◇2025年度関西学生春季リーグ戦◇対中京大◇4月20日◇関西学院大学三田グラウンド
[第1Q]関大3—0中京大
[第2Q]関大0—0中京大
[第3Q]関大0—0中京大
[第4Q]関大1—0中京大
[試合終了]関大4—0中京大
開幕戦は天理大に大敗し、迎えた今季2戦目。中京大と相まみえた。第1クオーター(Q)から自慢の攻撃力を見せる。FB和田陽向主将(人4)とFW中川光(経4)のゴールで一挙3得点。完全に関大ペースで試合を進める。途中、ピンチを迎える場面もあったがGK髙瀬悠貴(はるき=人2)を中心に守り切り、失点を回避。第4Qに、MF小田切涼太(経3)がダメ押しの4点目を決め、勝利を収めた。

第1Qは序盤からボールを保持し、支配する展開となる。同6分、右サイドからFW中川が切り込み、サークル内へ。相手のファールを誘い、ペナルティーストロークを獲得した。これをFB和田主将がしっかりと決め、早い時間に先制点を挙げる。同11分、MF小田切からFW眞田晄希(商1)へパスがつながると、相手がたまらずファール。ペナルティーコーナー(PC)を獲得し追加点のチャンスを迎えた。しかし、MF五十棲智輝(社3)が放ったボールは、相手GKがセーブ。同13分、ボールを持ったFW眞田が相手をかわし、サークル内に構えるFB和田にパス。ボールを受けたFB和田主将はタイミングをずらした強烈なシュート。相手を置き去りにするスーパーゴールが決まり点差が2点に広がった。同15分にもチャンスが。MF小田切がサークル内に侵入するとマイナス方向にパス。そこに合わせたFW中川が3点目を決めた。

第1Qで圧倒的な攻撃力を見せつけた関大。続く第2Qの序盤はピンチに見舞われる。同2分、連続で相手にPCを許す展開に。しかし、守備陣を中心に集中した守りを見せ、失点を回避した。その後は第1Q同様攻め込む時間が続く。同13分、相手陣地でパスをカットしたMF川﨑陽奈太(経3)がMF五十棲へとパス。MF五十棲がシュートを打とうと試みるも相手の寄せに苦戦し打ちきれない。同15分、再びMF川﨑が相手守備陣を打開。FW中川へとつなぐも得点とはならなかった。

続く第3Q。依然として関大ペースでの試合運びとなる。同9分には、フィールド上の約半数の選手が交代。フレッシュな選手を投入し、攻勢を強めていく。同10分、最後方のFB和田からスクープパス。これを受け取ったFW濱田武尊(法2)がさらに、MF五十棲へとつないでチャンスとなる。しかし、相手の守備に阻まれ得点とはならなかった。同15分、第3Qの最後にピンチが訪れる。相手に関大の守備網をかいくぐられ、サークル内に侵入を許すとGKと1対1の状況に。しかし、GK高瀬が落ち着いてセーブし無失点のまま第4Qへ突入した。

第4Qは相手の意地の攻撃に苦戦する。同10分には、この日3度目となるPCを献上となった。強烈なシュートを受けるもGK高瀬がセーブし難を逃れる。ベンチから「最後まで全員で守ろう」と声が飛ぶ中同12分、この日、大活躍のFW中川が左から攻め込み、シュート。しかし、相手GKの好セーブにより得点とはならず。このまま終わるかと思われた同15分、疲労から足が止まった相手ディフェンスをパスで崩し、最後はMF小田切がダメ押しの4点目を決めた。

第1Qから攻撃陣が爆発し、磐石の試合展開で今季初勝利を収めた関大。次節は立命大と対戦する。強敵相手にどこまで力が通用するか。今節のような全員ホッケーで一矢報いたい。【文:井原郷志/写真:櫻田真宙】
▼FB和田主将
「(PSを打つ前の心境は)決まるだろうと思っていました。PSは結構練習をしていて、ミスを改善するために取り組んできました。できるだけ時間をかけず、笛が鳴った瞬間にすぐ打つように心がけました。(2点目は強烈なリバースショットで得点を決めた)とりあえずゴールの中に飛ばすことが大事だと思って打ちました。打った感覚では枠を外したように感じて、でも自分の角度の把握とずれが生じて入っていました。ラッキーゴールかなと思います。(今季初勝利の感想は)第1Qに3点を取れたことが大きくて。3点取れた要因は、スタートからリズムが良かったというのがあり、いい勝利だったのかなと思います。しかし、中盤で1点も取れていないので、そこは改善するべきところだと思います。(次戦に向けて)初戦の天理大戦は負けてしまったものの内容は悪くなく、いい流れができているので、それを壊さないように頑張りたいと思います」
▼FW中川
「(第1QにPSを獲得した)初戦の天理大戦は、自分たちの中ではなかなかいいゲームができたと思っていて。その中で今日を迎えて、いい流れのまま先制したいと思っていました。チームを勢いづけられる先制点につながったので非常に良かったと思っています。(3点目は自身のゴールで奪った)ホッケーは3点取ったら基本的に逆転されて負けることが少ないです。その3点を早い段階で取り切れて、3点目を自分が決めることができたので良かったです。(今季初勝利を収めた)4年生として、少しプレッシャーはあったものの、勝利することができて良かったです。これから立命大戦と順位決定戦に向けてチーム一丸となって頑張りたいと思います」
▼MF小田切
「(3点目は自身のアシストで得点)フォアドリブルを意識してゴール前まで運びました。中に光くん(=FW中川)が見えたので、いいところにパスを出せたかなと思います。(4点目は公式戦初ゴールとなった)もうあそこまで行ったら絶対に決めたいと思っていたので、キーパーの動きを見て空いたスペースを狙いました。(次戦に向けて)今日はいいゲームができたので、これを続けて頑張っていきたいです」
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