばれ、先制点を献上してしまう。さらに連打と悪送球も絡み、いきなり3点を失った。
すぐさま点を返したい関大。3回には松田朋大(社4)の中安打、4回には橋本の左安打で出塁するも、得点に結びつけられず。歯がゆい展開が続いた。そんな中でも、山﨑は2回から3イニング連続で三者凡退の好投を披露。調子を上げ、チームに流れを呼び込んだ。

5回には2死から永村優吏(人4)が粘って二塁打を放つ。これまでバッティング面で苦しい状況が続いていた4年生の一打に、ベンチは歓声に包まれた。続く山﨑が3球目を右方向へはじき返し、1点目をもたらす。6回には先頭の今村主将が中安打で出塁。犠打とバントヒットで1死一、三塁と形を作る。ここで打席に立ったのは、主務を務めながらスタメンとしても活躍する松田。チームに欠かせない存在がスクイズを決め、1点差に詰め寄った。


勢いに乗る関大は7回。敵失と橋本の安打で2死二、三塁の好機を演出する。そして、打席には今村主将。「キャプテン頼むぞ」。「ここで打ってくれ」。ベンチとスタンドからの期待を一身に背負い、フルカウントからバットを振り抜く。打球は中堅方向へと飛び、三塁走者の佐竹俊哉(情3)がホームイン。「みんなのおかげで打てた1本だった」。主将の殊勲の一打で、ついに同点に追いついた。

4年生を中心とした好守も光り、流れをつかんだまま迎えた8回。待望の瞬間が訪れた。先頭の福榮陸(経2)が四球で出塁し、4年生2人がつないで1死一、三塁に。この好機で山﨑が飛距離十分の犠飛を飛ばす。三塁走者・福榮が勝ち越しのホームを踏み、逆転に成功。関大ベンチとスタンドはこの日一番の歓声に包まれた。

「もう1点取って最終回に行こう」。そんな声も響いたが、9回の攻撃はクリーンアップが三者凡退。しかし、初回以降は無失点のまま最後のイニングを迎えた。9回のマウンドにはここまで100球以上を投げてきた山﨑。4球で簡単に2死を奪うが、味方の失策から走者を許す。暴投で二塁に進まれ、相手5番打者に投じた3球目。左翼線へ痛烈な打球を飛ばされ、同点に追いつかれる。さらに味方の失策でボールが転がる間に打者走者が本塁へ生還。瞬く間に逆転サヨナラ負けとなり、今村準硬の挑戦は幕を閉じた。
これまで先制点を取られると逆転できなかった関大。「あと1本、あと1点」に何度も悔しさを募らせてきた。それでもこの試合では一時は逆転。チームとして成長を遂げた確かな証を残した。その陰では、チームとして同じ方向を向きながら歩んできた軌跡がある。ベンチやスタンドからは1球ごとに沸き起こる拍手と歓声。チャンス時には「俺らベンチで打たせるぞ」とグラウンドに立つ選手だけではなく、全員で戦い続けてきた。その期待を背負い戦ってきたメンバーも「チームのために」と真っすぐに勝利のただ1点を見つめ、躍動。それら全てはここまで戦い抜く上で大きな原動力となった。
「この負けをみんなで意味あるものにしてほしい」。試合後、涙とともに4年生は後輩たちへ未来を託した。かなわなかった夢の続きは、また1年後。この悔しさを胸に刻み、もう1度全日の舞台へ。そしてこれまで届かなかった『関西一』へ、新たな物語を紡ぐ。【文:中吉由奈/写真:水井陽菜】

▼今村主将
「(今の心境)やっぱり悔しい。ここで負けるチームだと思っていなかった。まだまだこの仲間と野球をしたかったというのが一番思います。(同点の適時打は主将のバットからだった)昨年の9月から新チームが始まって、前のキャプテンの福永さん(=福永翔太・24年度卒)に春リーグが始まる前も『頑張れ』ってずっと言ってもらっていて。同点のタイムリーを打つことができたんですけど、やっぱり自分の力じゃなくて、後ろで応援してくれるベンチメンバーであったり、スタンドメンバーの『キャプテン頑張れ』とか『ここで1本出してくれ』という声がめっちゃ耳に残っていて、みんなのおかげで打てた1本だったかなと思います。(関大準硬で過ごした3年間を振り返って)1年生、2年生の時は遅刻したり練習にちょっと行かなかったり、各学年の幹部の方にはたくさん迷惑をかけて、昨年の全日も自分のせいで同点に追いつかれたり迷惑をかけることばかりだったと思います。