Loading Now
×

早くも関大スポーツ編集局(カンスポ)の活動が残り1年となった。未知の世界で流されるまま過ぎ去った昨年に比べると、今年はカンスポの活動に、より充実を感じる1年だったと思う。何より大きかったのは、班長競技を持ったこと。カンスポでは、部員それぞれが優先的に取材を担当する班長競技がある。今年は、応援団、陸上ホッケー男子、自動車の3つを班長競技として担当。班長競技を持つことで、カンスポの意義や意味を新たに見出すことができ、気づきも多かった。また、ありがたいことに取材先で、自分の記事や写真を褒めていただくことも。その都度感じたのは、文章の対象が、写真の被写体が、『KAISERS』だからこそ自分の実力以上のものが発揮されたということ。きっとプロの記者に比べると、私は足元にも及ばないし、比べるラインにも立てない。それでも、KAISERSを一番近くで取り上げて主役にできるのは、カンスポである自分の強みだと思う。また、自分たちを、記者にしてくれるのもKAISERS。今年のコラムでは、そんなKAISERSを通して見た景色を書こうと思う。

IMG_1254-200x150 特等席から見た光景
△侍ジャパン欧州代表戦でカメラを構える私。夢のような光景でした!

まずは、幾度となくパワーをもらった応援団。取材に行くたびに『仁愛』を感じる102代応援団には、何度も心を動かされた。その迫力に魅了され、連盟祭、団祭、後夜祭など、どの団行事も取材に行くのが本当に楽しかった。団員の皆さんは、いつも取材に行くと笑顔で迎えてくれたり、たくさんの言葉をかけてくれたり。カンスポの、自分自身の行動が、誰かの役に立てているように感じてモチベーションになっていた。また団員だけでなく保護者、関係者などたくさんの人にお世話になった。さまざまな行事で団員はステージで躍動する中、自分は観客席にいる。きっと本来なら、その観客席で私は孤独を感じていたに違いない。しかし、いつも仲良くしてくださるHELIOSの保護者の方をはじめ、たくさんの方が自分に話しかけてくれる。その都度、カンスポという立場で関わることができて良かった、ここが特等席なんだと思えた。応援団の魅力にどっぷりハマった1年。来年も大好きな関西大学応援団をたくさん撮りに行きます!

IMG_8481-200x133 特等席から見た光景
△応援団の皆さんから花束をいただき、写真を撮る。本当にお世話になりました!

陸上ホッケー男子は今年度、全ての公式戦に足を運んだ。最初はルールすら怪しかったけれど、とにかく知識をつけようと試行錯誤する日々。時には、同学年のホッケー部の2年生に教えてもらいながら詳しくなり、ホッケーに魅了されていった。SO戦の末、勝利を決めたとき、王座出場を決めたとき「TODAY'sHERO」を楽しみにしてくれる姿を見て、取材に来た意味を見出せた。強敵がひしめく関西の1部で金星を挙げる日を信じて、来年も取材に行きます!

自動車部は、競技に対して無知だった私に魅力と知識を教えてくれた。だからこそ、同じように競技を知らない人にも魅力を伝えたい。ここにも、カンスポとしての意味は存在した。10月に作ったインタビュー企画では、「カンスポさんの取材は頑張る源です」とありがたい言葉をいただいた。その言葉だけで、また頑張れる。私たちカンスポの一番の武器である『言葉』の力に気づかされた。

また、今年の班長競技ではないけれど、たくさん取材に行かせてもらった野球部。渾身のガッツポーズも、スタンドから届けられる声援も、全てに一体感があってまぶしかった。さらに今年は、特別な経験も。プロの記者の中でたった一人、学生記者として囲み取材で質問を投げかけた侍ジャパン欧州代表戦や、息をのむような緊張感のドラフト会議。稲垣寛太編集長(商3)を中心に野球班としてこの上ない贅沢な取材も経験させてもらった。来年からは野球も班長競技となる。さまざまな場面で交わした『神宮出場』の約束を信じて、カメラを構え続けます!

IMG_7976-200x133 特等席から見た光景
△『最強投手陣』と稲垣編集長(左)と私

ここまでKAISERSと過ごした2024年を書きつづってきたけれど、何より濃い時間を過ごしたKAISERSはカンスポの仲間たち。この1年、私が何枚も告知や号外、企画を作ってこられたのは、みんなのチェックがあったから。だからこそ、告知を流した時に応援団のInstagramで「関大スポーツ編集局の『皆さん』が作ってくださいました」と書いてくれた時はうれしかった。自分たちは良くも悪くも一人の行動が部に還元される。だからこそ、互いに高めあえる存在がカンスポ。日々自分が迷った時、壁に直面した時によりどころとなってくれる。個性があふれ、頼りになる先輩に、パワフルな後輩、そして何よりここまで共に駆け抜けてきた同期。そんな、一番身近なKAISERSである仲間たちに、自分は何を還元できるだろう。2年生になり、カンスポの活動に余裕も生まれた頃、ふと感じた。もちろん、学生記者であるならば、取材相手である他の部活動に対しての貢献は必須だ。でもそれだけでなく、隣でカメラを構え、文章をチェックし、アドバイスをくれるカンスポのみんなの役に立てるように。その思いで目を凝らした1年。うまくいかないこともあったしミスもたくさんした。同期には、「この部分ができていない」、「もっとこうした方がいい」などなど、偉そうな発言もあったかもしれない。それでもそんな自分を頼りにしてくれる同期や、期待してくれる先輩、後輩もいて、来年からは編集長を務めることになった。そんな大役が自分に務まるのかは分からないし、思い通りにいかないこともあるかもしれない。だからといって、最初から限界を作りたくはない。妥協もしたくない。何より2025年はカンスポとしてのラストイヤー。毎日が引退へのカウントダウンだ。やり残したことのないように。良くも悪くも完璧主義な自分らしく、日々最善を尽くしてどこまでも進み続けたい。【櫻田真宙】

 

IMG_1439-200x133 特等席から見た光景
△王座出場を決めたときのホッケー男子。ここぞで取るペナルティーコーナーにはしびれます!
IMG_1374-200x139 特等席から見た光景
△JAPAN CUP出場を決めたときのHELIOS。競技チアだけでなく日々進化する『FLASH』も、応援も毎回が感動でした!
309CE311-951E-4795-9453-11477C48E351-164x200 特等席から見た光景
△今年作成した17枚の号外(共作含む)と20枚の試合告知。皆さんの心に残るものが一つでも多くあれば幸いです!

 

コメントを送信