でも今までの先輩がずっとどうにかして、自分のプレーに集中しやすい環境を作ってくれて。その偉大な先輩からバトンを受けて、自分がそれを後輩につなげることができたかは分からないんですけど、次の秋リーグと春リーグで今日の悔しさを一番分かっているやつらが結果を出してくれて、チームが勝って優勝することができた時に初めてキャプテンをやったこの約1年間の後輩につなぐ僕の役目というのが終わるかなと思うので、まだまだ後輩には期待して、どんどん成長していく姿を見たいなと思います。(一番の思い出は)やっぱり昨年の全日の初戦かな。結果的には勝てて、さっきのミーティングでも言ったんですけど、大学まで野球を続けてきて、野球の怖さというのを初めて知った1球。そのアウトさえ取っていればチームが勝っていたというのを大学で経験することができて、今までやったらあと1球のところで関わることがなくて、そこで関われたというのは、ずっと小さい頃から野球を続けてきて、最後に一番思い出に残っています。(最後の1年はプレッシャーを抱えながらも主将を務め上げた)プレッシャーはめっちゃ感じていました。福永さんが全日まで導いてくれて、今まで出会ってきたキャプテンの中でも一番主将に向いてる人やと思っています。その点僕はあまり主将に向いていないタイプで。全日が終わって昨年の春リーグも優勝したので、その中で勝たないといけないチーム、今までは追う立場だったのが追われる立場になって。心の中で感じないようにしようとしていてもやっぱりプレッシャーを感じる部分が多かったです。最後の春リーグでも周りから『連覇してほしい』という思いを受けて、『やってやるぞ』という気持ちもある反面、自分の中で優勝できなかったらどうしようというプレッシャーと戦い続けた1年間だったかなと思います。(この試合でも一時は逆転するなどチームとしても成長を続けてきた)ずっと『逆転するチームにはできない』と言われて、先に点を取られたらそのままズルズル負けるというのが自分たちでした。同点に追いついて逆転するチームにまでなることができたというのは、この1年間やってきて成長を見せられた点かなとは思います。でも昨年の全日も今日の負けもやっぱり1点差。1点差で負けるチームというのは上では勝てないし、ここで1点差で勝てるチームが上に上がっていけるチームかなと思います。2年前の清瀬杯の代表決定戦と、昨年の全日も1点差で負けて、今年も1点差で負けているから、やっぱりこの1点の重み、野球の怖さというのを分かって、もう1回1からチームを作って戦ってほしいなと思います」
▼橋本
「(今の心境)初回をずっと大事にしていて、その中で初回に自分が三振をしてその後にエラーをして。9回の守備で負けたと思うかもしれないけど、自分の最初の三振とエラーで正直あれがなかったら勝っていたなというのはめっちゃ思います。(副将として過ごした最後の1年を振り返って)チームのこと考えて一番勝ちたいと思ったし、一番練習した1年やったなと思います。しんどかったけど、今までのどの年に比べても一番充実していた1年だと思います。(3年間を振り返って)1回全国を経験できたし、めっちゃいい仲間と出会えたので、入って良かったと思います。(一番の思い出)今日も悔しいんですけど、昨年の関西選手権の決勝で二、三塁の場面で代打で出してもらって、そこで打てなくて。先輩たちの『関西選手権優勝』の夢を壊してしまったので、それが一番悔しいし、あれがあったからこそ最後の1年間を走り切れたのでいい思い出ですね。(同期に向けて)個性が強いし、変人ばかりだと思うんですけど、その中で自分も結構ちゃらんぽらんやった時期もあって。それでも最後は副キャプテンになってついてきてくれて、練習とかに身が入っていない人でも応援にちゃんと来てくれて、本当に仲間を大事にする学年やったなと思います。でも自分たちの同期は3人辞めてしまって、最後は入部した時の人数で引退したかったけど、それができなかったのはちょっと残念やなと思います。(後輩に向けて)昨年全国に行って、今年は一次トーナメントで負けて、本当に一番上と一番下を知っているチームで。野球の怖さも面白さも分かっているし、流れの持っていき方とかも全部経験した学年やと思います。一人一人が自分たちよりもポテンシャルがあって、まとまれば本当に関西で無敵のチームになれると思うので、とにかくこの悔しさを忘れずにまた頑張ってほしいです」
▼木下立清(りゅうせい=人4)
「(今の心境)やっぱり悔しいなというのが一番ですね。正直今日で負けると思っていなかった。2死まで取って、あと1個アウトを取ったら勝っていたので、今はまだ負けを受け止められてないなと感じています。(2年生の頃から関大の4番を背負ってきた)自分自身はそんなにメンタルが強いタイプじゃなくて。本当に誰よりもバットを振った記憶もありますし、みんなが僕のために『チャンス作ろう』とか言ってくれたので、そういうバッターになれて良かったなと思いますけど、最後に1本打てなくて悔しいという気持ちはあります。(3年間を振り返って)素晴らしい仲間、先輩や後輩に出会えて最後の野球人生もすごく楽しかった。本当に準硬をやって良かったなと思います。(一番の思い出)やっぱり全日初戦のサヨナラです。(同期に向けて)自分たちの代はいろいろあったんですけど、最後にこうやって1つになれて頑張れて良かったなと思うので、本当に同期に感謝ですね。(後輩に向けて)本当に今日の悔しさを忘れることなく、この負けがあったから全国に行けたというような、僕らを踏み台にしてこの負けが生きたらなと思います」
▼松田
「(今の心境)悔しいって気持ちがやっぱり大きいですね。申し訳ないとか。自分はもうそれに尽きる感じです。(3年間を振り返って)3年間めちゃくちゃな生活をして(笑)同期とかも本当にすごいやつらばかりで、めちゃくちゃなことを言われてきた中で、それでも最後の1年はみんなで1つになって頑張れて。その生活はすごく充実していたし、楽しかったなとは思います。(主務として過ごした最後の1年を振り返って)チーム運営に関わるのはあまり経験がなかったことで、最初は自分だけ空回りしている部分がすごくあって、どうしたらいいんかなとか思いながらやっている部分はありました。でも冬くらいから今村を中心に1つになってみんなが同じ方向を向いて。僕がこうしたいああしたいと言ったことも我慢してついてきてくれたと思うので、すごくいい1年やったなと思います。(一番の思い出)いっぱいあるけど、やっぱり全日に行ったことが一番大きいです。入部した時は勝てないのが当たり前みたいな感じやった中で、優勝を経験できて全日にも行けて。全日では応援団の人とかカンスポとか周りの人からすごく応援されているし、支えられているというのを実感できた、すごくいい瞬間やったなと思います。(同期に向けて)まずはありがとうかなと。2年前は上の代にかみついていってチームがバラバラになるような代やったけど、みんな自分の芯がある人間やったから。最後はまとまって弱いなりに強いチームができたと思うから、本当にみんなに感謝しています。(後輩に向けて)一番はごめん。考えもしなかったことは普通に起こってしまう。自分が得意だと思っていることもちゃんと一個一個向き合って、後悔ないようにやってほしいです」
▼伊藤脩太(社4)
「(今の心境)1年の時からずっとリーグ戦で投げさせてもらっていて、最後はこうやって力になれず申し訳ない部分もあったんですけど、本当にいい同級生といい後輩に恵まれて、円満な形で終われたかなと僕は思っているので良かったです。(3年間を振り返って)けがをずっとしていてそこと向き合いながらというところで。いろいろ難しい部分があったけど、全国大会に出場して試合で投げてという貴重な経験もしましたし、苦い思いをした部分もあったので、今までの野球人生を振り返ってみても中身の濃い3年間だったかなと思います。(一番の思い出)やっぱり昨年の春に優勝して、そこでも投げられて。全国も決まってちょうど1年前の今が前のキャプテンの福永さんを勝たせたいなと本気で思えて、本当に準硬に熱中できたなという時期でした。(同期に向けて)土日ずっと一緒に練習をして、一緒に遊びに行くこともいっぱいあったし、野球以外の部分でのつながりが多くあって、授業とかを受けるのももう準硬の人ばかりで。準硬をやっていなかったら大学で友達ができなかったくらいのレベルなので、本当に心から感謝しています。これから野球を一緒にすることはないので関わりは減っていくかもですけど、残りの大学生活や社会人でも関わりを持って、一緒にいろいろできたらいいなと思えるくらいのいい仲間たちだったので、心から感謝したいです。(後輩に向けて)1個下の代のピッチャーが少ないのでちょっと懸念点ではあるんですけど、自分たちの代になって試行錯誤しながらやってくれると信じています。ぜひ全国大会に帰ってきていただけるとうれしいなと思います」
▼鮫島大河(文4)
「(今の心境)自分は2年の秋くらいからけがで離脱してベンチ外やったし、正直引退したけど自分の中ではやり切れた感じはないまま終わっちゃったなと思います。(3年間を振り返って)自分たちの代としてもいろいろありましたけど、楽しい思い出もいっぱいありました。最後も4年の優吏(=永村)とかが2死から打ったり今村のタイムリーもあって、4年のいいところを見れて自分はもう満足です。(一番の思い出)野球ももちろんやってきたし、印象に残る試合もいっぱいあったけど、一番は全日に行った時の宿です。その時は僕らの代が全員同じ宿で、部屋で雑魚寝したり朝から夜までずっと一緒で。3日間くらいずっと全員で過ごして面白かったです。(同期に向けて)今日の試合が全てというか、本当にかっこよかったです。自分が途中からずっと見る形になってしまって、悔し涙を流せない結果になって。でも最後のミーティングでも今村が言っていたと思うんですけど、この年になって涙を流せるくらい本気でできた。それが上から見ていて、本当にかっこよかったです。(後輩に向けて)僕を見たら分かると思うんですけど、悔いは残ります。最後まで自分が野球をしたいならば、毎日の練習を頑張ってください。それしかないです」
▼竹下紘生(政策4)
「(今の心境)素直に悔しい気持ちと、最後に4年生である自分がマウンドに立たなかったという申し訳なさが一番残っています。(投手陣の中心として過ごした最後の1年を振り返って)投手責任者という立場になって運営していくようになって、自分の結果だけを追い求めるだけじゃダメやなということに気づかされて。チームのこと、バッテリーがどう試合を進めていくかとかも全部考えて、チームのことも気にかけながらの1年だったので、自分にとっても刺激のある成長できた1年でした。(これまでを振り返って)やっぱり入って良かったなと思っていて。途中入部で入ったんですけど、大学生活で準硬にしっかり打ち込んで、全国にも行けましたし、幹部の方にもありがとうという気持ちと、同期のみんなにありがとうという気持ちでいっぱいです。(同期に向けて)特に幹部の人たちは自分とぶつかる時間もあったんですけど、その中でも自分のことを使ってくれました。自分が間違っている時に強く怒って向くべき方向に向かせてくれたので、そういうところでは感謝しています。(一番の思い出)今年の春リーグの関関戦初日で6回1失点の投球ができたことです。その時は結構調子が悪くて悔しい思いをしていたので、その中でしっかり結果を出せたことが一番うれしい瞬間でした。(後輩に向けて)今は山﨑と佐竹が出ているんですけど、それ以外にも中心になってくる後輩がたくさんいます。そういう子たちが中心となって新しいチーム作って、自分たちは出られなかった全国大会に2年ぶりに出てくれたらうれしいです」
▼中野
「(今の心境)僕は人間健康学部でその人間健康学部に負けたので、これからキャンパスで顔を上げて歩けへんなみたいな気持ちなんですけど、最後やり切っていい形で終われたので、そこは良かったかなと思います。(3年間を振り返って)最初は人間健康学部の準硬に入ろうと思っていたんですけど、永村に誘ってもらってこっちに来て、本当に正解やったなと思っていて。アホみたいなやつとかいろいろな人と出会えたし、いろいろな経験ができて正解やなと思うので、本当に良かったなと思っています。(最後の1年を振り返って)1人辞めた名前を出せないやつがいるんですけど、そいつとスタメン争いもしながらキャッチャーもやったり、バッティングに専念したり切り替えが難しい部分もありました。最後にちゃんと打って結果を出せたというのはすごく良かったです。(一番の思い出)僕はもう小中高とずっと初戦敗退で負けるような弱小校出身で、そんな中でも全国という舞台を経験できたことが一番の思い出かなと思っています。(同期に向けて)この代で部活が廃部になると思っていたんですけど、最後までみんなが自分の色を出して戦えて、最終的には1つのチームになれて良かったです。卒業しても頑張ってごらん(笑)(後輩に向けて)僕らよりポテンシャルの高い選手が多いし、試合に出て公式戦を経験している選手が多いと思います。そういう選手が中心になってチーム引っ張って、全国優勝を目指してください。頑張ってごらん」
▼永村
「(今の心境)実感できていない面が大きいんですけど、終わってみたら4年みんながやり切った顔もあったので、別に後悔はもうないですね。(この試合では2死から自身の安打をきっかけに得点した場面も)リーグ戦は全然バッティングで貢献できなかったです。このトーナメントは本当に野球人生の最後なので、打てるところを狙ってと思ってずっと打席に入っていたので、1本出て良かったです。(3年間を振り返って)昨年に全日を経験させてもらったのがすごくいい経験で。正直大学で野球をやるか迷っていたんですけど、準硬を選んで一般学生とは違う本気の部活動ができたので、そこはやってきて良かったなと思いました。(一番の思い出)やっぱり昨年の前日初戦でサヨナラ勝ちできたことです。(同期に向けて)メンバーに入っている人と入ってない人でなかなか全員が同じ方向を向くのが難しかったんですけど、その中でも今日も4年生が全員応援に来てくれているので、本当にありがとうというのは言いたいですね。(後輩に向けて)最後は下級生のミスで負けた部分もあるんですけど、やっぱりここまで来るのに下級生に助けてもらっていたので。持っている力はあって、それを発揮すれば勝てると思うので、来年も頑張って全日に行ってほしいです」
▼野村健翔(化生4)
「(今の心境)後悔しかないかなというのはあったんですけど、最後はマッチ(=松田)で終わったので、それはすごく良かったかなというのはあります。(3年間を振り返って)1年の時は全然試合に出ていなくて、3年の時に福永さんにめっちゃ優しくしてもらって。試合で使ってもらったり、でもすごく挫折ばかりやったなという印象ですね。最後まで出られていない状態やったんですけど、カメラとか試合にもメンバーの手伝いで入れたりとかで助けられたのかなって。貢献できて良かったなというのは思っています。(一番の思い出)3年生の夏に全国に出た時、春リーグで優勝した時が一番うれしかったです。(同期に向けて)練習も就活とかで行けなくて申し訳なかったなというのはあったんですけど、リーグ戦からずっとベンチの横で一緒に戦っていてすごくいい試合だったなと。負けた時も勝った時も楽しくできたので良かったなと思います。(後輩に向けて)サポートしていくメンバーが必要だと思うので、試合に出られなくても切り替えて、みんなで頑張ってチーム一丸となって、全国優勝を目指して頑張ってほしいなと思っています」
▼原澤優吾(安全4)
「(今の心境)この仲間とやれて、僕は今日はスタンドやったんですけど、同期のみんなにはありがとうという言葉しかないです。最初はくせ者ばかりで、先輩たちが全国に連れて行ってくれたけど、新チーム始まってこいつらとやっていても行けるんかなとか、何回かちょっと問題が起きそうなこともありました。そういう中でも最後みんなで泣いて終われるというのは、やっぱりなんだかんだいいチームだったんだなと思います。(3年間を振り返って)僕自身は福永さんの時の秋リーグでスタメンで出してもらって。その時にいい経験もできたし、昨年の春リーグでも守備固めで出してもらって。関関戦で優勝が決まった時に僕の中の最初で最後のヒットをライト前に打つことができて、その時にベンチがめちゃくちゃ盛り上がっていたし、スタンドを見てもみんな喜んでくれていて。(準硬人生は)全然うまくいっていなかったんですけど、そこで1本出せたというのは一生の宝物かなと思います。(同期に向けて)今まで一緒に野球ができて本当に楽しかったし、大学まで野球をやっている仲間はいないと思うし、この色のあるチームに巡り会えたというのは本当に奇跡というか。運命だなと思うので、ここまで連れてきてくれて感謝しかないです。(後輩に向けて)練習中も気さくに話してきてくれるし、僕自身は自分から話すようなタイプじゃないんですけど、『原澤さん』って来てくれていました。そんな仲間に僕たちができなかった全日出場というのをまず達成して、みんなで優勝を目指してもらって。僕たちが残せたものはあるか分からないんですけど、僕たちの悔しさを晴らしてほしいです」
▼福岡優太朗(社4)
「(今の心境)泣けるくらい頑張っていないので、今僕が泣いたら出ているみんなに申し訳ないなくらいの準硬人生やったんですけど、最後は僕もグラウンドに立って試合に出たかったなというのは率直な思いとしてあります。(3年間を振り返って)とてもいいやつらに巡り会えて。いろいろあったんですけど、いい仲間と出会えたことが一番大きいかなと思います。(一番の思い出)1年の頃に同期の原澤と冬の練習試合で得点板を2人でやっていたんですけど、その試合中にカップラーメンを2人で食べて。カレー味を食べて、それをセンターの先輩にちょっとばれかけたというのが一番の思い出ですね。(同期に向けて)ありがとうというだけですね。いいやつらに出会えて楽しい準硬人生でしたし、感謝しかないです。(後輩に向けて)人生良いこともあれば悪いこともあると思うので、今あまり結果が出てない人も頑張り続けたらどこかで帳尻合わせでいい結果が待っていると思います。そこまで腐らずに頑張り続ける勇気が一番大事なのかなと思うので、そういうのを持って頑張ってほしいです」
▼眞鍋秀太(商4)
「(今の心境)負け方が負け方だったので、本当に野球って怖いなという。みんなも言っていましたけど、野球人生最後にそれを身をもって体感できたので、寂しいですけど今日で野球の怖さを知りました。(3年間を振り返って)僕はスタメンで入れるような選手ではなかったですけど、みんなの見えないところでみんなが当たり前に活躍できるような体制を整えて、目立たなくても頑張ろうと思っていました。そういうところでは自分なりに頑張れたんじゃないかなとは思っています。(一番の思い出)やっぱり昨年の春リーグで優勝したことですかね。その時はベンチ入りしていたので、しっかり歓喜の輪の中に入って写真でも結構真ん中の方に映っているので、そういう経験をできたことは宝物だと思います。(同期に向けて)プレーでは貢献できなかったんですけど、本当にいい経験をさせてもらってありがとうございましたと伝えたいです。(後輩に向けて)自分もそうなんですけど、全員が全員スタメンで出て頑張るのは現実的に難しいこともあると思います。しっかりと自分がチームに貢献できる形をどんな形でも見つけて、そこにやりがいを見つけて頑張ってほしいなと思います」
▼葭安凌(化生4)
「(今の心境)正直悲しい半分、これから楽しいこともあるので楽しい半分。割合で言ったら6対4くらいで楽しさが勝っているかなという形です。(3年間を振り返って)僕は1年生の時にすごく問題児扱いされて、2個上の代に結構干されていたこともあったんですけど、今は仲間を従えるくらいの存在になれたので、自分としては底から天まで上がれたなと。これを就活の軸にしてガクチカで書いていきたいです。(一番の思い出)毎日が思い出づくしで。新しい思い出が常に上書きされていて過去の思い出も消えつつなんですけど、どんどん新しい思い出ができて最高の3年間でした。僕はまだ来年もあるし、大学になぜか5年間行くことになるんですけど、長い目で見てもいい思い出になったなと思います。(同期に向けて)引退したらつるむことはないやろうけど、それぞれの道で大きく羽ばたいて、将来はそれぞれがビッグになっていただいたら。僕がたぶん一番ビッグになるので、僕の背中を見てついてきてくれたらなと思います。(後輩に向けて)ピッチャーが充実しているから、ここから一人一人が5㌔以上球速を上げて、140㌔のピッチャーが3、4枚いたらもう絶対に勝てると思うので、そこだけを重視して頑張ってください」
コメントを送信